Tuning Manager Software 運用管理ガイド

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7.2.9 データベースの起動に失敗する

システム領域の破損などが原因でデータベースの起動に失敗し,hcmdsdbコマンドでのリストアやhcmdsdbtransコマンドでのインポートができない場合,hcmdsdbtransコマンドでエクスポートしたデータとhcmdsdbrepairコマンドを使用し,データベースを回復します。

hcmdsdbrepairコマンドは,セットアップ済みのすべてのHiRDBのデータベースを強制削除して再作成し,hcmdsdbtransコマンドでエクスポートしたバックアップデータからデータベースを回復するコマンドです。

注意
  • Tuning Manager serverをクラスタ構成で運用している場合には,実行系ノードだけでhcmdsdbrepairコマンドを実行してください。
  • データベースをエクスポートした時点の管理サーバと,データベースを復元する時点の管理サーバとで,インストールされているHitachi Command Suite製品の種類,バージョンおよびリビジョンが一致していることが前提です。
  • バックアップデータを展開するために必要な領域として,次のディレクトリを使用します。バックアップデータの容量に応じて,展開するために必要な領域を確保してください。
    Windowsの場合:
    <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\tmp
    Solarisの場合:
    /var/opt/HiCommand/Base/tmp
    Linuxの場合:
    /var/<共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/tmp
  • hcmdsdbrepairコマンドの実行後,ビルトインアカウントのSYSTEMユーザーのパスワードが初期値に戻ります。必要に応じて,パスワードを変更してください。

コマンドを使用してデータベースを回復する手順を次に示します。

  1. すべてのHitachi Command Suite製品およびHiRDBのサービスが停止していることを確認します。
    サービスの状態を確認する方法については,「1.5.2 サービスの状態を確認する(停止時)」を参照してください。
    Hitachi Command Suite製品およびHiRDBのサービスが停止していない場合は,「1.5.1 サービスを停止する」を参照してサービスを停止してください。
  2. 次のコマンドを実行して,データベースを回復します。

    Windowsの場合:
    <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmdsdbrepair /trans <バックアップデータ>

    Solarisの場合:
    /opt/HiCommand/Base/bin/hcmdsdbrepair -trans <バックアップデータ>

    Linuxの場合:
    <共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmdsdbrepair -trans <バックアップデータ>
    <バックアップデータ>には,hcmdsdbtransコマンドのworkpathオプションで指定する作業用ディレクトリ,またはfileオプションで指定するアーカイブファイル名を絶対パスで指定します。

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