Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


1.4.2 リードキャッシュとしての利用

EADSは,業務システム内のリードキャッシュとして利用できます。リードキャッシュとは,読み込みを高速化するために,データを一時的に格納しておくメモリのことです。

オンラインショッピングなど,会員情報や購買履歴を表示するような参照系APで,EADSをリードキャッシュとして利用する例を次の図に示します。

図1‒3 リードキャッシュとしての利用

[図データ]

  1. 購買履歴など,必要なデータをあらかじめRDBMSからEADSに読み込ませます(リードキャッシュ)。

  2. クライアントはEADSにアクセスしてデータを参照します。

RDBMSから直接データを読み込むのではなく,EADSをリードキャッシュとして利用することで,ディスクアクセスに掛かるオーバヘッドをなくすことができ,高速にデータを処理できます。