Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド
ModifyVirtualVolumeコマンドは,DPボリュームに関する設定を変更します。
Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの場合
- DPボリュームを拡張
- HDTボリュームに階層ポリシーを適用(Virtual Storage Platformの場合,バージョン70-02-50-00/00以降のマイクロコードが必要)
- HDTボリュームをハードウェア階層再配置の対象にするかどうかを変更
- パスが割り当てられていないDPボリュームのCLPR番号を変更
Universal Storage Platform V/VMの場合
- HDPボリュームとHDPプールとの関連づけ
- HDPボリュームとHDPプールとの関連づけを解除
- HDPボリュームの使用率のしきい値を変更
HUS100およびHitachi AMS2000の場合
- DPボリューム(Hitachi AMS2000の場合はHDPボリューム)を拡張
重要
- このコマンドは,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,HUS VM,HUS100,およびHitachi AMS2000でだけ使用できます。
Universal Storage Platform V/VMの場合で,HDPボリュームを指定するときの条件を次に示します。
- HDPプールと関連づける場合,すでにHDPプールと関連づけされていないこと
- HDPプールと関連づける場合,HDPプールの状態がBlockedでないこと
- HDPプールと関連づける場合,仮想化超過率が仮想化超過限界しきい値より小さいこと
- HDPプールとの関連づけを解除する場合,またはしきい値だけを変更する場合,すでにHDPプールと関連づけされていること
- HDPプールとの関連づけを解除する場合,パスを持たないこと
重要
- 仮想化超過率に関するしきい値(仮想化超過警告しきい値および仮想化超過限界しきい値)が設定されている場合,このコマンドを実行する際には,Device Managerサーバのデータベースの整合性が取れていることを確認してください。仮想化超過率に関するしきい値はDevice Managerサーバで管理する固有のしきい値です。Device Managerが取得している仮想化超過率の情報と,実際の仮想化超過率が不一致の場合,仮想化超過警告しきい値および仮想化超過限界しきい値による判定結果が正しくないおそれがあります。
HUS100およびHitachi AMS2000の場合,DPボリューム(Hitachi AMS2000の場合はHDPボリューム)の状態がNormalのときだけ,DPボリュームを拡張できます。
HUS100およびHitachi AMS2000の場合,拡張するDPボリューム(Hitachi AMS2000の場合はHDPボリューム)と関連づけされているDPプール(Hitachi AMS2000の場合はHDPプール)が次の条件を満たす必要があります。
- DPプールの状態がBlockedでないこと。
- modificationoptionパラメーターを指定しない場合,またはファームウェアのバージョンがx893/Aより前のHitachi AMS2000の場合は,DPプールの使用率がDPプールの容量不足を警告するためのしきい値(threshold2)より小さいこと。
DPプールの容量不足を警告するためのしきい値(threshold2)については,「4.1.8 AddPool」を参照してください。1つのDPプールに関連づけできるDPボリュームの数については,Dynamic Provisioningのマニュアルを参照してください。
Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの書式
CLPR番号以外の設定を変更する場合:
HiCommandCLI [URL] ModifyVirtualVolume [オプション] model=モデル serialnum=シリアル番号 devnums=DPボリュームのデバイス番号 [capacity=拡張後のDPボリュームの容量] [tieringpolicy={0|1|2|3|4|5|6|...|31}] [tierrelocation={enable|disable}] [capacitytype={KB|block}]CLPR番号を変更する場合:
HiCommandCLI [URL] ModifyVirtualVolume [オプション] model=モデル serialnum=シリアル番号 devnums=DPボリュームのデバイス番号 clprNumber=変更後のCLPR番号
重要
- パラメーターtieringpolicyに指定できる値は,ストレージシステムおよびマイクロコードのバージョンによって異なります。指定できる値については,パラメーターの説明を確認してください。
Universal Storage Platform V/VMの書式
HDPボリュームとHDPプールを関連づける場合:
HiCommandCLI [URL] ModifyVirtualVolume [オプション] model=モデル serialnum=シリアル番号 assign=true devnums=HDPボリュームのデバイス番号 poolid=HDPプールのプールID [threshold=HDPボリュームの使用率のしきい値]HDPボリュームとHDPプールとの関連づけを解除する場合:
HiCommandCLI [URL] ModifyVirtualVolume [オプション] model=モデル serialnum=シリアル番号 assign=false devnums=HDPボリュームのデバイス番号HDPボリュームの使用率のしきい値を変更する場合:
HiCommandCLI [URL] ModifyVirtualVolume [オプション] model=モデル serialnum=シリアル番号 devnums=HDPボリュームのデバイス番号 threshold=HDPボリュームの使用率のしきい値HiCommandCLI [URL] ModifyVirtualVolume [オプション] model=モデル serialnum=シリアル番号 [modificationoption=force] devnums=DPボリュームのデバイス番号 capacity=拡張後のDPボリュームの容量 [capacitytype={KB|block}]HiCommandCLI [URL] ModifyVirtualVolume [オプション] model=モデル serialnum=シリアル番号 [modificationoption=force] devnums=HDPボリュームのデバイス番号 capacity=拡張後のHDPボリュームの容量 [capacitytype={KB|block}]表4-66 ModifyVirtualVolumeコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 serialnum 必須 ストレージシステムのシリアル番号 model 必須 ストレージシステムのモデル modificationoption 任意
(HUS100
Hitachi AMS2000)DPプールの使用率がDPプールの容量不足を警告するためのしきい値(threshold2)以上の場合も,DPボリュームを拡張するかどうかを指定します。
