Tuning Manager Software インストールガイド

7.3.2 クラスタソフトウェアへの登録（MSCSの場合）

クラスタ環境でTuning Manager serverを運用する場合は，Tuning Manager serverをMSCSと連携させ，MSCSから起動，停止するように設定する必要があります。この設定は，「7.3.1 環境設定」に示すセットアップ作業が完了したあと，実行系ノードだけで実施します。

MSCSにTuning Manager serverを登録する手順の詳細については，MSCSのマニュアルを参照してください。

この項の構成

(1) Tuning Manager serverをクラスタソフトウェアへ登録する前に

(2) クラスタソフトウェアにリソースを登録する

(3) リソースグループをオフラインにする

(1) Tuning Manager serverをクラスタソフトウェアへ登録する前に

MSCSにTuning Manager serverを登録する前に，次の操作を実行してください。

注意

• PFM - Manager，およびほかのHitachi Command Suite製品をクラスタソフトウェアに登録済みの場合は，そのリソースグループを使用してください。
• リソースグループは，PFM - Manager，およびほかのHitachi Command Suite製品に関連するリソースだけで構成してください。

操作手順

1. クラスタソフトウェアに登録するサービスをすべて停止します。次に示すコマンドを実行します。
   

   Windowsの場合

   <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmdssrv /stop

   Solarisの場合

   /opt/HiCommand/Base/bin/hcmdssrv -stop

   停止するサービスは次のとおりです。
   
   • HiRDB/ClusterService _HD0
   • HBase Storage Mgmt Common Service
   • HBase Storage Mgmt Web Service
   • HiCommand Performance Reporter
   • HiCommand Suite TuningManager
2. クラスタアドミニストレータを起動します。
3. Tuning Manager serverのサービスの登録先となるリソースグループを作成します。
4. ［リソースの種類］に［IPアドレス］を選択し，論理ホストのIPアドレスをリソースグループに登録します。
5. ［リソースの種類］に［ネットワーク名］を選択し，論理ホストをリソースグループに登録します。
6. ［リソースの種類］に［物理ディスク］を選択し，共有ディスクをリソースグループに登録します。
   Tuning Manager serverのデータベースを複数の共有ディスクに分散して格納している場合は，フェールオーバー時にTuning Manager serverのデータベースが一括して引き継がれるように，Tuning Manager serverのデータベースが格納された共有ディスクすべてを同じリソースグループに登録してください。
   

(2) クラスタソフトウェアにリソースを登録する

ここでは，MSCSに登録するTuning Manager serverのサービス（リソース），およびリソースごとのMSCSの設定項目について説明します。

HiRDBおよび共通コンポーネントを登録する場合

HiRDBおよび共通コンポーネントの場合，リソースとして，次の表に示すサービスをPFM - Managerと同じリソースグループに登録します。

注意

ほかのHitachi Command Suite製品のクラスタセットアップ時に登録済みの場合，HiRDBおよび共通コンポーネントのサービスを再登録する必要はありません。

表7-2 クラスタソフトウェアに登録するサービス（HiRDBおよび共通コンポーネントの場合）

項番	名前	サービス名	依存関係
1-1	HiRDB	HiRDBClusterService_HD0	共有ディスクリソース IPアドレスリソース ネットワーク名リソース
1-2	HBase Storage Mgmt Common Service	HBaseStgMgmtComService	#1-1のクラスタリソース
1-3	HBase Storage Mgmt Web Service	HBaseStgMgmtWebService	#1-2のクラスタリソース

MSCSでの各リソースの設定を次に示します。

• ［リソースの種類］は「汎用サービス」として登録する。
• ［実行可能な所有権］に，実行系ノードと待機系ノードの両方が追加されていることを確認する。
• ［起動パラメータ］および［レジストリ複製］は設定しない。
• プロパティの［詳細設定］タブは，［再開する］をチェックする。
• 再起動試行回数の［しきい値］は3回を目安に設定する。

Tuning Manager serverを登録する場合

Tuning Manager serverの場合，リソースとして，次の表に示すサービスをPFM - Managerと同じリソースグループに登録します。

注意

Tuning Manager serverを登録する前に，リソースグループにPFM - Manager，HiRDBおよび共通コンポーネントを登録しておく必要があります。

表7-3 クラスタソフトウェアに登録するサービス（Tuning Manager serverの場合）

項番	名前	サービス名	依存関係
2-1	HiCommand Suite TuningManager	HiCommandTuningManager	PFM - ManagerのView Serverサービスのクラスタリソース #1-1のクラスタリソース #1-2のクラスタリソース #1-3のクラスタリソース

MSCSでの各リソースの設定を次に示します。

• ［リソースの種類］は「汎用サービス」として登録する。
• ［実行可能な所有権］に，実行系ノードと待機系ノードの両方が追加されていることを確認する。
• ［起動パラメータ］は次のとおり設定する。
  HiCommand Suite TuningManagerの場合：-s TuningManager
  
• ［レジストリ複製］は設定しない。
• プロパティの［詳細設定］タブは，［再開する］をチェックする。
• 再起動試行回数の［しきい値］は3回を目安に設定する。

Performance Reporterを登録する場合

Performance Reporterの場合，リソースとして，次の表に示すサービスをPFM - Managerと同じリソースグループに登録します。

注意

Performance Reporterを登録する前に，リソースグループにPFM - Manager，HiRDB，共通コンポーネントおよびTuning Manager serverを登録しておく必要があります。

表7-4 クラスタソフトウェアに登録するサービス（Performance Reporterの場合）

項番	名前	サービス名	依存関係
3-1	HiCommand Performance Reporter	PerformanceReporter	PFM - ManagerのView Serverサービスのクラスタリソース #1-3のクラスタリソース #2-1のクラスタリソース

MSCSでの各リソースの設定を次に示します。

• ［リソースの種類］は「汎用サービス」として登録する。
• ［実行可能な所有権］に，実行系ノードと待機系ノードの両方が追加されていることを確認する。
• プロパティの［詳細設定］タブの［待ちのタイムアウト］を，使用するマシンのスペックにあわせて設定する。推奨値は300秒。
• ［起動パラメータ］は次のとおり設定する。
  HiCommand Performance Reporterの場合：-s PerformanceReporter
  
• ［レジストリ複製］は設定しない。
• プロパティの［詳細設定］タブは，［再開する］をチェックする。
• 再起動試行回数の［しきい値］は3回を目安に設定する。

(3) リソースグループをオフラインにする

すべてのリソースを登録したら，クラスタアドミニストレータで，Tuning Manager serverのサービスを登録しているリソースグループをオフラインにします。

以上の手順で，クラスタ環境の構築が完了します。

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