Tuning Manager Software 運用管理ガイド
ここでは,Performance Reporterのログの設定方法と出力形式について説明します。
- この項の構成
- (1) Performance Reporterのログの出力先
- (2) Performance Reporterのログの出力形式
- (3) Performance Reporterのログの初期設定情報
- (4) Performance Reporterのログのトレースレベル詳細
(1) Performance Reporterのログの出力先
Performance Reporterのログは,prtrace#.logに出力されます。(#:ログファイル番号[1~ファイル面数まで])
prtrace#.logの格納先を次に示します。
- Windowsの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>\PerformanceReporter\log
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/TuningManager/PerformanceReporter/log
- Linuxの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/PerformanceReporter/log
(2) Performance Reporterのログの出力形式
Performance Reporterのログの出力形式を,次に示します。
<番号>△<日付>△<時刻>△<AP名>△<pid>△<tid>△<メッセージID>△<種別>△<メッセージ>
- 注意
- △は半角スペースを表します。
表7-11 ログ情報の出力形式(Performance Reporterの場合)
項目 設定内容 番号 ログ通番(4バイト) 日付 ログ取得日付:yyyy/mm/dd(10バイト) 時刻 ログ取得時刻:hh:mm:ss.sss ローカル時刻(JST)でミリ秒単位(12バイト) AP名 プロセス名:HTM-PR pid プロセスID(8バイト):OSが付与するプロセスID tid スレッド識別子(8バイト):java/lang/Threadオブジェクトのハッシュ値 メッセージID メッセージID(11バイト):KAVJxmnnn-z (x = package ID, m = message type number, nnn = message number, z = message type) 種別 ログ出力の契機となるイベント種別コード(4バイト)
詳細は,「表7-12 イベント種別コード(Performance Reporterの場合)」を参照してください。メッセージ メッセージテキスト
詳細は,「表7-13 メッセージログIDフォーマット」を参照してください。表7-12 イベント種別コード(Performance Reporterの場合)
種別コード 意味 "OC " オブジェクトの生成 "OD " オブジェクトの消滅 "FB " 関数の開始 "FE " 関数の終了 "EC " 例外発生 "ER " エラーメッセージ "PB " 他プログラムからの呼び出し "PE " 他プログラムへのリターン " " 上記以外 メッセージテキストの先頭に出力されるメッセージログIDは,次の形式で出力されます。
[PRNNNN:%%%:$$]&&&&各フォーマットと種別コードの意味を表7-13に示します。
項目 意味 設定内容 [ メッセージログIDの開始 "[ "(左角括弧) PR プレフィックス "PR"固定 NNNN ログ出力番号 ログ出力回数を0000からカウントした数4桁。
0000~9999。9999の次は0000です。: セパレーター ": "(コロン) %%% Performance Reporterイベント種別コード 「表7-14 Performance Reporterイベント種別コード」の種別コード。3桁。 : セパレーター ": "(コロン) $$ ログレベル 出力するメッセージのトレースレベルを2桁の数値で示します(ログファイルからトレースレベルで検索可能とするため)。
数値とレベルの対応を次に示します。
00:FATAL
10:WARN
20:DEBUG
30:TRACE] メッセージログIDの終了 "] "(右角括弧) &&&& メッセージテキスト メッセージログIDに対するメッセージテキスト 表7-14 Performance Reporterイベント種別コード
種別コード 意味 "FBI" 主要メソッドの開始 "FEI" 主要メソッドの終了 "FBS" メソッドの開始 "FES" メソッドの終了 "EC " 例外発生 "ER " エラー(-E)メッセージ "DP " デバッグ情報 "INF" 情報(-I, -Q, -K)メッセージ "CAL" 他プログラムの呼び出し "RET" 他プログラムからのリターン
(3) Performance Reporterのログの初期設定情報
初期設定ファイル(config.xml)は,Performance Reporterインストール後に,設定する必要があります。config.xmlへの設定方法については,「5.3 Performance Reporterの初期設定」を参照してください。初期設定ファイルで,Performance Reporterログに関連して設定する情報を次の表に示します。
表7-15 初期設定ファイルのPerformance Reporterログ関連設定情報
設定情報 説明 指定範囲 デフォルト 出力先 ログ出力先を指定します。 -
- Windowsの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>\PerformanceReporter\log
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/TuningManager/PerformanceReporter/log
- Linuxの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/PerformanceReporter/log
ファイル数 ログ出力するファイル面数※を指定します。 1~16 10 サイズ ログ出力するファイルサイズ※をMB単位で指定します。 1~100 10 トレースレベル 出力するトレースレベルを指定します。詳細は,「表7-16 トレースレベル詳細(Performance Reporterの場合)」を参照してください。 Fatal/
Warn/
Debug/
TraceWarn
- (凡例)
- -:該当しない
- 注※
- Performance Reporterログファイル名は,prtrace#.log(#:ログファイル番号[1~ファイル面数まで])で付けます。1つのログファイルのサイズが指定サイズを超える場合,ログファイル番号をインクリメントしたファイルを新規に作成します。ログ出力するファイル面数に達すると,最初のファイルから上書きされるラウンドロビン方式でログ出力します。
(4) Performance Reporterのログのトレースレベル詳細
トレースレベルの詳細について,次の表に示します。
表7-16 トレースレベル詳細(Performance Reporterの場合)
トレースレベル 説明 Fatal システムの稼働時に必ず出力します。
性能への影響は無視できる程度です。Warn 処理の流れの概要が把握できる情報を出力します。 Debug 処理の流れが把握できる情報を,性能への影響は無視できる程度で出力します。通常,運用時に指定します。 Trace 障害個所を特定するためのすべての情報を出力します。
All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.