Tiered Storage Manager Software CLI リファレンスガイド
ModifyMigrationGroupコマンドは,マイグレーショングループの情報を変更します。変更できる情報を次に示します。
- マイグレーショングループ名
- マイグレーション操作の対象とするかどうかを示す属性
- マイグレーショングループの説明文
- 指定期間経過イベントを発生させるまでの日数
- イベント通知先アドレス
- 分散制御ルール
- 共存回避ルール
- 指定期間経過イベント発生時の説明文
次の状態のマイグレーショングループでは,情報を変更できません。
- 終了状態(End)でないタスクに指定されているマイグレーショングループ
- リフレッシュの状態が「実行中」または「終了(失敗)」であるストレージドメインの中のマイグレーショングループ
- 終了状態(End)でないシュレッディングタスク,ロッキングタスクまたはアンロッキングタスクが完了したあとの移動先に指定されているマイグレーショングループ
タスクの状態はGetTasksコマンドで確認してください。
リフレッシュが必要なストレージドメインに対してコマンドを実行した場合,標準エラー出力に警告メッセージが出力されます。
- この項の構成
- (1) 記述形式
- (2) オプション
- (3) パラメーター
- (4) 出力項目
- (5) コマンド指定例と実行結果
htsmcli [ サーバのロケーション] ModifyMigrationGroup [ 共通オプション ] [ { -d | --detail } ] storagedomainname=ストレージドメイン名 name=マイグレーショングループ名 [ newname=マイグレーショングループ名 ] [ newcanmigrate={ Yes | No } ] [ newnotifytourl=イベント通知先アドレス ] [ newreminddayslater=指定期間経過イベント発生までの日数 ] [ newreminderdescription=イベント発生時の説明文 ] [ newarraygroupselectionrule={ BalanceCapacity | MinimumCoverage | MaximumCoverage } ] [ newarraygroupavoidanceofmigrationgroups=マイグレーショングループ名 [ ,マイグレーショングループ名 ]... ] [ newdescription=マイグレーショングループの説明文 ]
- -dまたは--detail
- CLIコマンド実行後に,詳細情報を標準出力に表示したいときに指定します。
- 省略した場合,標準出力には何も表示されません。
表5-22 ModifyMigrationGroupコマンドのパラメーター
パラメーター名 説明 storagedomainname ストレージドメイン名を指定します。 name マイグレーショングループ名を指定します。 [newname] 新しいマイグレーショングループ名を指定します。ストレージドメイン内で一意になるように指定してください。省略時には,マイグレーショングループ名は変更されません。 [newcanmigrate] マイグレーションを可能にするかどうかを指定します。 省略時にはマイグレーションの可否は変更されません。
- Yes:マイグレーション可能
- No:マイグレーション不可
[newreminddayslater] 指定期間経過イベントを発生させるまでの日数を1以上の整数で指定します。省略時には,指定期間経過イベントを発生させるまでの日数は変更されません。空文字列を指定すると,以前に指定した指定期間経過イベントを発生させるまでの日数は消去されます。 [newnotifytourl] 指定期間経過イベント発生時に,イベントを通知する先のアドレスを指定します。省略時には,イベント通知先のアドレスは変更されません。
アドレスは,"mailto:"とメールアドレス文字列を合わせた値で指定します。
空文字列を指定すると,以前に設定したイベント通知先のアドレスは消去されます。[newreminderdescription] 指定期間経過イベント発生時の説明文です。省略時には,指定期間経過イベント発生時の説明文は変更されません。空文字列を指定すると,以前に設定した指定期間経過イベント発生時の説明文は消去されます。 [newarraygroupselectionrule] CreateMigrationGroupで設定した,分散制御ルールのパラメーターを変更するときに指定します。 省略時には,マイグレーションプランを作成するときに使用される分散制御ルールは変更されません。
- BalanceCapacity:容量平準化
- MinimumCoverage:分散最小化
- MaximumCoverage:分散最大化
[newarraygroupavoidanceofmigrationgroups] CreateMigrationGroupで設定した,共存回避ルールのパラメーターを変更するときに指定します。同じパリティグループ内にLDEVを共存させたくないマイグレーショングループ名を指定できます。空文字列を指定すると,以前指定したマイグレーショングループ名は削除されます。省略時には,共存回避ルールは適用されません。 [newdescription] マイグレーショングループの説明文を指定します。
省略時には,マイグレーショングループの説明文は変更されません。
空文字列を指定すると,以前に設定したマイグレーショングループの説明文は消去されます。
- (凡例)
- [ ]:指定は任意です。
ModifyMigrationGroupコマンドの出力項目は,CreateMigrationGroupコマンドの出力項目と同じです。CreateMigrationGroupコマンドの「(4) 出力項目」を参照してください。
- コマンド指定例:
ストレージドメインMegaTechUSP600-Primaryの中にあるマイグレーショングループMG01の名称,説明,および指定期間経過イベントを発生させるまでの日数を変更します。htsmcli ModifyMigrationGroup --detail storagedomainname="MegaTechUSP600-Primary" name="MG01" newname="MG011" newreminddayslater="25" newdescription="MigrationGroup011"- 実行結果:
RESPONSE: An instance of StorageDomain(1 of 1) name=MegaTechUSP600-Primary List of 1 MigrationGroup elements: An instance of MigrationGroup(1 of 1) name=MG011 canMigrate=Yes notifyToURL=mailto:test@example.com remindAt=2014/01/28 19:40:05 reminderDescription=It is scheduled to move. arrayGroupSelectionRule=BalanceCapacity arrayGroupAvoidanceOfMigrationGroups=MG012,MG013 description=MigrationGroup011
All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.