Tuning Manager Software インストールガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


4.3 上書きインストールの手順(Solaris環境)

Solaris環境でTuning Manager serverを上書きインストールまたはアップグレードインストールする手順について説明します。

次に示すインストール手順は,上書きインストールの場合を想定しています。アップグレードインストールの場合は,インストールの開始を通知するメッセージおよびインストールの完了を通知するメッセージの内容が,アップグレードインストールの開始および完了を通知する内容に変わります。

また,この手順では,DVD-ROM装置が/dvdrom/dvdrom0ディレクトリにマウントされている場合を想定しています。

注意
  • インストール先のディレクトリ属性は,製品ごとに決められた属性に変更される場合があります。
  • Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリにシンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境で,Tuning Manager serverをインストールしないでください。
  • データベースファイルの格納先にシンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境で,Tuning Manager serverをインストールしないでください。
  • Tuning Manager serverをインストールしたあと,インストール先ディレクトリおよびデータベースファイルの格納先を,シンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境へ変更できません。
  • インストーラーは,絶対パスを指定して起動してください。
  • インストールを開始する前に,カーネルパラメーターに適切な値を設定してください。カーネルパラメーターの設定内容については,「2.9 カーネルパラメーターの設定方法(Solarisの場合)」を参照してください。
  • インストールを開始する前に,必要なディスク容量を確保してください。必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。

操作手順

  1. rootユーザーでホストにログインします。またはsuコマンドを使用してrootユーザーに切り替えます。
  2. インストール済みのHitachi Command Suite製品のサービスをすべて停止します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /opt/HiCommand/Base/bin/hcmdssrv -stop

    注意
    05-70より前のHiCommand製品のサービスは,このコマンドを実行しても停止しません。サービスごとに停止する必要があります。停止方法については,各製品のマニュアルを参照してください。
  3. Hitachi Command Suite製品のサービスがすべて停止したことを確認します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /opt/HiCommand/Base/bin/hcmdssrv -statusall
    起動中のサービスが存在する場合は,手順2を再実行してください。

    注意
    このコマンドで確認できるのは,v6.0以降のHitachi Command Suite製品のサービスの状況だけです。v6.0より前のHiCommand製品のサービスの状況を確認する方法については,各製品のマニュアルを参照してください。
  4. インストール済みのPerformance Managementのサービスをすべて停止します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /opt/jp1pc/tools/jpcspm stop -key all(/opt/jp1pc/tools/jpcstop all)

    注意
    論理ホスト上でPerformance Managementを運用している場合は,クラスタソフトウェアからの操作で,論理ホスト上のPerformance Managementのサービスも停止してください。
  5. Performance Managementのサービスがすべて停止したことを確認します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /opt/jp1pc/tools/jpctool service list -id "*" -host <ホスト名>(/opt/jp1pc/tools/jpcctrl list "*" host=<ホスト名>
    起動中のサービスが存在する場合は,手順4を再実行してください。
  6. Hitachi Command Suite製品のインストールDVD-ROMを挿入します。
  7. 自動マウント機能を解除している場合,インストーラーを起動する前にDVD-ROM装置をマウントします。
    次に示すコマンドを実行します。
    /usr/sbin/mount -F cdfs -r <デバイススペシャルファイル名> /dvdrom/dvdrom0
  8. Tuning Manager serverのインストールスクリプトを起動します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /dvdrom/dvdrom0/HTNM_SERVER/install.sh
    上書きインストールの開始を通知するメッセージが表示されます。

    注意
    手順8以降,[Ctrl]+[C]を使用してインストールを中断しないでください。
  9. 表示されたメッセージに従って,必要な情報を指定します。
    表示されたメッセージに従ってインストールするときに,入力が必要な項目の入力規則を次の表に示します。

    表4-1 上書きインストール(Solaris環境)時に入力が必要な項目の入力規則

    入力項目
    (画面メッセージ)
    説明
    Hitachi Command Suite製品のバックアップ先ディレクトリの指定
    (Specify the location for backing up Hitachi Command Suite products.)
    • 空のディレクトリを90バイト以下の絶対パスで指定します。
    • ディレクトリパスは次に示すASCII文字で指定します。
      AZ az 09 . _
      このほかにパスの区切り文字としてスラント(/)を指定できます。
    接続先のDevice ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名の入力
    (Enter the IP address or host name of the host in whom connection-target Device Manager is installed. )
    ホスト名が32バイトを超えているときはIPアドレスを入力してください。

    IPアドレスの入力規則
    IPv4アドレスを入力します。Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理IPアドレスを入力してください。

    ホスト名の入力規則
    ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を入力します。
    ・ホスト名は1バイト以上32バイト以下の半角英数字で入力します。
    ・空白文字は入力できません。
    ・FQDN形式のホスト名は使用できません。ドメイン名を除いたホスト名を入力してください。
    ・Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理ホスト名を入力してください。
    Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するためのポート番号の入力
    (Enter the service port number of Device Manager.)
    入力できる値は5001から65535までの数値です。
    デフォルトで表示される24220は,Device ManagerがTuning Manager serverとのリモート接続を有効にするときにデフォルトで設定する値です。
    上書きインストールが完了すると,次に示すメッセージが表示されます。
    Tuning Manager server was successfully overwritten.

注意
  • 05-70より前のHiCommand製品の場合,表示されたメッセージに従ってHitachi Command Suite製品のサービスの起動を選択してもサービスは起動されません。インストール後に,必要に応じて,起動したいHiCommand製品のサービスを手動で起動してください。起動方法については,各製品のマニュアルを参照してください。
  • インストール先ディレクトリ,およびインストール先ディレクトリ以下にあるファイルやディレクトリについては,インストール後にアクセス権を変更しないでください。

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.