Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


18.2.11 Valueインタフェース

〈この項の構成〉

(1) 説明

ユーザファンクションで使用できるAPI内で,keyに関連づけて格納されるvalueを表現するインタフェースです。

(2) インタフェース名

com.hitachi.software.xeads.func.store.Value

(3) メソッド一覧

Valueインタフェースが提供するメソッド一覧を次の表に示します。

メソッド名

説明

toString()

String型のvalueを取得します。

equals()

指定したオブジェクトが同一のvalueを示すValueインスタンスかどうかを判定します。

getObject()

Object型のvalueを取得します。

size()

キャッシュに格納する際の内部形式である,シリアライズ後のvalueのサイズを取得します。

(4) toString()

(a) 機能

String型のvalueを取得します。

ValueインタフェースのgetObject()で取得するObject型のvalueの,ObjectクラスのtoString()と同じ文字列を取得します。

(b) 形式

public String toString()

(c) 戻り値

String型のvalueが返却されます。

(d) 注意事項

ValueインタフェースのgetObject()がデシリアライズできないで失敗する場合は,ValueインスタンスのObjectクラスのtoString()と同じ戻り値が返却されます。

(5) equals()

(a) 機能

指定したオブジェクトが同一のvalueを示すValueインスタンスかどうかを判定します。

(b) 形式

public boolean equals(Object obj)

(c) パラメータ

obj

比較対象のオブジェクトを指定します。

(d) 戻り値

true

指定したオブジェクトは,同一のvalueを示すValueインスタンスです。

false

指定したオブジェクトは,同一のvalueを示すValueインスタンスではありません。

(e) 注意事項

同一のオブジェクトかどうかは,シリアライズ後のバイト配列が等しいかどうかで判定されます。

(6) getObject()

(a) 機能

Object型のvalueを取得します。

(b) 形式

public Object getObject()
                 throws EADsStoreException

(c) 戻り値

Object型のvalueが返却されます。

(d) 発生する例外

  • UserOperationException(ユーザの操作不正)

  • EADsStoreException(予期しないエラー)

(7) size()

(a) 機能

キャッシュに格納する際の内部形式である,シリアライズ後のvalueのサイズを取得します。

(b) 形式

public int size()

(c) 戻り値

キャッシュに格納する際の内部形式である,シリアライズ後のvalueのサイズ(単位:バイト)が返却されます。

(d) 注意事項

このメソッドで返却されるサイズは,valueを格納する際にvalueだけが使用する領域のサイズです。

valueを格納する際は,value以外のデータも領域を使用する場合があります。そのため,valueの格納で使用される領域サイズを計算したい場合は,次のAPIを使用してください。