18.2.13 EADsStoreExceptionクラス
- 〈この項の構成〉
(1) 説明
データの操作に関連する処理が失敗した場合に返却される例外クラスです。
getErrorCode()によってエラーコードを取得し,エラーの内容を判別します。
(2) 継承関係
java.lang.Object └java.lang.Throwable └java.lang.Exception └com.hitachi.software.xeads.func.store.EADsStoreException
(3) 形式
public class EADsStoreException extends Exception
(5) getErrorCode()
(a) 機能
発生した例外のエラーコードを取得します。
(b) 形式
public int getErrorCode()
(c) 戻り値
戻り値としてエラーコードが返却されます。エラーコードとエラーの内容,発生要因を次の表に示します。
エラーコード |
エラーコード定数 |
例外クラス |
エラーの内容 |
発生要因 |
データを更新するAPIの処理状態※ |
---|---|---|---|---|---|
1000 |
EADsStoreException |
予期しないエラーが発生しました。 |
プログラム内で予期しないエラーが発生しました。 |
△ |
|
1010 |
UserOperationException |
指定されたパラメタが不正です。 |
APIの引数に不正なパラメタを指定しています。 |
× |
|
1050 |
UserOperationException |
シリアライズ処理に失敗しました。 |
APIの引数にシリアライズできないオブジェクトを指定しています。 |
× |
|
1060 |
UserOperationException |
デシリアライズ処理に失敗しました。 |
EADSサーバから取得したオブジェクトはデシリアライズできませんでした。 次の要因が考えられます。
|
− |
|
1130 |
UserOperationException |
作成していないキャッシュのキャッシュ名が指定されました。 |
作成していないキャッシュのキャッシュ名を指定しています。 |
− |
|
1140 |
UserOperationException |
現在のキャッシュの設定では実行できないAPIが実行されました。 |
キャッシュから取得できない情報を取得するAPIを実行しました。 |
− |
|
4000 |
InternalServerException |
EADSサーバで,分類できない内部エラーが発生しました。 |
EADSサーバで内部エラーが発生しました。 通常,このエラーコードが返却されることはありません。次の原因でエラー要因を詳細化できなかった場合に,このエラーコードが返却されます。
|
△ |
|
4060 |
InternalServerException |
replace()実行時,すでに格納されているvalueがcomparativeValueと一致しなかったため,valueを格納できませんでした。 |
replace()で条件に指定したvalueとキャッシュ上のvalueが一致しませんでした。 |
× |
|
4070 |
InternalServerException |
replace()実行時,指定したkeyが存在しなかったため(keyに関連づけられたvalueが存在しなかったため),valueを格納できませんでした。 |
replace()で指定したkeyに関連づけられたvalueが存在しなかったため,valueの比較ができませんでした。 |
× |
|
4080 |
InternalServerException |
create()実行時,すでに格納されているkeyが存在したため,valueを格納できませんでした。 |
create()で指定したkeyに関連づけられたvalueがすでに格納されています。 |
× |
|
4090 |
InternalServerException |
update()実行時,格納されているkeyが存在しなかったため,valueを格納できませんでした。 |
update()で指定したkeyに関連づけられたvalueが格納されていません。 |
× |
|
4200 |
InternalServerException |
キャッシュに対する操作を実行できませんでした。 |
ユーザファンクションを実行中のEADSサーバで何らかの問題が発生しているため,キャッシュを操作できない状態になっています。操作を中止して,EADSサーバの状態を確認してください。 |
× |
|
4220 |
InternalServerException |
クラスタの状態がクラスタ動作不能のため,キャッシュに対する操作を実行できませんでした。 |
ほかのEADSサーバまたはネットワーク障害などの要因で,クラスタの状態がクラスタ動作不能になっているため,キャッシュを操作できませんでした。操作を中止して,クラスタを構成するすべてのEADSサーバの状態を確認してください。 |
× |
|
4300 |
InternalServerException |
キャッシュに対する操作中に内部エラーが発生しましたが,データの多重化は発生しませんでした。 |
キャッシュに対する操作中に,ユーザファンクションを実行中のEADSサーバで内部エラーが発生しました。データの多重化は発生していないため,ほかの正常なEADSサーバへの影響はありません。EADSサーバが縮退したあと,正常なEADSサーバ上で同じ操作から処理を再開できます。 |
× |
|
4310 |
InternalServerException |
キャッシュに対する操作中にEADSサーバで内部エラーが発生し,データ更新処理が失敗しました。 |
キャッシュに対する操作中に,ユーザファンクションを実行中のEADSサーバで内部エラーが発生しました。データの多重化はすでに実行されているため,問題が発生したEADSサーバが縮退したあとに正常なサーバ上でデータが更新された状態から操作を再開できます。 |
△ |
|
4800 |
InternalServerException |
データを格納するメモリの容量が不足しています。 |
データを格納するメモリ(Explicitヒープ)の容量が不足しているため,処理を実行できませんでした。 |
× |
|
4810 |
InternalServerException |
データを格納するキャッシュファイルの容量が不足しています。 |
データを格納するキャッシュファイルの容量が不足しているため,処理を実行できませんでした。 |
× |
|
4820 |
InternalServerException |
格納できるkeyの数が上限に達しています。 |
格納できるkeyの数が上限に達しているため,処理を実行できませんでした。 |
× |
|
4830 |
InternalServerException |
指定したkey,グループ名,またはvalueのサイズがクラスタに格納できる最大サイズを超えています。 |
指定したkey,グループ名,またはvalueのサイズがクラスタに格納できる最大サイズを超えているため,処理を実行できませんでした。 |
× |
|
4840 |
InternalServerException |
データを格納するメモリの容量が一時的に不足しています。 |
リバランス処理中は,EADSサーバでデータを格納するメモリ(Explicitヒープ)の容量が一時的に減少します。そのため,処理を実行できませんでした。 リトライする場合は,1度ユーザファンクションの実行を終了して,EADSクライアントからユーザファンクションを再度実行してください。 |
× |
|
4850 |
InternalServerException |
格納できるkeyの数が一時的に上限に達しています。 |
リバランス処理中は,EADSサーバに格納できるkeyの数の上限が一時的に減少します。そのため,処理を実行できませんでした。 リトライする場合は,1度ユーザファンクションの実行を終了して,EADSクライアントからユーザファンクションを再度実行してください。 |
× |
- 注※
-
put(),remove()などのデータを更新するAPIの実行時にエラーコードが出力された場合に,データが更新されているかどうかを表しています。
記号の意味を次に示します。
△:データが更新されているかどうかは不明です。処理が完了したかどうか,確認してください。
×:データは更新されていません。
−:put(),remove()などのデータを更新するAPIの実行時に,このエラーコードは出力されません。
(d) 注意事項
非推奨のAPIを使用した場合,エラーコードが詳細に分類されないことがあります。