Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


2.9.2 データの多重化による,障害時の処理の継続

データを多重化している場合,EADSクライアントは,データの格納先EADSサーバにアクセスします。データのコピー先EADSサーバにはアクセスしません。

障害などが発生し,データの格納先EADSサーバにアクセスできない場合,EADSクライアントでは,アクセス先を自動的にデータのコピー先EADSサーバに切り替えて処理を継続します。

EADSサーバ1をデータの格納先EADSサーバとした場合のデータアクセスと,障害発生時のアクセス先の切り替えを次の図に示します。

図2‒27 データを多重化している場合のデータアクセスと障害発生時のアクセス先の切り替え

[図データ]

注意事項

クラスタを構成するEADSサーバ数は,「データの多重度×2−1」以上であることが前提です。

障害発生時にデータの多重度未満の数のEADSサーバがダウンしても,データの整合性は確保されます。

例えば,データの多重度が3,EADSサーバ数が5つの場合,2つのEADSサーバがダウンしても,データが欠落することはありません。