Hitachi Command Suite Software ユーザーズガイド
データマイグレーション実行時の注意事項について説明します。
- 移動先のボリュームを選択するとき,移動先候補となるボリュームは絞り込まれて表示されています。移動先候補となるすべてのボリュームを表示させたい場合は,Device Managerサーバのmigration.propertiesファイルでmigration.plan.candidateVolumeCountLimitプロパティの値を設定します。このプロパティについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。一度に多くの移動先候補を表示するとメモリーが不足するおそれがあるため,デフォルトのまま運用することをお勧めします。移動先候補として表示できるボリューム数は最大2,000であり,超えるとエラーになります。
- 移動元候補として表示できるボリューム数は最大500であり,超えるとエラーになります。
- データマイグレーションは,タスク実行から完了までに時間が掛かり,ホストから対象ボリュームへのアクセス性能に影響を与えるおそれがあります。タスク登録時に表示される所要時間の目安を参考にして,アクセス頻度の高い時間帯にタスクが実行されないようにスケジュールを設定することをお勧めします。初めてマイグレーションするとき,容量の小さい(約170GB未満)ボリュームをマイグレーションするとき,一度に多数のボリュームをマイグレーションするときなどは,実際の所要時間と大きく異なる場合があります。
- ホストからのI/Oによってストレージシステムへの負荷が高くなっている場合は,マイグレーションに失敗することがあります。そのときは,ストレージシステムへの負荷を下げてから再度実行してください。
- マイグレーションに失敗した場合は,移動先領域のデータは保証されません。データマイグレーションを再実行してください。
- マイグレーションに失敗したあと,マイグレーションタスクに含まれるボリュームのデータマイグレーション再実行,ホストへの割り当てなどの操作ができない場合は,ストレージシステムの情報を更新してください。
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