Tuning Manager Software 運用管理ガイド
jpcprauth -user <ユーザー名> [-password <パスワード>] [-y] [-nocheck]jpcprauthコマンドは,Tuning Manager serverがPFM - Managerに接続するための認証キーファイルを作成するコマンドです。
Tuning Manager serverは,デフォルトの状態では「ADMINISTRATOR」ユーザーを使用してPFM - Managerに接続します。次のどれかに該当する場合は,jpcprauthコマンドを実行して認証キーファイルを作成する必要があります。
- PFM - ManagerをPFM認証モードで運用していて,PFM - Managerの「ADMINISTRATOR」ユーザーの情報を変更した場合
- PFM - Managerの認証モードをJP1認証モードに切り替えた場合
- PFM - Managerの認証モードをJP1認証モードに切り替えたあと,PFM認証モードに戻した場合
PFM - Managerのユーザーアカウントを管理する方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」を参照してください。
- Windowsの場合:
- Administrators権限を持つユーザー
- SolarisおよびLinuxの場合:
- rootユーザー権限を持つユーザー
- Windowsの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>\PerformanceReporter\tools
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/TuningManager/PerformanceReporter/tools
- Linuxの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/PerformanceReporter/tools
jpcprauthコマンドのオプションを次の表に示します。
オプション 目的 値 必須/任意 注記 -user <ユーザー名> PFM - Managerのログイン認証に使用するユーザー名を指定します。 PFM - Managerのログイン認証に使用するユーザー名 必須
- ASCII文字コードの0x20~0x7eに対応する値を指定します。ただし,英数字以外の文字は,そのまま指定できない場合があります。Windowsの場合は,「表8-59 userオプションまたはpasswordオプションの値の指定方法(Windowsの場合)」を参照してください。SolarisおよびLinuxの場合は,「表8-60 userオプションまたはpasswordオプションの値の指定方法(SolarisおよびLinuxの場合)」を参照してください。
- 1~31バイトの値を指定します。
- 大文字と小文字は,区別されません。
- 先頭または末尾に1つ以上の連続する半角スペースを指定した場合は,無視されます。
-password <パスワード> PFM - Managerのログイン認証に使用するパスワードを指定します。 PFM - Managerのログイン認証に使用するパスワード 任意
- このオプションを省略した場合は,パスワードとして空文字(長さ0バイトの文字列)を指定した認証キーファイルが作成されます。
- ASCII文字コードの0x20~0x7eに対応する値を指定します。ただし,英数字以外の文字は,そのまま指定できない場合があります。Windowsの場合は,「表8-59 userオプションまたはpasswordオプションの値の指定方法(Windowsの場合)」を参照してください。SolarisおよびLinuxの場合は,「表8-60 userオプションまたはpasswordオプションの値の指定方法(SolarisおよびLinuxの場合)」を参照してください。
- 0~32バイトの値を指定します。
- 大文字と小文字は,区別されます。
- 先頭または末尾に1つ以上の連続する半角スペースを指定した場合は,無視されます。
-y すでに認証キーファイルが存在する場合に強制的に認証キーファイルを更新します。 なし 任意 このオプションを省略した場合で,すでに認証キーファイルが存在するときは,認証キーファイルを更新するかどうかを確認するメッセージが出力されます。 -nocheck PFM - Managerへの接続確認を省略します。 なし 任意。
ただし,クラスタ環境の待機系ノードでjpcprauthコマンドを実行する場合は,必須。このオプションを省略した場合は,userオプション,およびpasswordオプションに指定した値でPFM - Managerへ接続して,ログインできるかどうかを確認します。 表8-59 userオプションまたはpasswordオプションの値の指定方法(Windowsの場合)
ユーザー名またはパスワードに含まれる文字 値の指定方法 値の指定例 ユーザー名またはパスワード 指定する値 「"(引用符)」
