Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


5.2.1 運用ディレクトリを作成する

EADSサーバの運用で使用するディレクトリを運用ディレクトリといいます。運用ディレクトリには,EADSサーバの稼働に必要な定義ファイルや稼働時に出力されるログなどが格納されます。

EADSサーバを運用するOSユーザ(システム運用管理者)でログインし,運用ディレクトリのテンプレートである/opt/hitachi/xeads/server/servers/templateディレクトリを,/opt/hitachi/xeads/server/serversディレクトリ下に別名でコピーします。運用ディレクトリ名には,最大32文字の半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),およびアンダースコア(_)が指定できます。

cp -rf /opt/hitachi/xeads/server/servers/template /opt/hitachi/xeads/server/servers/<任意の運用ディレクトリ名>

なお,このマニュアルで表記する「EADSサーバ名」とは,運用ディレクトリ名を指します。

EADSサーバごとにOSユーザ(システム運用管理者)を割り当てることができます。運用ディレクトリのアクセス権は必要に応じて変更してください。

注意事項

すでに存在する運用ディレクトリを使用する場合,次に示すファイルとディレクトリを別のディレクトリに移動するか,または削除してください。

  • サーバ定義のeads.logger.dirパラメタに指定したディレクトリ下の全ファイルと全ディレクトリ

  • コマンド定義のeads.command.logger.dirパラメタに指定したディレクトリ下の全ファイルと全ディレクトリ

また,すでに存在する運用ディレクトリを使用する場合,<運用ディレクトリ>/bin下のコマンドは,/opt/hitachi/xeads/server/servers/template/binディレクトリ下のコマンドに,インストール時に上書きされます。

参考

/opt/hitachi/xeads/server/serversディレクトリ下に作成したシンボリックリンクを運用ディレクトリとして使用できます。

運用ディレクトリ直下に出力されるコアダンプを別のディスクに出力したい場合などに使用します。ただし,実体側の運用ディレクトリではコマンドを実行できないため,注意してください。