Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)
Device Managerでは,コピーペアを管理する場合,4つのシステム構成をサポートしています。
- 通常構成
各業務サーバにコマンドデバイスをファイバーチャネル接続して,ホストごとにコピーペアを管理する構成です。- ペア管理サーバを使用した構成(一括管理構成)
業務サーバとは別に,1台のマシン(ペア管理サーバ)にコマンドデバイスをファイバーチャネル接続して,コピーペアを一括管理する構成です。
一括管理構成では,Device ManagerエージェントをインストールできないOSのホストのコピーペアも管理できます。- 仮想コマンドデバイスサーバを使用した構成
1台のマシン(仮想コマンドデバイスサーバ)にコマンドデバイスをファイバーチャネル接続し,LAN上のマシンから仮想コマンドデバイスサーバを経由してコピーペアを管理する構成です。- 仮想コマンドデバイスにSVPを使用した構成
ストレージシステムの物理コマンドデバイスの代わりに,SVPを仮想コマンドデバイスとして使用して,コピーペアを直接管理する構成です。ストレージシステムにコマンドデバイスを用意する必要がありません。この構成は P-VOLとS-VOLの両方がVirtual Storage PlatformまたはHUS VMに存在する場合にだけサポートされています。
構成定義ファイルを使用してコピーペアを定義・管理する構成と,デバイスグループとしてコピーペアを定義・管理する構成があります。
重要
- SVPを使用した構成(Out-of-band方式)でコピーペアを管理する場合,物理コマンドデバイスを使用した構成(In-band方式)でコピーペアを管理する場合に比べて, RAID Managerのコマンドの応答時間が増加する傾向があるため,Replication Managerの処理時間も増加することがあります。
- SVPを使用した構成の場合,GUIでは,デバイスグループとして定義されたコピーペアの構成の確認とペア状態の変更もできます。
注意
- Device Manager以外の管理ツールで作成したコピーペアを,Device Managerで管理する場合は,次の点に注意してください。
- Storage Navigator,SVP,またはRAID Manager LIBで作成したコピーペアの場合
次のどちらかの対応が必要です。
・構成定義ファイルを手動で作成し,コピーペアを定義する。
・作成時に使用した管理ツールでコピーペアを解除したあと,Device Managerでコピーペアを作成する。- コピーグループに定義されたThin Imageコピーペアの場合
Device Manager GUIで65世代以上のコピーペアを管理する場合は,既存のコピーグループを削除したあと,スナップショットグループでコピーペアを作成してください。
Device Manager CLIで管理する場合は,コピーペア作成時に使用した管理ツールでコピーペアを解除したあと,Device Manager CLIでコピーペアを作成してください。
注意
- 仮想IDを用いたデータ移行に使用しているリソースグループに属するボリュームを指定してコピーペアを定義または管理する場合の要件を次に示します。
- コピーペアの管理方法は,一括管理構成である必要があります。
- 構成定義ファイルを移行後の環境に合わせて再作成する必要があります。
・HORCM_LDEVパラメーターのSerial#に物理IDを指定する。
・HORCM_CMDパラメーターに,ストレージシステムリソースグループIDが0(meta_resource)のコマンドデバイスを指定する。- コマンドデバイスの認証モードを有効にし,ストレージシステムリソースグループIDが0(meta_resource)のすべてのコマンドデバイスに対して,raidcom -loginコマンドを実行して,ユーザー認証を行ってください。ペア管理サーバのOSがWindowsの場合は,Device Managerエージェントのサービス(HBsA Service)の実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。
- この項の構成
- (1) 通常構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成
- (2) 一括管理構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成
- (3) 仮想コマンドデバイスサーバ構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成
- (4) SVP構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成(構成定義ファイルでコピーペアを定義した場合)
- (5) SVP構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成(デバイスグループとしてコピーペアを定義した場合)
前提条件を満たすように管理サーバやホスト(業務サーバ),ストレージシステムを構築してください。
- 管理サーバの条件
- 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
- P-VOLを認識しているホスト
- S-VOLを認識しているホスト
- ホスト(業務サーバ)の条件
- Device Managerエージェントがインストールされていること。
・P-VOLを認識しているホストとS-VOLを認識しているホストが1台ずつある場合,それぞれのホストにDevice Managerエージェントをインストールしてください。
・ P-VOLを認識しているホストとS-VOLを認識しているホストが複数台ある場合,P-VOLを認識しているホストのうちの1台と,S-VOLを認識しているホストのうちの1台にDevice Managerエージェントをインストールしてください。
