Tuning Manager Software 運用管理ガイド

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3.6.3 移行元サーバでのデータベースのエクスポート

Tuning Manager serverのデータベースをエクスポートするときには,データベースの情報を一時的に格納するためのディレクトリと,アーカイブファイルを格納するディレクトリが必要です。それぞれのディレクトリには,次に示す2つのディレクトリの合計サイズより多くの容量を確保してください。

この容量は,Tuning Manager serverのデータベースだけがインストールされているときの目安です。ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合は,それらのデータベースの容量も考慮してください。

エクスポート時の注意事項を次に示します。

データベースをエクスポートする手順を次に示します。

  1. 05-70より前のバージョンのHiCommand Suite製品がインストールされている場合は,そのサービスを停止します。
    サービスの停止方法については,それぞれの製品のマニュアルを参照してください。

    注意
    HBase Storage Mgmt Web Serviceサービスは停止しないでください。HBase Storage Mgmt Web Serviceサービスを停止すると,HiRDBのサービスも停止してしまいます。
  2. 次のコマンドを実行して,データベースをエクスポートします。

    Windowsの場合:
    <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmdsdbtrans /export /workpath <作業用フォルダ> /file <アーカイブファイル> /auto

    Solarisの場合:
    /opt/HiCommand/Base/bin/hcmdsdbtrans -export -workpath <作業用ディレクトリ> -file <アーカイブファイル> -auto

    Linuxの場合:
    <共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmdsdbtrans -export -workpath <作業用ディレクトリ> -file <アーカイブファイル> -auto
    hcmdsdbtransコマンドに指定できるオプションは次のとおりです。
    • workpath
      データベース情報を一時的に格納するためのディレクトリを,絶対パスで指定します。SolarisおよびLinuxの場合,空白を含むパスは指定しないでください。ローカルディスクのディレクトリを指定してください。
      注意
      workpathオプションには空のディレクトリを指定してください。空のディレクトリ以外を指定した場合は,エクスポート処理が中断します。この場合は,空のディレクトリを指定して,もう一度hcmdsdbtransコマンドを実行してください。
    • file
      エクスポートするデータベースのアーカイブファイルを絶対パスで指定します。SolarisおよびLinuxの場合,空白を含むパスは指定しないでください。
    • auto
      autoオプションは,05-70以降のHitachi Command Suite製品がインストールされている場合に指定できます。autoオプションを指定してコマンドを実行すると,データベースを処理するための準備として,自動的にHitachi Command Suite製品のサービスを停止し,HiRDBを起動します。データベースの処理が完了すると,Hitachi Command Suite製品のサービスが起動されます。したがって,コマンド実行後には,Hitachi Command Suite製品のサービスおよびHiRDBが起動された状態になります。ただし,05-70より前のバージョンのHiCommand Suite製品のサービスは,起動,停止されません。
  3. アーカイブファイルを移行先サーバに転送します。
    アーカイブファイルを作成できなかった場合,workpathオプションで指定したディレクトリに格納されているファイルをすべて転送してください。このとき,workpathオプションで指定したディレクトリ以下のファイル構成は変更しないでください。

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