- ユーザー名またはパスワードを「"(引用符)」で囲みます。
- "を\"に置き換えます。
A"BCDEF "A\"BCDEF" 「\(円記号)」 (1)ユーザー名またはパスワードの末尾に「\(円記号)」が含まれる場合:
- ユーザー名またはパスワードを「"(引用符)」で囲みます。
- \を4つの\に置き換えます。
ABCDEF\ "ABCDEF\\\\" (2)ユーザー名またはパスワードの末尾に「\(円記号)」が連続して含まれる場合:
- ユーザー名またはパスワードを「"(引用符)」で囲みます。
- それぞれの\を4つの\に置き換えます。
ABCDEF\\ "ABCDEF\\\\\\\\" (3)\"の直前に「\(円記号)」が含まれる場合:
- ユーザー名またはパスワードを「"(引用符)」で囲みます。
- \を4つの\に置き換えます。
A\\"BCDEF "A\\\\\"BCDEF" (4)\"の直前に「\(円記号)」が連続して含まれる場合:
- ユーザー名またはパスワードを「"(引用符)」で囲みます。
- それぞれの\を4つの\に置き換えます。
A\\\"BCDEF "A\\\\\\\\\"BCDEF" (1)~(4)以外の個所に「\(円記号)」が含まれる場合:
ユーザー名またはパスワードを「"(引用符)」で囲みます。「\(円記号)」をほかの文字に置き換える必要はありません。A\BCDEF "A\BCDEF" 半角スペース ユーザー名またはパスワードを「"(引用符)」で囲みます。 A BCDEF "A BCDEF" ユーザー名またはパスワードにこの表で説明している文字が含まれない場合は,そのまま値として指定できます。
表8-60 userオプションまたはpasswordオプションの値の指定方法(SolarisおよびLinuxの場合)
ユーザー名またはパスワードに含まれる文字 値の指定方法 値の指定例 ユーザー名またはパスワード 指定する値 「'(アポストロフィ)」
- 「'(アポストロフィ)」を「"(引用符)」で囲みます。
- 「'(アポストロフィ)」以外の文字(文字列)を「'(アポストロフィ)」で囲みます。
A'BCDEF 'A'"'"'BCDEF' 「!(感嘆符)」
- ユーザー名またはパスワードを「'(アポストロフィ)」で囲みます。
- 次のどれかのシェルでjpcprauthコマンドを実行します。
sh,bash,ksh,zshA!BCDEF 'A!BCDEF' 半角スペース,
「"(引用符)」,
「#(番号記号)」,
「$(ドル記号)」,
「%(パーセント)」,
「&(アンパサンド)」,
「((始め丸括弧)」,
「)(終わり丸括弧)」,
「*(アスタリスク)」,
「+(正符号)」,
「,(コンマ)」,
「-(負符号)」,
「.(ピリオド)」,
「/(スラント)」,
「:(コロン)」,
「;(セミコロン)」,
「<(不等号(より小))」,
「=(等号)」,
「>(不等号(より大))」,
「?(疑問符)」,
「[(始め角括弧)」,
「\(円記号)」,
「](終わり角括弧)」,
「^(アクサンシルコンフレックス)」,
「_(アンダーライン)」,
「`(アクサングラーブ)」,
「{(始め波括弧)」,
「|(ストローク)」,
「}(終わり波括弧)」,
「~(波記号)」ユーザー名またはパスワードを「'(アポストロフィ)」で囲みます。 A BCDEF 'A BCDEF' ユーザー名またはパスワードにこの表で説明している文字が含まれない場合は,そのまま値として指定できます。
- クラスタ環境の待機系ノードでjpcprauthコマンドを実行する場合は,必ずnocheckオプションを指定してください。
- jpcprauthコマンドを実行する前に,Tuning Manager serverのサービスとPerformanceReporterのサービスを停止する必要があります。サービスを停止する方法については,「1.5.1 サービスを停止する」を参照してください。
ただし,Tuning Manager serverをクラスタ環境で運用している場合は,クラスタソフトウェアからサービスを停止してください。- PFM - Managerの認証モードをJP1認証モードに切り替えた場合で,jpcprauthコマンドを実行するときは,JP1/Baseが起動している必要があります。
- nocheckオプションを省略してjpcprauthコマンドを実行する場合は,PFM - Managerが起動している必要があります。
0 正常終了しました。 1 コマンドライン形式不正です。 2 コマンドを実行したOSユーザーに実行権限がありません。 3 認証キーファイルの作成に失敗しました。 11 指定したユーザー名およびパスワードでPFM - Managerのログイン認証に失敗しました。 80 ユーザーによって,認証キーファイルの作成が中断されました。 200 メモリー不足です。 202 ファイルアクセスでエラーが発生しました。 222 通信処理でエラーが発生しました。 255 予期しないエラーが発生しました。
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