Tuning Manager Software ユーザーズガイド

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6.2.5 レポートの表示形式

Performance Reporterはさまざまな形式でレポートを表示できます。ここでは,レポートの表示形式について,説明します。

参考
各グラフの描画は,アンチエイリアス処理されています。レポートの表示に時間が掛かる場合には,初期設定ファイル(config.xml)のenableAntiAliasForNonAreaGraphでアンチエイリアス処理を無効に設定することで,表示性能が向上することがあります。
初期設定ファイル(config.xml)の設定の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」の,Performance Reporterの初期設定について説明している個所を参照してください。
この項の構成
(1) 集合縦棒グラフ
(2) 積み上げ縦棒グラフ
(3) 集合横棒グラフ
(4) 積み上げ横棒グラフ
(5) 円グラフ
(6) 折れ線グラフ
(7) 面グラフ
(8) 積み上げ面グラフ
(9) 一覧
(10) 表

(1) 集合縦棒グラフ

集合縦棒グラフは,インスタンスまたはエージェント別のある瞬間の状態を確認することに適したグラフです。初期表示では,取得した最新のデータを表示します。

X軸はインスタンス,Y軸は対象となるリソースの使用状況を表します。複数のフィールドが設定されている場合は,インスタンスごとにX軸に展開されます。単数インスタンスの場合は,表示設定したフィールド数と表示されるバーの数は同じです。

図6-3 複数インスタンスで複数のフィールドを設定した場合の集合縦棒グラフ

[図]

(2) 積み上げ縦棒グラフ

積み上げ縦棒グラフは,複数のフィールドを表示設定して,そのフィールドをインスタンスごとに積み上げて表示することに適したグラフです。

X軸およびY軸は,集合縦棒グラフと同じです。フィールドの設定が1つの場合,集合縦棒グラフとなります。

注意:表示設定されると,フィールド間に関連がなくても積み上げられます。設定時には,フィールド間の関連を考慮して設定する必要があります。

図6-4 積み上げ縦棒グラフの表示例

[図]

(3) 集合横棒グラフ

集合横棒グラフは,集合縦棒グラフをX軸とY軸を含めて90度右に回転したグラフです。そのため,集合横棒グラフではX軸とY軸が逆転し,チャートオプションに指定したX軸ラベルが縦軸に表示されます。Y軸ラベルは横軸に表示されます。表示の特長などは,集合縦棒グラフと同様です。

また,初期設定ファイル(config.xml)のlegendSeriesOrderForHBarの設定を変更することで,凡例の表示順序を変えられます。初期設定ファイル(config.xml)の設定の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」の,Performance Reporterの初期設定について説明している個所を参照してください。

図6-5 集合横棒グラフの表示例

[図]

(4) 積み上げ横棒グラフ

積み上げ横棒グラフは,積み上げ縦棒グラフをX軸とY軸を含めて90度右に回転したグラフです。そのため,積み上げ横棒グラフではX軸とY軸が逆転し,チャートオプションに指定したX軸ラベルが縦軸に表示されます。Y軸ラベルは横軸に表示されます。表示の特長などは,積み上げ縦棒グラフと同様です。

図6-6 積み上げ横棒グラフの表示例

[図]

(5) 円グラフ

円グラフは,取得したデータのフィールドごとの合計値を百分率で表示するのに適したグラフです。円は,インスタンス別に作成され,同じインスタンス内のフィールド値の割合が表示されます。表示設定したフィールドが1つの場合,ただの塗りつぶし円となります。

注意:円グラフはフィールド間の関連を表示しません。

図6-7 複数インスタンスで複数のフィールドを設定した場合の円グラフ

[図]

(6) 折れ線グラフ

折れ線グラフは,1つのエージェントで,単数インスタンスの場合に,時系列の値の移り変わりを見ることに適したグラフです。X軸は時間の経過,Y軸は対象となるリソースの使用状況を表します。複数のフィールド,または複数インスタンスも指定できます。

また,初期設定ファイル(config.xml)のlineSymbolSizeの設定を変更することで,プロットのサイズを変えられます。初期設定ファイル(config.xml)の設定の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」の,Performance Reporterの初期設定について説明している個所を参照してください。

図6-8 単数インスタンスで複数のフィールドを設定した場合の折れ線グラフ

[図]

図6-9 複数インスタンスで1つのフィールドを設定した場合の折れ線グラフ

[図]

(7) 面グラフ

面グラフは,データの変化を面で示したグラフです。表示の特長などは,折れ線グラフと同様です。

図6-10 面グラフの表示例

[図]

(8) 積み上げ面グラフ

表示の特長などは,折れ線グラフと同様です。積み上げ面グラフは,面グラフを積み上げて表示したグラフです。

図6-11 積み上げ面グラフの表示例

[図]

(9) 一覧

エージェントまたはインスタンスごとにフィールド値を一覧形式で表示できます。一覧は,特に複数のエージェントまたは複数インスタンスでの表示に適しています。同じデータグループ内のほかのエージェントまたはインスタンスの情報を表示する場合は,一覧の左に表示されるページ移動のボタンをクリックします。ほかのデータグループの情報を表示する場合は,[レポート]画面のメニューバーに表示されるデータグループ移動のボタンをクリックします。

図6-12 一覧の表示例」にサンプルリストを示します。

図6-12 一覧の表示例

[図]

(10) 表

表は,履歴データで時系列に蓄積されたデータを表の形式で表示できます。各フィールド値の時系列の変化を見る場合に適しています。表のデータは,ソートされた順に1ページにデフォルトで20行表示されます。1ページの行数を変更する場合は,config.xmlの「displayCountPerPage」の値を変更します。20行以上の場合は,表の右上に表示されるページ移動のリンクをクリックして表示します。また,表の先頭列と最終列には,[Date and Time]フィールド(リアルタイムレポートの場合は[Record Time]フィールド)が付加されます。

図6-13 表の表示例

[図]

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