DPボリュームを拡張する場合は,forceを指定します(大文字と小文字は区別されません)。
Hitachi AMS2000の場合,ファームウェアのバージョンがx893/A-x以降のときに指定できます。それより前のバージョンでは指定しないでください。指定するとエラーが発生します。assign 任意
(Universal Storage Platform V/VM)HDPボリュームをHDPプールに関連づける場合,trueを指定します。
HDPプールとHDPボリュームの関連づけを解除する場合,falseを指定します。
しきい値だけを変更する場合,このパラメーターを省略します。devnums 必須 DPボリュームのデバイス番号 複数指定する場合は,コンマで区切ります。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
- HUS100およびHitachi AMS2000の場合:
- 10進数で指定します。
poolid 任意
(Universal Storage Platform V/VM)HDPプールのプールID
パラメーターassignでtrueを指定した場合にだけ,このパラメーターを指定する必要があります。threshold 任意
(Universal Storage Platform V/VM)HDPボリュームの使用率のしきい値(%)
HDPボリュームをHDPプールに関連づける,またはしきい値だけを変更する場合に指定します。
5以上300以下の5の倍数の整数を指定します。
パラメーターassignにtrueを指定した場合で,このパラメーターを省略したときは,5が設定されます。
パラメーターassignを省略した場合は,このパラメーターを指定する必要があります。
パラメーターassignでfalseを指定した場合,同時に指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。capacity 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM
HUS100
Hitachi AMS2000)拡張後のDPボリュームの容量
容量の単位(KBまたはblock)は,パラメーターcapacitytypeで指定できます。
指定できる値の最大値を次に示します。
- Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの場合:
- - 64424505600(KB)
- - 128849011200(block)
- HUS100の場合:
- - 137438953472(KB)
- - 274877906944(block)
- Hitachi AMS2000の場合:
- - 64424509440(KB)
- - 128849018880(block)
tieringpolicy 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)HDTボリュームに適用する階層ポリシー このパラメーターには,TieringPolicyインスタンスに出力されるpolicyID属性の値を指定します。
- 0:レベル0(すべての階層に配置)
- 1:レベル1(階層1に優先的に配置)
- 2:レベル2(階層が2個のときはすべての階層に配置,階層が3個のときは階層1と階層2に優先的に配置)
- 3:レベル3(階層が2個のときはすべての階層に配置,階層が3個のときは階層2に優先的に配置)
- 4:レベル4(階層が2個のときはすべての階層に配置,階層が3個のときは階層2と階層3に優先的に配置)
- 5:レベル5(階層が2個のときは階層2に優先的に配置,階層が3個のときは階層3に優先的に配置)
- 6~31:階層ポリシー6~31
階層ポリシー6~31の内容は,ModifyTieringPolicyコマンドで変更できます。
階層ポリシー6~31に設定する内容については,「表4-65 ModifyTieringPolicyコマンドのパラメーター」を参照してください。
指定できる値は,ストレージシステムおよびマイクロコードのバージョンによって異なります。
Virtual Storage PlatformHUS VM
- 70-02-50-XX/XX以降,70-03-00-XX/XXより前の場合 :0,1,5
2~4を指定した場合は,すべての階層に配置されます。- 70-03-00-XX/XX以降,70-05-00-XX/XXより前の場合:0~5
- 70-05-00-XX/XX以降の場合: 0~31
- 73-02-00-XX/XXより前の場合:0~5
- 73-02-00-XX/XX以降の場合:0~31
tierrelocation 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)HDTボリュームをハードウェア階層再配置の対象にするかどうかを指定します。
指定できる値は次のとおりです。
- enable:ハードウェア階層再配置の対象にする
- disable:ハードウェア階層再配置の対象外にする
capacitytype 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM
HUS100
Hitachi AMS2000)パラメーターcapacityで指定する値の単位
指定できる値は,KBまたはblockです。
省略した場合,KBが設定されます。clprNumber 任意
(Virtual Storage Platform
HUS VM)変更後のCLPR番号
DPボリュームにパスが割り当てられていない場合に指定できます。このパラメーターは,capacity,tieringpolicy,tierrelocation,およびcapacitytypeと同時に指定できません。
Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-06-09-XX/XX以降)またはHUS VM(マイクロコードのバージョンが73-03-02-XX/XX以降)の場合だけ指定できます。
指定したCLPR番号がストレージシステムにない場合,エラーとなります。ストレージシステムにあるCLPR番号は,GetStorageArray (subtargetの指定なし)コマンドの実行結果から取得できます。
- serialnumおよびmodel
- GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。
- devnums
- GetStorageArray (subtarget=LDEV)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはLDEVを指定してください。実行結果では,LDEVのdevNum値がAn instance of LDEVの下に表示されます。このdevNum値をパラメーターdevnumsとして指定してください。
- poolid
- GetStorageArray (subtarget=Pool)コマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,poolIDがAn instance of Poolの下に表示されます。この値をpoolidとして指定してください。
この例では,ストレージシステム(シリアル番号:15065,モデル:USP_V)のHDPボリューム(devNum:00:30:00)の使用率のしきい値を15%(threshold:15)に変更しています。
