Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド
AddISCSINameForHostStorageDomainコマンドは,ホストストレージドメイン(iSCSIターゲット)にホスト(iSCSIイニシエーター)のiSCSIネームを割り当てて,セキュリティを設定します。
重要
- ホストストレージドメイン(iSCSIターゲット)にセキュリティを設定すると,ホストストレージドメインが属するポートのLUNセキュリティの設定は自動的に有効になります。対象ポートのI/Oが停止していることを確認してください。
- このコマンドは,HUS100,Hitachi AMS2000/AMS/WMS,およびHitachi SMSでだけ使用できます。
表4-72 AddISCSINameForHostStorageDomainコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 serialnum 必須 セキュリティを設定するストレージシステムのシリアル番号 model 必須 セキュリティを設定するストレージシステムのモデル port 任意 ホストストレージドメインが属するポート番号
パラメーターportまたはportnameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。portname 任意 ホストストレージドメインが属するポート名
パラメーターportまたはportnameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。domain 任意 ホストストレージドメインのドメインID
このパラメーターは10進数および16進数で指定できます。16進数で指定する場合は,プレフィックスとして0xを付けてください。
実行結果は10進数で出力されます。
パラメーターdomainまたはdomainnicknameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。domainnickname 任意 ホストストレージドメインのニックネーム
パラメーターdomainまたはdomainnicknameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。iscsiname 必須 セキュリティを設定するホスト(iSCSIイニシエーター)のiSCSIネーム
iSCSIネームは,iqn形式またはeui形式で指定してください。
複数指定する場合は,コンマで区切って指定します。また,パラメーターiscsinameおよびiscsinicknameに指定する数は同じでなければなりません。
使用できる文字は次のとおりです。
A~Z a~z 0~9 - . :
iSCSIネームの大文字と小文字は区別されません。
指定できる文字数は1~223バイトです。
Device Managerにホストを登録する方法としてHostScanコマンドを使用する場合,パラメーターiscsinameには,単一のホストに属するiSCSIネームを指定してください。この場合,パラメーターdomainnicknameに指定した値がホストのホスト名になります。HostScanコマンドについては,「4.4.9 HostScan」を参照してください。iscsinickname 任意 セキュリティを設定するホスト(iSCSIイニシエーター)のiSCSIネームのニックネーム
複数指定する場合は,コンマで区切って指定します。また,パラメーターiscsinameおよびiscsinicknameに指定する数は同じでなければなりません。
使用できる文字は次のとおりです。
A~Z a~z 0~9 ! # $ % & ' ( )
+ - . = @ [ ] ^ _ { } ~ スペース
最初または最後の文字にスペースを使用できません。
指定できる文字数は1~32バイトです。
- serialnumおよびmodel
- GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。
- port,domain,およびdomainnickname
- GetStorageArray (subtarget=HostStorageDomain)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときは,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはHostStorageDomainを指定してください。実行結果では,An instance of HostStorageDomainの下にportID値,domainID値およびnickname値が表示されます。これらのportID値,domainID値およびnickname値をそれぞれパラメーターport,domainおよびdomainnicknameとして指定してください。
- portname
- GetStorageArray (subtarget=Port)コマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,displayNameがAn instance of Portの下に表示されます。この値をportnameとして指定してください。
- iscsinameおよびiscsinickname
- GetHostコマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,iSCSInameおよびnicknameがAn instance of ISCSINameの下に表示されます。これらのiSCSIname値とnickname値をそれぞれパラメーターiscsinameとパラメーターiscsinicknameとして指定してください。
この例では,ストレージシステム(シリアル番号:77010005,モデル:AMS1000)で,ホストストレージドメイン(domain:11)が属するポート番号0(port:0)にホスト(iSCSIイニシエーター)のiSCSIネーム(iscsiname:iqn.1991-05.com.microsoft:host10)を割り当てて,セキュリティを設定しています。
HiCommandCLI AddISCSINameForHostStorageDomain -o "D:\logs\AddISCSINameForHostStorageDomain.log" "serialnum=77010005" "model=AMS1000" "port=0" "domain=11" "iscsiname=iqn.1991-05.com.microsoft:host10"RESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 HostStorageDomain elements: An instance of HostStorageDomain objectID=HSDOMAIN.AMS1000.77010005.0.11 portID=0 portName=CTL0-A domainID=11 hostMode=Standard hostMode2=Reset Propagation Mode displayName=CTL0-A-11 domainType=1 iSCSIName=iqn.2006-09.com.hitachi:model-d7h:hdvm-0--1 nickname=hdvm0--1 platform=Windows2000 alternatePath=HDLM failover=MSCS additionalParameter= List of 1 ISCSIName elements: An instance of ISCSIName iSCSIName=iqn.1991-05.com.microsoft:host10 nickname=
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