Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


17.4 ファンクション定義ファイルを作成する(任意)

必要に応じて,ファンクション定義ファイルを作成します。

ファンクション定義ファイルには2種類あります。

全ユーザファンクションに適用するファンクション定義ファイルを作成する場合

ファイル名はeads_function.propertiesです。

ファンクション定義ファイルを配置しなかった場合,実行に必要なパラメタにはデフォルト値が使用されます。

ファンクション定義のパラメタについては,「9.2.3 スレッドプールおよびコネクションプールに関連するパラメタ」を参照してください。

ユーザファンクションのjarファイルごとにファンクション定義ファイルを作成する場合

ファイル名は次の形式です。

<任意の文字列>_function.properties

任意の文字列には,適用したいjarファイルの「_function.jar」を除いた文字列を指定してください。

(例)jarファイル名がsample_function.jarの場合

ファンクション定義ファイル名はsample_function.propertiesとなります。

eads_function.propertiesと<任意の文字列>_function.propertiesは同時に使用できますが,両定義ファイルに同じパラメタが定義されていた場合,<任意の文字列>_function.propertiesの定義内容が適用されます。

ファンクション定義ファイルを配置しなかった場合,eads_function.propertiesの定義内容が適用されます。

注意事項

03-00以前のユーザファンクションのjarファイル名(user-function.jar)の場合,ファンクション定義ファイル名はuser_function.propertiesとなります。

ファンクション定義には,eads.function.<ユーザファンクション名>.maxExecuteThreadsパラメタを指定して,ユーザファンクション単位の最大同時実行スレッド数を設定できます。

また,ユーザ独自のパラメタを定義することもできます。

ユーザファンクション単位の最大同時実行スレッド数の設計については,「9.2.2 最大同時実行スレッド数の設定」を参照してください。

ファンクション定義に指定したパラメタは,InitConfigインタフェースを使用することで,ユーザファンクション内で取得できます。

ファンクション定義ファイルを作成する手順を説明します。

  1. ファンクション定義ファイルを編集します。

  2. 次のディレクトリにファンクション定義ファイルを格納します。

    <運用ディレクトリ>/app

ファンクション定義ファイルの例を次に示します。

eads.function.com.abc.def.outputGroupKeys.max_execute_threads=10
eads.function.com.abc.def.getSpectialKey.max_execute_threads=5
eads.function.com.abc.def.updateInstance.max_execute_threads=2
 
# ユーザ独自のパラメタ
com.FunctionSample.def.version=0100
com.FunctionSample.def.isUpdateEnabled=true
注意事項

ユーザ独自のパラメタを定義する場合,eads.で始まるパラメタ名は使用できません。使用した場合の動作は保証されません。