Tuning Manager Software 運用管理ガイド

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6.3 ポーリング設定

Tuning Manager serverでは,ポーリングの実行に関して次の内容を設定できます。

ポーリングスケジュール

Tuning Manager serverは,設定されたスケジュールに従ってポーリングを実施して,情報取得元が保持しているデータから毎時のデータを取得します。ポーリング処理では,前回のポーリング処理以降に情報取得元が集めたリソースのデータを取得します。Tuning Manager serverは,情報取得元からデータを取得して,取得した容量情報について時間メトリックの集約を実行します。ポーリングスケジュールは,1日に1回(0時)を推奨します。

また,サマータイムが適用されている場合,すべてのチェックボックスの値は,サマータイム適用時間として扱われます。

注意
Device Managerのデータ収集が完了している状態でポーリングを実施するよう,スケジュールを設定してください。ポーリング中にDevice Managerがデータ収集を実施している場合,ポーリングに失敗することがあります。

過去データ収集期間

ポーリングスケジュールを設定していても,次の理由でポーリングに失敗することがあります。

この場合,過去データ収集期間を設定することで,次回ポーリング時にエージェントからポーリングに失敗したデータを取得できます。

例えば,毎時ポーリングを設定していて,12:00から16:00までのポーリングに失敗した環境があると仮定します。この場合,過去データを収集するために,過去データ収集期間を4時間に設定します。過去データ収集期間を4時間に設定することで,17:00にポーリングが実行されたとき,13:00,14:00,15:00,および16:00のデータも取得されます。

ポーリング対象となるデータの開始時間は,次に示すどちらかの時間のうち,現在のシステム時間に近い方の時間となります。

例えば,現在のシステム時間が13時,過去データ収集期間の値が2時間,最新レコード日時が12時とした場合,開始時間には最新レコード日時 + 1時間(13時)の値が使用されます。

注意
  • ポーリング処理の間隔が過去データ収集期間よりも,等しいかまたは短くなるように,ポーリングスケジュールで適切なポーリング処理の時刻を設定してください。
  • 過去データ収集期間はデータ保持期間よりも,等しいかまたは短くなるように設定してください。過去データ収集期間にデータ保持期間より長い期間を設定した場合,データ保持期間と等しい期間が設定されます。データ保持期間については,「6.4 データ保持期間」を参照してください。

注※
ホストの監視モードがAgent-lessモードの場合,該当ホストに関して設定が無効になります。

ポーリングの再試行オプションの設定

Tuning Manager serverは,ポーリングが失敗したとき,再試行することが可能です。また,再試行間隔,再試行回数を設定できます。デフォルトでは,再試行しない設定になっています。ポーリング再試行オプションについては,デフォルトで運用してください。

なお,再試行間隔と再試行回数は,ポーリングスケジュールとポーリングに掛かる時間を考慮して設定する必要があります。例えば,ポーリングスケジュールが1日に4回(6時間ごと)で,1回のポーリングに15分掛かる場合,次の式を満たす再試行間隔と再試行回数を設定する必要があります。

15分+(再試行間隔+15分)×再試行回数≦6時間

ポーリングスケジュールを変更する場合,変更したあとの1回のポーリングに必要な時間を算出し,適切な再試行間隔と再試行回数を設定する必要があります。

再試行中にポーリング開始時間となった場合,その回のポーリングは実施されません。

この節の構成
6.3.1 ポーリング設定を確認する
6.3.2 ポーリング設定を編集する
6.3.3 手動でポーリングを操作する
6.3.4 サマータイム移行時のポーリングについて

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