Tuning Manager - Agent for SAN Switch
- この項の構成
- (1) 資料採取コマンドを実行する
- (2) 資料採取コマンドを実行する(論理ホスト運用の場合)
- (3) オペレーション内容を確認する
- (4) エラー情報を採取する
- (5) その他の情報を採取する
トラブルの要因を調べるための資料の採取には,jpcrasコマンドを使用します。資料採取コマンドの実行手順を次に示します。なお,ここで説明する操作は,OSユーザーとしてrootユーザー権限を持つユーザーが実行してください。また,PFM - Managerが存在するサーバ,および問題が発生しているPFM - Agentサーバで実行してください。
- 資料採取するサービスがインストールされているホストにログインする。
- 採取する資料および資料の格納先ディレクトリを指定して,jpcrasコマンドを実行する。
jpcrasコマンドで,採取できるすべての情報を/tmp/jpc/agtディレクトリに格納する場合の,コマンドの指定例を次に示します。jpcras /tmp/jpc/agt all all資料採取コマンドで収集された資料は,tarコマンドおよびcompressコマンドで圧縮された形式で,指定されたディレクトリに格納されます。ファイル名を次に示します。
jpcrasYYMMDD.tar.Z
YYMMDDには年月日が付加されます。jpcrasコマンドを実行すると,PFMサービスの一覧取得および起動状態の確認のため,内部でjpctool service list -id * -host *(jpcctrl list * host=*)コマンドが実行されます。コマンド実行ホストとほかのPerformance Managementシステムのホストとの間にファイアウォールが設定されていたり,システム構成が大規模であったりすると,jpctool service list -id * -host *(jpcctrl list * host=*)コマンドの実行に時間が掛かる場合があります。そのような場合は,環境変数JPC_COLCTRLNOHOSTに1を設定することでjpctool service list -id * -host *(jpcctrl list * host=*)コマンドの処理を抑止し,コマンドの実行時間を短縮できます。
jpcrasコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
論理ホスト運用のPerformance Managementの資料は共有ディスクにあり,資料は実行系と待機系の両方で採取する必要があります。
トラブルの要因を調べるための資料の採取には,jpcrasコマンドを使用します。資料採取コマンドの実行手順を次に示します。なお,ここで説明する操作は,OSユーザーとしてrootユーザー権限を持つユーザーが実行してください。
論理ホスト運用の場合の,資料採取コマンドの実行について,手順を説明します。
- 共有ディスクをマウントする。
論理ホストの資料は共有ディスクに格納されています。実行系ノードでは,共有ディスクがマウントされていることを確認して資料を採取してください。- 実行系と待機系の両方で,採取する資料および資料の格納先ディレクトリを指定して,jpcrasコマンドを実行する。
jpcrasコマンドで,採取できるすべての情報を/tmp/jpc/agtディレクトリに格納する場合の,コマンドの指定例を次に示します。jpcras /tmp/jpc/agt all all資料採取コマンドで収集された資料は,tarコマンドおよびcompressコマンドで圧縮された形式で,指定されたディレクトリに格納されます。ファイル名を次に示します。
jpcrasYYMMDD.tar.Z
YYMMDDには年月日が付加されます。
jpcrasコマンドをlhostの引数を指定しないで実行すると,そのノードの物理ホストと論理ホストのPerformance Managementの資料が一とおり採取されます。論理ホスト環境のPerformance Managementがある場合は,共有ディスク上のログファイルが取得されます。
なお,共有ディスクがマウントされていないノードでjpcrasコマンドを実行すると,共有ディスク上のファイルを取得できませんが,エラーは発生しないで正常終了します。jpcrasコマンドを実行すると,PFMサービスの一覧取得および起動状態の確認のため,内部でjpctool service list -id * -host *(jpcctrl list * host=*)コマンドが実行されます。コマンド実行ホストとほかのPerformance Managementシステムのホストとの間にファイアウォールが設定されていたり,システム構成が大規模であったりすると,jpctool service list -id * -host *(jpcctrl list * host=*)コマンドの実行に時間が掛かる場合があります。そのような場合は,環境変数JPC_COLCTRLNOHOSTに1を設定することでjpctool service list -id * -host *(jpcctrl list * host=*)コマンドの処理を抑止し,コマンドの実行時間を短縮できます。
- 注意
- 実行系ノードと待機系ノードの両方で,資料採取コマンドを実行して資料採取をしてください。フェールオーバーの前後の調査をするには,実行系と待機系の両方の資料が必要です。
jpcrasコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。- クラスタソフトの資料を採取する。
この資料は,クラスタソフトとPerformance Managementのどちらでトラブルが発生しているのかを調査するために必要になります。クラスタソフトからPerformance Managementへの起動停止などの制御要求と結果を調査できる資料を採取してください。
トラブル発生時のオペレーション内容を確認し,記録しておいてください。確認が必要な情報を次に示します。
- オペレーション内容の詳細
- トラブル発生時刻
- マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,PFM - ManagerとPFM - Agentの構成など)
- 再現性の有無
- Tuning Manager serverにログインしている場合は,ログイン時のユーザー名
- コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数
次に示すエラー情報を採取してください。
- コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コンソールに出力されたメッセージ
上記以外で必要な情報を採取してください。
- Brocade(Network Advisor SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視している場合,次のファイルの内容
- supportSaveコマンドで取得したログファイルの内容
- Network Advisor SMI Agentのログファイルの内容
Audit Log
Fabric Log
FICON Log
Product Event Log
Product Status Log
Security Log
Syslog Log
Technical Support Information- Brocade(DCFM SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視している場合,次のファイルの内容
- supportSaveコマンドで取得したログファイルの内容
- DCFM SMI Agentのログファイルの内容
Audit Log
Event Log
Fabric Log
FICON Log
Product Status Log
Security Log
Syslog Log
Technical Support Information- Brocade(SMI Agent for FOS)に接続してBrocade社製スイッチ(B-Model)を監視している場合,Proxy Switchおよびファブリックに属するスイッチの次の内容
- 監視対象スイッチのファームウェアのバージョンがv4.4.0b以前の場合,supportShowコマンドで取得したログファイルの内容
- 監視対象スイッチのファームウェアのバージョンがv4.4.0c以降の場合,supportSaveコマンドで取得したログファイルの内容
- Brocade(SMI Agent for FOS)に接続してBrocade社製スイッチ(B-Model)を監視している場合,Brocade SMI Agent Configuration ToolのAgent Support Showで取得したサポートファイルの内容
- Brocade(SMI Agent for EOS)に接続してBrocade社製スイッチ(M-Model)を監視している場合,SMI Agent for EOSの次のログファイルの内容
- Audit Log
- Debug Log
- Brocade社製スイッチ(M-Model)をEFCMで管理している場合,EFCMの次のログファイルの内容
- Audit Log
- Event Log
- Fabric Log
- Hardware Log
- Link Incident Log
- Product Status Log
- Threshold Alert Log
- Brocade社製スイッチ(M-Model)をDCFMで管理している場合,DCFMの次のログファイルの内容
- Audit Log
- Event Log
- Fabric Log
- FICON Log
- Product Status Log
- Security Log
- Syslog Log
- Technical Support Information
- Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent)に接続してCisco社製スイッチを監視している場合,DCNM-SANのサポート情報
- Cisco(Seed Switch)に接続してCisco社製スイッチを監視している場合,show tech-supportコマンドで取得した情報
- JavaVMが異常終了した場合,次のファイルの内容
物理ホストの場合:
/opt/jp1pc/agtw/agent/インスタンス名/hs_err_pidプロセスID.log
論理ホストの場合:
環境ディレクトリ※/jp1pc/agtw/agent/インスタンス名/hs_err_pidプロセスID.log
- 注※
- 環境ディレクトリとは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリのことです。
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