Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


7.5.2 データの多重度の設定

eads.replication.factorパラメタでデータの多重度を設定します。

クラスタを構成するEADSサーバ数は,「データの多重度×2−1」以上であることが前提です。障害発生時にデータの多重度未満の数のEADSサーバがダウンしても,データの整合性は確保されます。そのため,多重度を上げると信頼性と耐障害性が向上します。

一方で,必要なメモリ所要量が増加したり,EADSサーバ間の通信などのオーバヘッドが大きくなったりします。

多重度はこのようなメリット,デメリットを考慮して設定する必要があります。

多重度を3に設定した場合の例を次の図に示します。

図7‒3 データの多重度の設定

[図データ]

多重度を3に設定した場合,EADSサーバ数は最小で5つ必要です。5つであれば,障害発生時に2つのEADSサーバがダウンしても,データが欠落することはありません。

データの多重化については,「2.9 データの多重化」を参照してください。