9.1.1 メモリサイズの設定
EADSサーバが使用するメモリの構成を次の図に示します。
Explicitヒープは,次の領域から構成されます。
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更新操作の履歴が格納される領域
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メモリキャッシュ,および2Wayキャッシュの場合に,keyとvalueのうち,value部分を格納するための領域
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ノンブロッキングI/O通信バッファが格納される領域
更新操作の履歴とは,APIの種別,およびkeyとvalueの情報のことです。更新操作の履歴はデータを多重化する際,データの整合性を確保するために使用されます。
合意処理中に障害が発生した場合,障害が発生したEADSサーバの代わりに,稼働している別のEADSサーバがこの履歴を基に合意処理に参加します。履歴は前の処理の合意および書き込み処理が完了するまで保持されます。
更新操作の履歴は,EADSサーバが不要と判断した時点で自動的に削除されます。
- 考え方
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「4.1.2 Javaヒープサイズを見積もる」,および「4.1.3 Explicitヒープサイズを見積もる」を参照し,1EADSサーバ当たりのJavaヒープサイズとExplicitヒープサイズを決定します。