Tuning Manager Software 運用管理ガイド
システム領域の破損などが原因でデータベースの起動に失敗し,hcmdsdbコマンドでのリストアやhcmdsdbtransコマンドでのインポートができない場合,hcmdsdbtransコマンドでエクスポートしたデータとhcmdsdbrepairコマンドを使用し,データベースを回復します。
hcmdsdbrepairコマンドは,セットアップ済みのすべてのHiRDBのデータベースを強制削除して再作成し,hcmdsdbtransコマンドでエクスポートしたバックアップデータからデータベースを回復するコマンドです。
- 注意
- Tuning Manager serverをクラスタ構成で運用している場合には,実行系ノードだけでhcmdsdbrepairコマンドを実行してください。
- データベースをエクスポートした時点の管理サーバと,データベースを復元する時点の管理サーバとで,インストールされているHitachi Command Suite製品の種類,バージョンおよびリビジョンが一致していることが前提です。
- バックアップデータを展開するために必要な領域として,次のディレクトリを使用します。バックアップデータの容量に応じて,展開するために必要な領域を確保してください。
Windowsの場合:
<共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\tmp
Solarisの場合:
/var/opt/HiCommand/Base/tmp
Linuxの場合:
/var/<共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/tmp- hcmdsdbrepairコマンドの実行後,ビルトインアカウントのSYSTEMユーザーのパスワードが初期値に戻ります。必要に応じて,パスワードを変更してください。
コマンドを使用してデータベースを回復する手順を次に示します。
- すべてのHitachi Command Suite製品およびHiRDBのサービスが停止していることを確認します。
サービスの状態を確認する方法については,「1.5.2 サービスの状態を確認する(停止時)」を参照してください。
Hitachi Command Suite製品およびHiRDBのサービスが停止していない場合は,「1.5.1 サービスを停止する」を参照してサービスを停止してください。- 次のコマンドを実行して,データベースを回復します。
- Windowsの場合:
- <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmdsdbrepair /trans <バックアップデータ>
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/Base/bin/hcmdsdbrepair -trans <バックアップデータ>
<バックアップデータ>には,hcmdsdbtransコマンドのworkpathオプションで指定する作業用ディレクトリ,またはfileオプションで指定するアーカイブファイル名を絶対パスで指定します。
- Linuxの場合:
- <共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmdsdbrepair -trans <バックアップデータ>
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