Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


4.3.2 AddLun

AddLunコマンドは,ホストからボリュームへのパスを設定します。パスを設定するときはLUN拡張(LUSE)論理ユニットを指定できます。

重要
ドメインIDが0以外のホストストレージドメインにLUNを追加すると,対象ポートのLUNセキュリティが自動で有効に設定されます。対象ポートのI/Oが停止していることを確認してください。

書式

HiCommandCLI [URL] AddLun [オプション]
serialnum=シリアル番号 model=モデル [name=名前]
{port=ポート番号|portname=ポート名}
domain=ドメインID [scsi=SCSI-ID] lun=有効なLUN
{devnum=デバイス番号|lusedevnums=デバイス番号のリスト}

パラメーター

表4-73 AddLunコマンドのパラメーター

パラメーター名 指定のレベル 説明
serialnum 必須 新しいパスのストレージシステムのシリアル番号
model 必須 新しいパスのストレージシステムのモデル
name 任意 新しいパスの名前
指定できる文字数は1~64バイトです。
最初または最後のスペースは登録されません。
port 任意 新しいパスのポート番号
portまたはportnameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。
portname 任意 新しいパスのポート名
portまたはportnameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。
domain 任意 新しいパスのドメインID
このパラメーターはdomainnicknameと同時に指定できません。同時に指定するとエラーとなります。
このパラメーターは10進数および16進数で指定できます。16進数で指定する場合は,プレフィックスとして0xを付けてください。
実行結果は10進数で出力されます。
domainnickname 任意 新しいパスのホストストレージドメインのニックネーム
このパラメーターはdomainと同時に指定できません。同時に指定するとエラーとなります。
scsi 任意 新しいパスのSCSI ID
ファイバーチャネルの場合は,15を指定します。
lun 必須 新しいパスに使用される実際のLUN
devnum 任意 新しいパスの特定に使用されるデバイス番号(LUSEが定義されている場合は指定できません)

Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。

Hitachi USPおよびSANRISE9900Vの場合:
10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。

そのほかのストレージシステムの場合:
10進数で指定します。
実行結果は10進数で出力されます。
devnumまたはlusedevnumsのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。
lusedevnums 任意 パスのLUSEボリュームを作成するためのLDEVのデバイス番号のリスト

Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。

Hitachi USPおよびSANRISE9900Vの場合:
10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。

そのほかのストレージシステムの場合:
10進数で指定します。
複数指定する場合は,コンマで区切ります。
実行結果は10進数で出力されます。
devnumまたはlusedevnumsのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。
HUS150の場合,暗号化されたLDEVと暗号化されていないLDEVを混在させないでください。

注※
LUSEボリュームは指定したデバイス番号のLDEVを使用して作成されます。新しいLUSEボリュームは同じエミュレーション,sizeInKB,およびraidType属性を持つLDEVだけを使用して作成されます。

事前に取得するパラメーター値

serialnumおよびmodel
GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。

portdomaindomainnickname,およびlun
GetStorageArray (subtarget=HostStorageDomainhsdsubinfo=freelun)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetHostStorageDomainhsdsubinfoパラメーターにfreelunを指定してください。実行結果では,An instance of HostStorageDomainの下にportID値,domainID値およびnickname値が表示されます。portID値をパラメーターportとして指定してください。domainID値をパラメーターdomainとして指定するか,nickname値をパラメーターdomainnicknameとして指定してください。パラメーターlunについては,An instance of FreeLUNの下に表示されるlun値のうち1つを指定してください。

portname
GetStorageArray (subtarget=Port)コマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,displayNameAn instance of Portの下に表示されます。この値をportnameとして指定してください。

devnum
GetStorageArray (subtarget=LDEV)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetLDEVを指定してください。実行結果では,LDEVのdevNum値がLDEVに表示されます。このLDEVのdevNum値(path=falseおよびonDemandDevice=false)をパラメーターdevnumとして指定してください。

lusedevnums
GetStorageArray (subtarget=LDEV)コマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,LDEVのdevNum値がLDEVに表示されます。LDEVのdevNum値(path=falseおよびonDemandDevice=false)をパラメーターにlusedevnumsとして指定してください。同じエミュレーション,sizeInKB,およびraidType属性を共有するLDEVだけを選択し,これらをコンマで区切って指定してください。

