Tiered Storage Manager Software CLI リファレンスガイド

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5.3.4 ModifyStorageTier

ModifyStorageTierコマンドは,ストレージ階層の情報(ストレージ階層名,検索条件,ストレージ階層の説明文)を変更します。

次の状態であるストレージ階層の情報は変更できません。

タスクの状態はGetTasksコマンドで確認してください。

リフレッシュが必要なストレージドメインに対してコマンドを実行した場合,標準エラー出力に警告メッセージが出力されます。

この項の構成
(1) 記述形式
(2) オプション
(3) パラメーター
(4) 出力項目
(5) コマンド指定例と実行結果

(1) 記述形式

  
htsmcli [ サーバのロケーション] ModifyStorageTier
    [ 共通オプション ]
    [ { -d | --detail } ]
    storagedomainname=ストレージドメイン名
    name=ストレージ階層名
    [ newname=ストレージ階層名 ]
    [ { newresource={ Volume | Pool }
        newfiltercondition=検索条件 | newfiltercondition=検索条件 } ]
    [ newdescription=ストレージ階層の説明文 ]
    [ newcost=通常ボリュームのコスト ]
    [ newchargefor={ Allocated | Utilized } ]
    [ { newdpcost | newthpcost }=DPボリュームのコスト ]
    [ { newdpchargefor | newthpchargefor }={ Allocated | Consumed | Utilized } ]
  

(2) オプション

-dまたは--detail
CLIコマンド実行後に,詳細情報を標準出力に表示したいときに指定します。
省略した場合,標準出力には何も表示されません。

(3) パラメーター

表5-14 ModifyStorageTierコマンドのパラメーター

パラメーター名 説明
storagedomainname ストレージドメイン名を指定します。
name ストレージ階層名を指定します。
[newname] ストレージ階層の新しい名称を指定します。ストレージドメイン内で一意になるように指定してください。
省略時には,ストレージ階層名は変更されません。
[newresource] ストレージ階層の種別を指定します。指定しない場合は,newfilterconditionパラメーターで指定した条件に従います。
  • Volume:検索条件としてボリュームを指定
  • Pool:検索条件としてプールを指定
[newfiltercondition] 検索条件を指定します。
管理する対象によって,次のどちらかのプロパティを使用した検索条件式を指定してください。
省略時には,検索条件は変更されません。
[newdescription] ストレージ階層の説明文を指定します。
省略時には,ストレージ階層の説明文は変更されません。
空文字列を指定すると,以前に設定したストレージ階層の説明文は消去されます。
[newcost]※1 通常ボリュームのコストを次の形式で指定します。
通貨コード 金額 / 容量の単位 / 期間の単位
  • 通貨コード
    ISO4217に準拠した通貨コードを大文字のアルファベットで指定します。指定できる値の詳細については,「表5-7 CreateStorageTierコマンドのパラメーター」に記載されているcostパラメーターの通貨コードを参照してください。
  • 金額
    0から9,223,372,036,854,775,807までの整数で指定します。コンマやピリオドは使用できません。
  • 容量の単位
    MBGB,またはTBを指定します。
  • 期間の単位
    MonthまたはYearを指定します。
ストレージ階層に,容量と期間ごとのコストや課金対象の情報を定義しておくと,コストを意識してストレージを運用できます。提供しているサービスやその課金体系に合わせて,自由にコストを設定してください。
このパラメーターは,ストレージ階層の検索条件がボリューム検索条件の場合に指定できます。
このパラメーターには空文字列を指定できます。空文字列を指定すると,以前に設定した内容が消去されます。
空文字列を指定する場合,newchargeforパラメーターにも空文字列を指定してください。
[newchargefor]※1 通常ボリュームのコストの課金対象を指定します。
  • Allocated:ホストに割り当てられたボリューム容量
  • Utilized:ホストで使用されているボリューム容量
このパラメーターには空文字列を指定できます。空文字列を指定すると,以前に設定した内容が消去されます。
空文字列を指定する場合,newcostパラメーターにも空文字列を指定してください。
[newdpcost
{ newthpcost }]※2
DPボリュームのコストを指定します。
指定方法はnewcostパラメーターと同じです。
このパラメーターには空文字列を指定できます。空文字列を指定すると,以前に設定した内容が消去されます。
空文字列を指定する場合,newdpchargefor{ newthpchargefor }パラメーターにも空文字列を指定してください。
[newdpchargefor
{ newthpchargefor }]※2
DPボリュームのコストの課金対象を指定します。
  • Allocated:ホストに割り当てられたDPボリューム容量
  • Consumed:消費済みのDPボリューム容量
  • Utilized:ホストで使用されているDPボリューム容量
このパラメーターには空文字列を指定できます。空文字列を指定すると,以前に設定した内容が消去されます。
空文字列を指定する場合,newdpcost{ newthpcost }パラメーターにも空文字列を指定してください。

(凡例)
[ ]:指定は任意です。
{ }:ストレージシステムがVP9500,H24000,またはH20000のときに使用する文字列です。

注※1
ModifyStorageTierコマンド実行後に,通常ボリュームのコストと課金対象が両方設定されている状態,または両方設定されていない状態になるように組み合わせて指定してください。

注※2
ModifyStorageTierコマンド実行後に,DPボリュームのコストと課金対象が両方設定されている状態,または両方設定されていない状態になるように組み合わせて指定してください。

(4) 出力項目

ModifyStorageTierコマンドの出力項目は,CreateStorageTierコマンドの出力項目と同じです。CreateStorageTierコマンドの「(4) 出力項目」を参照してください。

(5) コマンド指定例と実行結果

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