4.3.2 ファイルディスクリプタ数を見積もる
(1) 1EADSサーバプロセス当たりのファイルディスクリプタ数
1EADSサーバプロセス当たりのファイルディスクリプタ数を見積もる計算式を次に示します。
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ノンブロッキングI/O通信制御を使用しない場合は,ノンブロッキングI/O通信制御を使用しない場合の計算式で見積もってください。
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ノンブロッキングI/O通信制御を使用する場合は,ノンブロッキングI/O通信制御を使用する場合の計算式で見積もってください。
- ■ノンブロッキングI/O通信制御を使用しない場合
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1EADSサーバプロセス当たりのファイルディスクリプタ数(ノンブロッキングI/O通信制御を使用しない場合)=
(EADSサーバ数※1×15+EADSサーバへの最大同時接続数
+ユーザが作成するライブラリ数※2
+378
+ディスク上のキャッシュが使用するファイルディスクリプタ数
+ユーザプログラムで必要なファイルディスクリプタ数
+ハートビートの送信にユニキャスト通信を使用する場合に使用するファイルディスクリプタ数
)÷0.8※3
- ■ノンブロッキングI/O通信制御を使用する場合
-
1EADSサーバプロセス当たりのファイルディスクリプタ数(ノンブロッキングI/O通信制御を使用する場合)=
(EADSサーバ数※1×15+EADSサーバへの最大同時接続数
+セレクタスレッド数×3
+ユーザが作成するライブラリ数※2
+380
+ディスク上のキャッシュが使用するファイルディスクリプタ数
+ユーザプログラムで必要なファイルディスクリプタ数
+ハートビートの送信にユニキャスト通信を使用する場合に使用するファイルディスクリプタ数
)÷0.8※3
- 注※1
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クラスタを停止させないで,EADSサーバをクラスタに追加する(スケールアウト処理を実行する)予定がある場合は,EADSサーバ数に,追加するEADSサーバの数を含めてください。追加するEADSサーバの数が予測できない場合は,EADSサーバ数に,96を代入してください。
- 注※2
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ユーザが作成するユーザファンクションのjarファイル数と,ユーザファンクションで使用するライブラリ数の合計です。
- 注※3
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小数点以下の値は切り上げてください。
- EADSサーバへの最大同時接続数:
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サーバ定義のeads.server.maxConnectionsパラメタの指定値
- セレクタスレッド数:
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サーバ定義のeads.server.nonBlocking.selectorThreadsパラメタの指定値
「4.3.1(1) 1EADSサーバプロセス当たりのスレッド数」で求めるセレクタスレッド数を確認して,値を代入してください。
- ディスク上のキャッシュが使用するファイルディスクリプタ数:
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ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合は,次の計算式で見積もった値を加算します。
ディスク上のキャッシュが使用するファイルディスクリプタ数=
5×データの多重度×ディスクを使用するキャッシュ数
- データの多重度:
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共通設定のeads.replication.factorパラメタの指定値
- ディスクを使用するキャッシュ数:
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ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュのキャッシュ数の合計
- ハートビートの送信にユニキャスト通信を使用する場合に使用するファイルディスクリプタ数:
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ハートビートの送信にユニキャスト通信を使用する場合は,次の計算式で見積もった値を代入してください。ハートビートの送信にユニキャスト通信を使用しない場合は,0を代入してください。
ハートビートの送信にユニキャスト通信を使用する場合に使用するファイルディスクリプタ数=
EADSサーバ数−2
eztool importコマンド,eztool importecfコマンド,またはeztool resumeコマンド実行時にEADSサーバが使用するファイルディスクリプタ数を見積もる計算式を次に示します。
これらのコマンドを実行する場合は,上記の1EADSサーバプロセス当たりのファイルディスクリプタ数(ノンブロッキングI/O通信制御を使用しない場合),または1EADSサーバプロセス当たりのファイルディスクリプタ数(ノンブロッキングI/O通信制御を使用する場合)の値に,次の計算式で見積もった値を加算してください。なお,eztool import,eztool importecf,eztool resumeは同時実行されないため,運用の中でそれぞれを実行する場合でも見積もりが増加することはありません。
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eztool importコマンド,eztool importecfコマンド,eztool resumeコマンド実行時のファイルディスクリプタ数= {1+最大インポート実行スレッド数×データの多重度 +MAX((EADSサーバ数−1),最大インポート実行スレッド数×(データの多重度−1))×2 }÷0.8※ |
- 注※
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小数点以下の値は切り上げてください。
- MAX:
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()内の計算結果のうち最も大きい値を選ぶことを示しています。
(例)MAX(2,10)の計算結果は10となります。
- 最大インポート実行スレッド数:
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「4.3.1(1) 1EADSサーバプロセス当たりのスレッド数」の「最大インポート実行スレッド数」を見積もる計算式を参考にしてください。
- データの多重度:
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共通設定のeads.replication.factorパラメタの指定値
(2) 1コマンドプロセス当たりのファイルディスクリプタ数
1コマンドプロセス当たりのファイルディスクリプタ数を見積もる計算式を次に示します。
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1コマンドプロセス当たりのファイルディスクリプタ数= EADSサーバプロセス数×10+112 |