ただし,スナップショットグループに定義されたコピーペアの場合,P-VOLを認識しているホストにDevice Managerエージェントをインストールしてください(S-VOLを認識しているホストへのインストールは不要です)。- RAID Managerがインストールされていること。
P-VOLを認識しているホストとS-VOLを認識しているホストが複数台ある場合,P-VOLを認識しているホストのうちの1台と,S-VOLを認識しているホストのうちの1台にRAID Managerをインストールしてください。
ホストが認識しているコマンドデバイスが認証機能に対応している場合は,バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerをインストールしてください。
また,1台のホストでHシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとP9000 RAID Managerの両方をインストールする必要があります。- NICが複数ある場合,Device ManagerエージェントおよびRAID Managerが利用するIPアドレスが同じであること。
- コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
- P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
- P-VOLおよびS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること(ただし,スナップショットグループに定義されたコピーペアを管理する場合は,S-VOLを認識している必要はありません)。
P-VOLとS-VOLは別のホストに割り当てることを推奨します。- P-VOLおよびS-VOLから,ホスト(業務サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
P-VOLおよびS-VOLから,それぞれ異なるホストにLUNセキュリティが割り当てられていてもかまいません。
- コマンドデバイスの条件
- コマンドデバイスが,P-VOLを認識しているホストとS-VOLを認識しているホストの両方に認識されていること(ただし,スナップショットグループに定義されたコピーペアを管理する場合は,S-VOLを認識しているホストがコマンドデバイスを認識している必要はありません)。
- コマンドデバイスから,P-VOLまたはS-VOLを認識しているホストに対して,LUNセキュリティが設定されていること。
P-VOLを認識しているホストに対してはP-VOL側のコマンドデバイスから,S-VOLを認識しているホストに対してはS-VOL側のコマンドデバイスから,LUNセキュリティが設定されている必要があります。
注意
- 認証モードが有効なコマンドデバイスがホスト(業務サーバ)に接続されている場合,Device ManagerのGUIまたはCLIからコピーペアに対する操作を実行する前には,ホストでraidcom -loginコマンドを実行して,ユーザー認証を行ってください。
- ホストのOSがWindowsの場合は,Device Managerエージェントのサービス(HBsA Service)の実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。
- ホストに同一ストレージシステム内のコマンドデバイスが複数接続されている場合は,すべてのコマンドデバイスの認証モードを有効にしてください。
ストレージシステムに対してユーザー認証を一度実行すれば,同一ストレージシステム内のすべてのコマンドデバイスにアクセスできるようになります。- 認証モードを無効から有効に変更した場合,コマンドデバイスを認識しているほかのホストがあれば,そのホストでもユーザー認証を行ってください。
- リソースグループの条件(Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
- ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリューム,または次のボリュームを含むストレージシステムが登録されていること。
・P-VOL
・S-VOL
・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)- コマンドデバイスが登録された共用のリソースグループが作成され,各ユーザーに割り当てられていること。
なお,各ユーザーが別のコマンドデバイスを使用する場合は,共用リソースグループの代わりに,各ユーザーの管理対象のリソースグループにコマンドデバイスを登録してください。
注意
- Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。
- 1.6.3 コピーペアを管理する場合のストレージシステムの要件
- 1.6.4 コピーペアを管理する場合のDevice Managerエージェントの前提バージョン
- RAID Managerのインストール手順:RAID Managerのマニュアル
(2) 一括管理構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成
前提条件を満たすように管理サーバやペア管理サーバ,ストレージシステムを構築してください。
- 管理サーバの条件
- 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
P-VOLを認識しているホスト
S-VOLを認識しているホスト
ペア管理サーバ
- ペア管理サーバの条件
- Device Managerエージェントがインストールされていること。
- Device Managerエージェントのserver.agent.rm.centralizePairConfigurationプロパティにenableが設定されていること(デフォルト:disable)。
- RAID Managerがインストールされていること。
ペア管理サーバが認識しているコマンドデバイスが認証機能に対応している場合は,バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerをインストールしてください。
