Hitachi Command Suite Software ユーザーズガイド
論理グループは,管理対象のホストおよびボリュームをグルーピングしたものです。実際の業務や組織に合わせて,グループを階層化して管理できます。
論理グループには次の3種類があります。
- フォルダ
配下に論理グループ(フォルダ,ホストのグループ,ボリュームのグループ)を登録します。- ホストのグループ
配下にホストを登録します。この論理グループは最下層になります。- ボリュームのグループ
配下にボリュームを登録します。この論理グループは最下層になります。これらの論理グループの管理方法には次の2種類があります。
- パブリック論理グループ
Device Managerのユーザーであれば誰でも利用できます。データセンターのリソースを複数のストレージ管理者が共有する場合,組織や用途などの観点で,リソースをグルーピングして管理します。各論理グループは,パブリック論理グループのトップフォルダ([パブリック論理グループ])の配下に作成します。- プライベート論理グループ
同じユーザーグループに割り当てられているユーザーだけが利用できます。サービスプロバイダーがストレージリソースを分割して複数の顧客に提供する場合など,顧客ごとにユーザーグループを設定し,それぞれにストレージリソースをグルーピングして管理します。各論理グループは,プライベート論理グループのトップフォルダ([プライベート論理グループ])の直下にユーザーグループごとに作成されるフォルダ(デフォルト:[<ユーザーグループ名>])の配下に作成します。同じホストやボリュームを,異なる論理グループに登録することもできます。
例えば,次の図のようにグルーピングすると,ストレージシステムの利用組織ごとに利用状況を確認できます。
各論理グループへのホストやボリュームの登録は,IPアドレスで範囲指定したり,OSやドライブタイプなどの条件を指定したりすることで,一括して実施できます。作成した論理グループは,階層構造を変更したり,ホストやボリュームを追加または削除したりできます。
Tiered Storage Managerのライセンスが登録されている場合,[モビリティ]タブで論理グループ内のストレージリソースの運用状況を評価・分析し,データ配置を最適化できます。[モビリティ]タブでは,配下のボリュームの空き容量が少ない,応答時間が遅いなど,運用状況に問題がある論理グループを効率良く探すことができます。
All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.