Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)

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1.6.3 コピーペアを管理する場合のストレージシステムの要件

Element Managerを使用して,ストレージシステムの要件に沿って環境構築してください。

表1-8 コピーペアを管理するためのストレージシステムの要件

ストレージシステム 機能 要件
Virtual Storage Platform
Universal Storage Platform V/VM
Hitachi USP
HUS VM
Universal Replicator ※1
  • Universal Replicatorの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスを有効にする必要があります。
  • M-Rパスに使用される2ポート間にファイバーチャネル接続が必要です。※2
  • M-RパスのMCUポートがInitiatorポートであり,RCUポートがRCU Targetポートである必要があります。※2
  • RCUとM-Rパスが,MCUに登録されている必要があります。※2
  • ストレージシステムキャッシュまたは不揮発性メモリーが十分にある必要があります。
  • ジャーナルグループにジャーナルボリュームが登録されている必要があります。
参考:
ポートの構成後,Device Managerでストレージシステムをリフレッシュする必要があります。また,キャッシュの追加が必要な場合は,保守員に連絡してください。
TrueCopy ※1
  • TrueCopyの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスを有効にする必要があります。
  • M-Rパスに使用される2ポート間にファイバーチャネル接続が必要です。
  • M-RパスのMCUポートがInitiatorポートであり,RCUポートがRCU Targetポートである必要があります。
  • RCUとM-Rパスが,MCUに登録されている必要があります。
  • ストレージシステムキャッシュまたは不揮発性メモリーが十分にある必要があります。
参考:
ポートの構成後,Device Managerでストレージシステムをリフレッシュする必要があります。また,キャッシュの追加が必要な場合は,保守員に連絡してください。
ShadowImage ※1 ShadowImageの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスを有効にする必要があります。
Copy-on-Write Snapshot
  • Copy-on-Write Snapshotの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスを有効にする必要があります。
  • S-VOL用に,特殊なLUであるV-VOLをあらかじめ作成する必要があります。
    次の順序で準備してください。
    1. プールの作成
    2. V-VOLの作成
Thin Image
  • Thin Imageの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスを有効にする必要があります。
  • スナップショットグループに定義されたThin Imageコピーペアの場合,ストレージシステム内のコマンドデバイスの認証モードを有効にし,ホストでraidcom -loginコマンドを実行して,ユーザー認証を行ってください。
  • S-VOL用に,特殊なLUであるV-VOLをあらかじめ作成する必要があります。
    次の順序で準備してください。
    1. プールの作成
    2. V-VOLの作成
HUS100
Hitachi AMS2000
Hitachi AMS/WMS
SANRISE9500V
TrueCopy
  • TrueCopyの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスを有効にする必要があります。
  • パス経路に使用される2ポート間にファイバーチャネル接続が必要です。
  • TrueCopyのパスが構成されている必要があります。HUS100およびHitachi AMS2000の場合,1台のストレージシステムから複数のストレージシステムにパスを設定できます。
  • システムスタート属性がデュアルアクティブモードである必要があります。
  • SANRISE9500Vの場合は,データシェアモードが有効である必要があります。
  • SANRISE9500Vの場合は,SCSI ID/Port ID引き継ぎモードが使用しないに設定されている必要があります。
  • Hitachi AMS2000およびHitachi AMS/WMSでTrueCopy remote replicationまたはTrueCopy Extended Distanceを使用する場合,またはHUS100でTrueCopy remote replicationを使用する場合は,DM-LUを設定する必要があります。
  • Hitachi AMS2000およびHitachi AMS/WMSで,TrueCopy Extended Distanceを使用する場合はデータプールを設定する必要があります。
    このデータプールはCopy-on-Write Snapshotのデータプールと共有できます。
  • HUS100でTrueCopy Extended Distanceを使用する場合は,DPプールを作成する必要があります。管理データと差分データが同じDPプールに格納されるように設定してください。
    このDPプールはCopy-on-Write SnapshotのDPプールと共有できます。
ShadowImage
  • ShadowImageの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスを有効にする必要があります。
  • システムスタート属性がデュアルアクティブモードである必要があります。
  • SANRISE9500Vの場合は,データシェアモードが有効である必要があります。
  • SANRISE9500Vの場合は,SCSI ID/Port ID引き継ぎモードが使用しないに設定されている必要があります。
  • HUS100,Hitachi AMS2000およびHitachi AMS/WMSの場合は,DM-LUを設定する必要があります。
Copy-on-Write Snapshot
QuickShadow
  • Copy-on-Write SnapshotまたはQuickShadowの前提ソフトウェアをインストールし,ライセンスを有効にする必要があります。
  • S-VOL用に,特殊なLUであるV-VOLをあらかじめ作成する必要があります。
    次の順序で準備してください。
    HUS100の場合
    1. DPプールの作成
      管理データと差分データが同じDPプールに格納されるように設定してください。
      このDPプールはTrueCopy Extended DistanceのDPプールと共有できます。
    2. V-VOLの作成
    Hitachi AMS2000,Hitachi AMS/WMS,およびSANRISE9500Vの場合
    1. データプールの作成
      このデータプールはTrueCopy Extended Distanceのデータプールと共有できます。
    2. V-VOLの作成
  • Hitachi AMS2000およびHitachi AMS/WMSの場合は,DM-LUを設定する必要があります。

注※1
メインフレームボリュームのコピーペアについては,構成の確認だけをCLIでできます。コピーペアの構成をDevice Manager CLIで確認するために必要なストレージシステムの要件はありません。

注※2
TrueCopyでの設定を共用できます。ただし,Universal Replicatorの場合は,P-VOL側とS-VOL側の両方のストレージシステムに対して設定が必要です。
注意
  • 要件に応じてストレージシステムを構成したあと,ストレージシステムをリフレッシュする必要があります。コピーペアに対する操作を実行する前には,最新の情報が反映されているか確認してください。
  • Device Managerによって管理されるストレージシステムのシリアル番号は,すべて一意である必要があります。TrueCopyまたはUniversal Replicatorの場合は,Device Managerによって管理されないリモートストレージシステムのシリアル番号も一意である必要があります。
  • Virtual Storage PlatformまたはHUS VMのLUでペアを作成する場合,デバイスグループに関連づけられているLUは使用しないでください。

関連項目

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