Hitachi Command Suite Software ユーザーズガイド

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4.1.3 論理グループの運用例

論理グループをパブリック論理グループとして管理する場合と,プライベート論理グループとして管理する場合の運用例を示します。

例1:パブリック論理グループとしてホストやボリュームを管理する場合

ストレージシステムの利用組織やアプリケーションの観点などから,データセンター内のストレージリソースをパブリック論理グループとしてグルーピングし,管理します。 Device Managerのユーザーは誰でも,パブリック論理グループのトップフォルダ([パブリック論理グループ])配下に作成された論理グループを参照できます。権限に応じて,新たに論理グループを作成したり,編集したり,削除したりすることもできます。

パブリック論理グループを使用した運用例を次の図に示します。

図4-2 パブリック論理グループを使用した運用例

[図]

図は,ストレージ管理者であるユーザーA,B,およびCが,組織や用途などの観点で,データセンターのリソースを共通のパブリック論理グループとしてグルーピングして,運用している例です。

例2:プライベート論理グループとしてホストやボリュームを管理する場合

サービスプロバイダーがストレージリソースを分割して複数の顧客に提供する場合など,顧客ごとにユーザーグループを設定し,それぞれにストレージリソースをプライベート論理グループとしてグルーピングし,管理します。

各ユーザーは,固有のプライベート論理グループのトップフォルダ([プライベート論理グループ])の配下にユーザーグループごとに作成されるフォルダ(デフォルト:[<ユーザーグループ名>])で論理グループを運用します。プライベート論理グループは,同じユーザーグループに割り当てられているユーザーだけが利用でき,そのほかのユーザーには公開されません。

プライベート論理グループを使用した運用例を次の図に示します。

図4-3 プライベート論理グループを使用した運用例

[図]

図は,顧客が,割り当てられたリソースをそれぞれ固有のプライベート論理グループとして登録し,運用している例です。

A社では業務ごと,B社では組織ごとにホストやボリュームをグルーピングしています。また,ストレージシステムの機能を各社に提供するサービスプロバイダーは,データセンター管理の観点から,A社やB社が利用しているボリュームや接続されているホストを,プライベート論理グループとしてグルーピングし,管理しています。

関連項目

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