HiCommandCLI ModifyVirtualVolume -o "D:\logs\ModifyVirtualVolume.log" model=USP_V serialnum=15065 devnums=00:30:00 threshold=15RESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 Lu elements: An instance of LogicalUnit objectID=LU.R600.15065.12288 devNum=12,288 displayName=00:30:00 emulation=OPEN-V devCount=1 devType= capacityInKB=209,715,200 numberOfLBAs=419,430,400 path=false commandDevice=false commandDeviceEx=0 commandDeviceSecurity=false commandDeviceAuth=false chassis=16,485 arrayGroup=199 arrayGroupName=X200-1 raidType=Unknown currentPortController=-1 defaultPortController=-1 isComposite=0 trueCopyVolumeType=Simplex shadowImageVolumeType=Simplex quickShadowVolumeType=Simplex universalReplicatorVolumeType=Simplex sysVolFlag=0 externalVolume=0 differentialManagement=false quickShadowPoolID=-1 universalReplicatorPoolID=-1 dpType=0 consumedCapacityInKB=0 dpPoolID=0 threshold=15 tcaPoolID=-1 dpPoolVolControlFlag=-1 managementAreaPoolID=-1この例では,HDTボリュームの階層ポリシーをレベル1に変更しています。
HiCommandCLI ModifyVirtualVolume -o "D:\logs\ModifyVirtualVolume.log" model=VSP serialnum=15000 devnums=00:00:C4 tieringpolicy=1RESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 Lu elements: An instance of LogicalUnit . . (Attributes of LogicalUnit are omitted here) . List of 1 Ldev elements: An instance of LDEV objectID=LDEV.R700.15000.196 devNum=196 displayName=00:00:C4 emulation=OPEN-V cylinders=0 isComposite=0 sizeInKB=1,048,576 lba=-1 raidType=- substance=0 volumeType=-1 slotSizeInKB=256 chassis=16,486 arrayGroup=99 arrayGroupName=X2148-1 path=false onDemandDevice=false devType= isStandardLDEV=false guardMode= diskType=-1 slprNumber=-1 clprNumber=0 cacheResidencyMode=0 stripeSizeInKB=-1 volumeKind=3 status=Normal dpType=0 consumedSizeInKB=0 mfTrueCopyVolumeType=Unknown mfShadowImageVolumeType=Unknown mfUniversalReplicatorVolumeType=Unknown mfUniversalReplicatorPoolID=-1 dpPoolID=0 threshold=-1 systemDisk=0 encrypted=-1 dpTier0ConsumedCapacityInKB=0 dpTier1ConsumedCapacityInKB=0 dpTier2ConsumedCapacityInKB=-1 tieringPolicy=1 tierRelocation=enable resourcePartitionUnitID=0この例では,ストレージシステム(シリアル番号:15000,モデル:VSP)のHDTボリューム(devNum:00:00:C4)をハードウェア階層再配置の対象外にしています。
HiCommandCLI ModifyVirtualVolume -o "D:\logs\ModifyVirtualVolume.log" model=VSP serialnum=15000 devnums=00:00:C4 tierrelocation=disableRESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 Lu elements: An instance of LogicalUnit . . (Attributes of LogicalUnit are omitted here) . List of 1 Ldev elements: An instance of LDEV objectID=LDEV.R700.15000.196 devNum=196 displayName=00:00:C4 emulation=OPEN-V cylinders=0 isComposite=0 sizeInKB=1,048,576 lba=-1 raidType=- substance=0 volumeType=-1 slotSizeInKB=256 chassis=16,486 arrayGroup=99 arrayGroupName=X2148-1 path=false onDemandDevice=false devType= isStandardLDEV=false guardMode= diskType=-1 slprNumber=-1 clprNumber=0 cacheResidencyMode=0 stripeSizeInKB=-1 volumeKind=3 status=Normal dpType=0 consumedSizeInKB=0 mfTrueCopyVolumeType=Unknown mfShadowImageVolumeType=Unknown mfUniversalReplicatorVolumeType=Unknown mfUniversalReplicatorPoolID=-1 dpPoolID=0 threshold=-1 systemDisk=0 encrypted=-1 dpTier0ConsumedCapacityInKB=0 dpTier1ConsumedCapacityInKB=0 dpTier2ConsumedCapacityInKB=-1 tieringPolicy=1 tierRelocation=disable resourcePartitionUnitID=0
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