コマンド実行例1

HiCommandCLI AddLun -o "D:\logs\AddLun.log" "serialnum=10001" "model=HDS9980V" "name=hitachi" "port=1" "domain=4" "scsi=15" "lun=114" "lusedevnums=1001,1002"

コマンド実行結果1

RESPONSE:
An instance of StorageArray
         .
         . (Attributes of StorageArray are omitted here)
         .
  List of 1 Path elements:
    An instance of Path
      objectID=PATH.HDS9980V.10001.1.4.1001
      name=hitachi
      devNum=1,001
      displayDevNum=03:E9
      portID=1
      portName=CL1-B
      domainID=4
      scsiID=15
      LUN=114
      wwnSecurityValidity=true
      List of 2 Ldev elements:
        An instance of LDEV
          objectID=LDEV.HDS9980V.10001.1001
          devNum=1,001
          displayName=03:E9
          emulation=OPEN-3
          cylinders=0
          isComposite=1
          sizeInKB=2,403,360
          lba=1,201,680
          raidType=RAID5(3D+1P)
          substance=0
          volumeType=3
          slotSizeInKB=48
          chassis=3
          arrayGroup=16
          arrayGroupName=3-2-1
          path=false
          onDemandDevice=false
          devType=
          isStandardLDEV=true
          guardMode=
          diskType=0
          slprNumber=-1
          clprNumber=-1
          cacheResidencyMode=-1
          stripeSizeInKB=-1
          volumeKind=3
          status=Blocked
          dpType=-1
          consumedSizeInKB=-1
          mfTrueCopyVolumeType=Unknown
          mfShadowImageVolumeType=Unknown
          mfUniversalReplicatorVolumeType=Unknown
          mfUniversalReplicatorPoolID=-1
          dpPoolID=-1
          threshold=-1
          systemDisk=0
          encrypted=-1
          tieringPolicy=-1
          resourcePartitionUnitID=-1
        An instance of LDEV
          objectID=LDEV.HDS9980V.10001.1002
          devNum=1,002
          displayName=03:EA
          emulation=OPEN-3
          cylinders=0
          isComposite=1
          sizeInKB=2,403,360
          lba=1,201,680
          raidType=RAID5(3D+1P)
          substance=0
          volumeType=3
          slotSizeInKB=48
          chassis=3
          arrayGroup=16
          arrayGroupName=3-2-1
          path=false
          onDemandDevice=false
          devType=
          isStandardLDEV=true
          guardMode=
          diskType=0
          slprNumber=-1
          clprNumber=-1
          cacheResidencyMode=-1
          stripeSizeInKB=-1
          volumeKind=3
          status=Blocked
          dpType=-1
          consumedSizeInKB=-1
          mfTrueCopyVolumeType=Unknown
          mfShadowImageVolumeType=Unknown
          mfUniversalReplicatorVolumeType=Unknown
          mfUniversalReplicatorPoolID=-1
          dpPoolID=-1
          threshold=-1
          systemDisk=0
          encrypted=-1
          tieringPolicy=-1
          resourcePartitionUnitID=-1

コマンド実行例2

HiCommandCLI AddLun -o "D:\logs\AddLun.log" "serialnum=10001" "model=HDS9980V" "name=hitachi" "port=1" "domain=4" "scsi=15" "lun=120" "devnum=1006"

コマンド実行結果2

RESPONSE:
An instance of StorageArray
         .
         . (Attributes of StorageArray are omitted here)
         .
  List of 1 Path elements:
    An instance of Path
      objectID=PATH.HDS9980V.10001.1.4.1006
      name=hitachi
      devNum=1,006
      displayDevNum=03:EE
      portID=1
      portName=CL1-B
      domainID=4
      scsiID=15
      LUN=120
      wwnSecurityValidity=true

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.