1.4.1 ライトバッファとしての利用
EADSは,業務システム内のライトバッファとして利用できます。ライトバッファとは,データ書き込み時のディスクアクセスに掛かるオーバヘッドを回避するために,データを一時的に格納しておくメモリのことです。
予約システムやオンライントレードなど,多種多様な大量データを扱うシステムの更新系APで,EADSをライトバッファとして利用する例を次の図に示します。
-
クライアントからEADSにアクセスして,予約情報などのデータを更新します。
-
クライアントが操作するデータをEADSで一時的に蓄積します(ライトバッファ)。
-
更新されたデータをRDBMSに書き込みます。
データベースにデータを直接書き込むのではなく,EADSをライトバッファとして利用することで,ディスクアクセスに掛かるオーバヘッドをなくすことができ,高速にデータを処理できます。