また,Hシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとP9000 RAID Managerの両方をインストールする必要があります。- NICが複数ある場合,Device ManagerエージェントおよびRAID Managerが利用するIPアドレスが同じであること。
- コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
- P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
- P-VOLおよびS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること。
P-VOLとS-VOLは別の業務サーバに割り当てることを推奨します。- P-VOLおよびS-VOLからホスト(業務サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
ペア管理サーバがP-VOLまたはS-VOLを認識している必要はありません。
- コマンドデバイスの条件
- コマンドデバイスがペア管理サーバに認識されていること。
コマンドデバイスセキュリティが使用されていない必要があります。- コマンドデバイスからペア管理サーバに対して,LUNセキュリティが設定されていること。
TrueCopyまたはUniversal Replicatorのペアを管理する場合,P-VOLおよびS-VOL両方のストレージシステムのコマンドデバイスから,LUNセキュリティが設定されている必要があります。
注意
- 認証モードが有効なコマンドデバイスがペア管理サーバに接続されている場合,Device ManagerのGUIまたはCLIからコピーペアに対する操作を実行する前には,ホストでraidcom -loginコマンドを実行して,ユーザー認証を行ってください。
- ペア管理サーバのOSがWindowsの場合は,Device Managerエージェントのサービス(HBsA Service)の実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。
- ペア管理サーバに同一ストレージシステム内のコマンドデバイスが複数接続されている場合は,すべてのコマンドデバイスの認証モードを有効にしてください。
ストレージシステムに対してユーザー認証を一度実行すれば,同一ストレージシステム内のすべてのコマンドデバイスにアクセスできるようになります。- 認証モードを無効から有効に変更した場合,コマンドデバイスを認識しているほかのホストがあれば,そのホストでもユーザー認証を行ってください。
- リソースグループの条件(Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
- ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリューム,または次のボリュームを含むストレージシステムが登録されていること。
・P-VOL
・S-VOL
・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)- コマンドデバイスが登録された共用のリソースグループが作成され,各ユーザーに割り当てられていること。
なお,各ユーザーが別のコマンドデバイスを使用する場合は,共用リソースグループの代わりに,各ユーザーの管理対象のリソースグループにコマンドデバイスを登録してください。
注意
- Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。
- 1.6.3 コピーペアを管理する場合のストレージシステムの要件
- 1.6.4 コピーペアを管理する場合のDevice Managerエージェントの前提バージョン
- D.1.1 Device Managerエージェントのプロパティの変更
- D.6.15 server.agent.rm.centralizePairConfiguration
- RAID Managerのインストール手順:RAID Managerのマニュアル
(3) 仮想コマンドデバイスサーバ構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成
前提条件を満たすように管理サーバやホスト(業務サーバ),仮想コマンドデバイスサーバ,ストレージシステムを構築してください。
図1-22 コピーペア管理のシステム構成例(仮想コマンドデバイスサーバ構成)
- 管理サーバの条件
- 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
- P-VOLを認識しているホスト
- S-VOLを認識しているホスト
- ホスト(業務サーバ)の条件
- バージョン7.1以降のDevice Managerエージェントがインストールされていること。
- バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerがインストールされていること。
Hシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとP9000 RAID Managerの両方をインストールする必要があります。- ホスト(業務サーバ)にNICが複数ある場合,Device ManagerエージェントおよびRAID Managerが利用するIPアドレスが同じであること。
- 仮想コマンドデバイスサーバの条件
- バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerがインストールされていること。
Hシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとP9000 RAID Managerの両方をインストールする必要があります。- 中継用のhorcmインスタンスが起動していること。
注意
- 仮想コマンドデバイスサーバ上の構成定義ファイルにHORCM_ALLOW_INSTパラメーターを設定する場合,業務サーバのRAID Managerイニシエーターポートにはデフォルトのポート番号(34000+<インスタンス番号>+1)を使用してください。
