Tuning Manager Software インストールガイド
Solaris環境でTuning Manager serverを上書きインストールまたはアップグレードインストールする手順について説明します。
次に示すインストール手順は,上書きインストールの場合を想定しています。アップグレードインストールの場合は,インストールの開始を通知するメッセージおよびインストールの完了を通知するメッセージの内容が,アップグレードインストールの開始および完了を通知する内容に変わります。
また,この手順では,DVD-ROM装置が/dvdrom/dvdrom0ディレクトリにマウントされている場合を想定しています。
- 注意
- インストール先のディレクトリ属性は,製品ごとに決められた属性に変更される場合があります。
- Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリにシンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境で,Tuning Manager serverをインストールしないでください。
- データベースファイルの格納先にシンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境で,Tuning Manager serverをインストールしないでください。
- Tuning Manager serverをインストールしたあと,インストール先ディレクトリおよびデータベースファイルの格納先を,シンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境へ変更できません。
- インストーラーは,絶対パスを指定して起動してください。
- インストールを開始する前に,カーネルパラメーターに適切な値を設定してください。カーネルパラメーターの設定内容については,「2.9 カーネルパラメーターの設定方法(Solarisの場合)」を参照してください。
- インストールを開始する前に,必要なディスク容量を確保してください。必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。
- rootユーザーでホストにログインします。またはsuコマンドを使用してrootユーザーに切り替えます。
- インストール済みのHitachi Command Suite製品のサービスをすべて停止します。
次に示すコマンドを実行します。/opt/HiCommand/Base/bin/hcmdssrv -stop
- 注意
- 05-70より前のHiCommand製品のサービスは,このコマンドを実行しても停止しません。サービスごとに停止する必要があります。停止方法については,各製品のマニュアルを参照してください。
- Hitachi Command Suite製品のサービスがすべて停止したことを確認します。
次に示すコマンドを実行します。/opt/HiCommand/Base/bin/hcmdssrv -statusall起動中のサービスが存在する場合は,手順2を再実行してください。
- 注意
- このコマンドで確認できるのは,v6.0以降のHitachi Command Suite製品のサービスの状況だけです。v6.0より前のHiCommand製品のサービスの状況を確認する方法については,各製品のマニュアルを参照してください。
- インストール済みのPerformance Managementのサービスをすべて停止します。
次に示すコマンドを実行します。/opt/jp1pc/tools/jpcspm stop -key all(/opt/jp1pc/tools/jpcstop all)
- 注意
- 論理ホスト上でPerformance Managementを運用している場合は,クラスタソフトウェアからの操作で,論理ホスト上のPerformance Managementのサービスも停止してください。
- Performance Managementのサービスがすべて停止したことを確認します。
次に示すコマンドを実行します。/opt/jp1pc/tools/jpctool service list -id "*" -host <ホスト名>(/opt/jp1pc/tools/jpcctrl list "*" host=<ホスト名>)起動中のサービスが存在する場合は,手順4を再実行してください。- Hitachi Command Suite製品のインストールDVD-ROMを挿入します。
- 自動マウント機能を解除している場合,インストーラーを起動する前にDVD-ROM装置をマウントします。
次に示すコマンドを実行します。/usr/sbin/mount -F cdfs -r <デバイススペシャルファイル名> /dvdrom/dvdrom0- Tuning Manager serverのインストールスクリプトを起動します。
次に示すコマンドを実行します。/dvdrom/dvdrom0/HTNM_SERVER/install.sh上書きインストールの開始を通知するメッセージが表示されます。
- 注意
- 手順8以降,[Ctrl]+[C]を使用してインストールを中断しないでください。
- 表示されたメッセージに従って,必要な情報を指定します。
表示されたメッセージに従ってインストールするときに,入力が必要な項目の入力規則を次の表に示します。表4-1 上書きインストール(Solaris環境)時に入力が必要な項目の入力規則
上書きインストールが完了すると,次に示すメッセージが表示されます。
入力項目
(画面メッセージ)説明 Hitachi Command Suite製品のバックアップ先ディレクトリの指定
(Specify the location for backing up Hitachi Command Suite products.)
- 空のディレクトリを90バイト以下の絶対パスで指定します。
- ディレクトリパスは次に示すASCII文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _
このほかにパスの区切り文字としてスラント(/)を指定できます。接続先のDevice ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名の入力
(Enter the IP address or host name of the host in whom connection-target Device Manager is installed. )ホスト名が32バイトを超えているときはIPアドレスを入力してください。
- IPアドレスの入力規則
- IPv4アドレスを入力します。Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理IPアドレスを入力してください。
- ホスト名の入力規則
- ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を入力します。
- ・ホスト名は1バイト以上32バイト以下の半角英数字で入力します。
- ・空白文字は入力できません。
- ・FQDN形式のホスト名は使用できません。ドメイン名を除いたホスト名を入力してください。
- ・Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理ホスト名を入力してください。
Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するためのポート番号の入力
(Enter the service port number of Device Manager.)入力できる値は5001から65535までの数値です。
デフォルトで表示される24220は,Device ManagerがTuning Manager serverとのリモート接続を有効にするときにデフォルトで設定する値です。
Tuning Manager server was successfully overwritten.
- 注意
- 05-70より前のHiCommand製品の場合,表示されたメッセージに従ってHitachi Command Suite製品のサービスの起動を選択してもサービスは起動されません。インストール後に,必要に応じて,起動したいHiCommand製品のサービスを手動で起動してください。起動方法については,各製品のマニュアルを参照してください。
- インストール先ディレクトリ,およびインストール先ディレクトリ以下にあるファイルやディレクトリについては,インストール後にアクセス権を変更しないでください。
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