Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)

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3.1.1 パスワードポリシーの設定

Hitachi Command Suite製品のパスワードポリシーは,security.confファイルで設定します。

パスワードポリシーを設定するには:

  1. security.confファイルを編集します。
    security.confファイルの格納先を次に示します。
    • Windowsの場合:
      Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ\conf\sec\security.conf
    • SolarisまたはLinuxの場合:
      Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ/conf/sec/security.conf
    security.confファイルで指定できるパスワードポリシーを次の表に示します。

    表3-1 security.confファイルで指定できるパスワードポリシー

    項目 説明
    password.min.length パスワードの最小文字数を指定します。指定できる値の範囲は,1~256です。
    デフォルト:4
    password.min.uppercase パスワードに含める大文字の最小数を指定します。指定できる値の範囲は,0~256です。0を指定した場合,大文字の数に制限はなくなります。
    デフォルト:0
    password.min.lowercase パスワードに含める小文字の最小数を指定します。指定できる値の範囲は,0~256です。0を指定した場合,小文字の数に制限はなくなります。
    デフォルト:0
    password.min.numeric パスワードに含める数字の最小数を指定します。指定できる値の範囲は,0~256です。0を指定した場合,数字の数に制限はなくなります。
    デフォルト:0
    password.min.symbol パスワードに含める記号の最小数を指定します。指定できる値の範囲は,0~256です。0を指定した場合,記号の数に制限はなくなります。
    デフォルト:0
    password.check.userID ユーザーIDと同じパスワードを設定できるようにするかを指定します。trueを指定した場合,ユーザーIDと同じパスワードは設定できなくなります。falseを指定した場合,ユーザーIDと同じパスワードを設定できます。
    デフォルト:false

security.confファイルの設定値を変更すると,直ちに変更後のパスワードポリシーが有効になります。

注意
  • 設定したパスワードポリシーは,すべてのHitachi Command Suite製品で,ユーザーアカウントを追加するとき,またはパスワードを変更するときに適用されます。既存のユーザーアカウントのパスワードには適用されないため,設定した条件をパスワードが満たしていない場合でも,システムにログインできます。
  • パスワードポリシーはGUIからも設定できます。ただし,クラスタ構成の環境の場合には,GUIから設定すると実行系ノードだけに反映されます。待機系ノードに反映するときは,ノードを切り替えてから同一の設定を実施してください。
  • 外部認証サーバと連携してユーザー認証を行う場合,パスワードの文字種の組み合わせは外部認証サーバでの設定が適用されます。ただし,Hitachi Command Suite製品にユーザーのパスワードを登録する場合は,Hitachi Command Suite製品で規定された文字種を使用する必要があります。

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