- 認証モードが有効なコマンドデバイスがホスト(仮想コマンドデバイスサーバ)に接続されている場合,Device ManagerのGUIまたはCLIからコピーペアに対する操作を実行する前には,ホストでraidcom -loginコマンドを実行して,ユーザー認証を行ってください。
・ホストのOSがWindowsの場合は,Device Managerエージェントのサービス(HBsA Service)の実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。
・仮想コマンドデバイスサーバに同一ストレージシステム内のコマンドデバイスが複数接続されている場合は,すべてのコマンドデバイスの認証モードを有効にしてください。
ストレージシステムに対してユーザー認証を一度実行すれば,同一ストレージシステム内のすべてのコマンドデバイスにアクセスできるようになります。
・認証モードを無効から有効に変更した場合,コマンドデバイスを認識しているほかのホストがあれば,そのホストでもユーザー認証を行ってください。
- コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
- P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
- P-VOLまたはS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること。
P-VOLとS-VOLは別の業務サーバに割り当てることを推奨します。- P-VOLおよびS-VOLからホスト(業務サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
仮想コマンドデバイスサーバがP-VOLまたはS-VOLを認識している必要はありません。
- コマンドデバイスの条件
- コマンドデバイスが仮想コマンドデバイスサーバに認識されていること。
コマンドデバイスセキュリティが使用されていない必要があります。- コマンドデバイスから仮想コマンドデバイスサーバに対して,LUNセキュリティが設定されていること。
TrueCopyまたはUniversal Replicatorのペアを管理する場合,P-VOLおよびS-VOL両方のストレージシステムのコマンドデバイスから,LUNセキュリティが設定されている必要があります。
- リソースグループの条件(Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
- ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリューム,または次のボリュームを含むストレージシステムが登録されていること。
・P-VOL
・S-VOL
・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)
ただし,リソースを分割管理すると,一部のReplication Manager GUIの表示が遅くなることがあります。仮想コマンドデバイスを使用する場合は,ストレージシステム単位のリソースグループ(デフォルトリソースグループ)をユーザーに割り当てることをお勧めします。
注意
- Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。
- 1.6.3 コピーペアを管理する場合のストレージシステムの要件
- 1.6.4 コピーペアを管理する場合のDevice Managerエージェントの前提バージョン
- RAID Managerのインストール手順:RAID Managerのマニュアル
(4) SVP構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成(構成定義ファイルでコピーペアを定義した場合)
前提条件を満たすように管理サーバやペア管理サーバ,ストレージシステムを構築してください。
図1-23 コピーペア管理のシステム構成例(構成定義ファイルでコピーペアを定義した場合)
- 管理サーバの条件
- 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
P-VOLを認識しているホスト
S-VOLを認識しているホスト
- ペア管理サーバの条件
- バージョン7.1以降のDevice Managerエージェントがインストールされていること。
- バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerがインストールされていること。
Hシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとP9000 RAID Managerの両方をインストールする必要があります。
- コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
- P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
- P-VOLおよびS-VOLからホスト(業務サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
管理サーバがP-VOLまたはS-VOLを認識している必要はありません。- P-VOLまたはS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること。
P-VOLとS-VOLは別の業務サーバに割り当てることを推奨します。
- リソースグループの条件(Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
- ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリュームが登録されていること。
・P-VOL
・S-VOL
・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)
ただし,リソースを分割管理すると,一部のReplication Manager GUIの表示が遅くなることがあります。仮想コマンドデバイスを使用する場合は,ストレージシステム単位のリソースグループ(デフォルトリソースグループ)をユーザーに割り当てることをお勧めします。
注意
- Device ManagerのGUIまたはCLIからコピーペアに対する操作を実行する前に,管理サーバでraidcom -loginコマンドを実行して,ユーザー認証を行ってください。管理サーバのOSがWindowsの場合は,Device Managerエージェントのサービス(HBsA Service)の実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。
- Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。
- SVPのユーザーIDまたはパスワードが変更になった場合は,GUIで次の設定変更が必要です。
1. Device Managerの[ストレージシステム編集]画面で,変更後のSVPのユーザーIDまたはパスワードを設定する。
2. Replication Managerの[構成設定]画面で,設定を変更したストレージシステムの構成情報を更新する。
- 1.6.3 コピーペアを管理する場合のストレージシステムの要件
- 1.6.4 コピーペアを管理する場合のDevice Managerエージェントの前提バージョン
- RAID Managerのインストール手順:RAID Managerのマニュアル
(5) SVP構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成(デバイスグループとしてコピーペアを定義した場合)
前提条件を満たすように管理サーバやホスト(業務サーバ),ストレージシステムを構築してください。
図1-24 コピーペア管理のシステム構成例(デバイスグループとしてコピーペアを定義した場合)
- 管理サーバの条件
- 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
P-VOLを認識しているホスト
S-VOLを認識しているホスト- バージョン7.1以降のDevice Managerエージェントがインストールされていること。
- バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerがインストールされていること。
Hシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとP9000 RAID Managerの両方をインストールする必要があります。- Replication ManagerサーバとDevice Managerサーバ間をSSLで通信できること。
- 次のどちらかの条件を満たすこと。
・P-VOLおよびS-VOLが割り当てられていないこと。
管理サーバからコピーペアを作成したい場合は,管理サーバ上のDevice Managerエージェントのserver.agent.rm.centralizePairConfigurationプロパティにenableを設定してください(デフォルト:disable)。
・管理サーバ上のDevice Managerエージェントのserver.agent.rm.ignorePairStatusプロパティにtrueが設定されていること。
Device ManagerのGUIまたはCLIで最新のコピーペア情報を確認したい場合は,次の方法でストレージシステムをリフレッシュしてください。
GUI:ストレージシステムビューで該当するストレージシステムを選択し,[ストレージシステム情報更新]ボタンをクリックします。
CLI:該当するストレージシステムに対してAddStorageArrayコマンドを実行します。
- コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
- P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
- P-VOLおよびS-VOLからホスト(業務サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
管理サーバがP-VOLまたはS-VOLを認識している必要はありません。- P-VOLまたはS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること。
P-VOLとS-VOLは別の業務サーバに割り当てることを推奨します。
- リソースグループの条件(Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
- ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリュームが登録されていること。
・P-VOL
・S-VOL
・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)
ただし,リソースを分割管理すると,一部のReplication Manager GUIの表示が遅くなることがあります。仮想コマンドデバイスを使用する場合は,ストレージシステム単位のリソースグループ(デフォルトリソースグループ)をユーザーに割り当てることをお勧めします。
注意
- 管理サーバにReplication Manager Applicationエージェントをインストールしないでください。
- Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。
- SVPのユーザーIDまたはパスワードが変更になった場合は,GUIで次の設定変更が必要です。
1. Device Managerの[ストレージシステム編集]画面で,変更後のSVPのユーザーIDまたはパスワードを設定する。
2. Replication Managerの[構成設定]画面で,設定を変更したストレージシステムの構成情報を更新する。
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