20.1.4 CacheExceptionクラス
- 〈この項の構成〉
(1) 説明
Cacheクラス,およびCacheManagerクラスに対する操作が失敗した場合に返却される例外クラスです。
getErrorCode()によってエラーコードを取得し,エラーの内容を判別します。
(2) 継承関係
java.lang.Object └java.lang.Throwable └java.lang.Exception └com.hitachi.software.xeads.client.api.CacheException
(3) 形式
public class CacheException extends Exception
(5) getErrorCode()
(a) 機能
発生した例外のエラーコードを取得します。
(b) 形式
public int getErrorCode()
(c) 戻り値
戻り値としてエラーコードが返却されます。エラーコードとエラーの内容,発生要因を次の表に示します。
エラーコード |
エラーコード定数 |
例外クラス |
エラーの内容 |
発生要因 |
---|---|---|---|---|
1000 |
CacheException |
予期しないエラーが発生しました。 |
プログラム内で予期しないエラーが発生しました。 |
|
1010 |
UserOperationException |
指定されたパラメタが不正です。 |
APIの引数に不正なパラメタを指定しています。 |
|
1030 |
UserOperationException |
EADsクライアントの使用を終了しているため,処理を実行できませんでした。 |
CacheManagerクラスのdestroy()を実行したあとで,CacheManagerクラスのメソッドが実行されました。 |
|
1040 |
UserOperationException |
キャッシュが開始されていないため実行できません。 |
次の要因が考えられます。
|
|
1050 |
UserOperationException |
EADsクライアントでのシリアライズ処理に失敗しました。 |
APIの引数にシリアライズできないオブジェクトを指定しています。 |
|
1060 |
UserOperationException |
EADsクライアントでのデシリアライズ処理に失敗しました。 |
EADsサーバから取得したオブジェクトはEADsクライアントでデシリアライズできませんでした。 EADsクライアントのクラスパスに含まれないオブジェクトであることが考えられます。 |
|
1100 |
UserOperationException |
すでに終了しているキャッシュに対して,終了処理をしています。 |
次の要因が考えられます。
|
|
1110 |
UserOperationException |
指定したEADsサーバのアドレス情報が,EADsクライアントが保持するEADsサーバのアドレス情報と一致しません。 |
APIの引数に指定したEADsサーバのアドレス情報(IPアドレスおよびポート番号)が,EADsクライアントが保持するどのEADsサーバのアドレス情報とも一致しません。 |
|
1120 |
UserOperationException |
同一接続先に対してプールしておくコネクションがすでに最大個数に達していて,すべて使用中です。 |
特定のEADsサーバに対して同時にリクエストしているスレッド数が,コネクションの最大個数を超えています。 |
|
2000 |
InitializeException |
EADsクライアントの初期設定でエラーが発生しました。 |
CacheManagerクラスのcreate()実行中に予期しないエラーが発生しました。 |
|
2010 |
InitializeException |
クライアント定義ファイルが読み込めませんでした。 |
次の要因が考えられます。
|
|
2020 |
InitializeException |
クライアント定義ファイルの定義内容に不正があります。 |
クライアント定義ファイルの定義内容が不正です。 |
|
2030 |
InitializeException |
ログの初期化に失敗しました。 |
次の要因が考えられます。
|
|
2040 |
InitializeException |
クライアント定義ファイルで指定されたEADsサーバへの接続に失敗しました。 |
次の要因が考えられます。
|
|
3000 |
ServerCommunicationException |
EADsサーバとの間で通信エラーが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
|
3010 |
ServerCommunicationException |
EADsサーバとの通信中にタイムアウトが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
|
3020 |
ServerCommunicationException |
EADsサーバとの接続に失敗しました。 |
次の要因が考えられます。
|
|
3030 |
ServerCommunicationException |
EADsサーバとの通信中にプロトコル障害が発生しました。 |
接続先EADsサーバが誤りです。 |
|
3040 |
ServerCommunicationException |
接続できる,すべてのEADsサーバへの接続に失敗しました。 |
次の要因が考えられます。
|
|
4000 |
InternalServerException |
EADsサーバで内部エラーが発生しました。 |
次の要因が考えられます。
|
|
4010 |
InternalServerException |
EADsクライアントが送信したリクエストを,接続先EADsサーバが処理できませんでした。 |
次の要因が考えられます。
|
|
4020 |
InternalServerException |
データの更新操作および多重化は成功したが,ユーザイベントハンドラ内の処理で例外が発生しました。 |
接続先EADsサーバのユーザイベントハンドラ内の処理で例外が発生しました。 |
|
4030 |
InternalServerException |
接続先EADsサーバプロセスが一時的に利用できません。 |
接続先EADsサーバの最大同時接続数を超えました。 |
|
4040 |
InternalServerException |
接続先EADsサーバが保持するクラスタ構成情報と,EADsクライアントが保持するクラスタ構成情報に互換性がありません。 |
再起動した接続先EADsサーバのクラスタ構成情報が,EADsクライアントが保持するクラスタ構成情報と一致しません。 |
|
4060 |
InternalServerException |
replace()実行時,すでに格納されているvalueがcomparativeValueと一致しなかったため,valueを格納できませんでした。 |
Cacheクラスのreplace()で条件に指定したvalueとキャッシュ上のvalueが一致しませんでした。 |
|
4070 |
InternalServerException |
replace()実行時,指定したkeyが存在しなかったため(keyに関連づけられたvalueが存在しなかったため),valueを格納できませんでした。 |
Cacheクラスのreplace()で指定したkeyに関連づけられたvalueが存在しなかったため,valueの比較ができませんでした。 |
|
4080 |
InternalServerException |
create()実行時,すでに格納されているkeyが存在したため,valueを格納できませんでした。 |
Cacheクラスのcreate()で指定したkeyに関連づけられたvalueがすでに格納されています。 |
|
4090 |
InternalServerException |
update()実行時,格納されているkeyが存在しなかったため,valueを格納できませんでした。 |
Cacheクラスのupdate()で指定したkeyに関連づけられたvalueが格納されていません。 |
|
4100 |
InternalServerException |
データのコピー元,およびコピー先のEADsサーバがすべて縮退状態または停止状態です。 |
EADsクライアントからのリクエストを処理するEADsサーバと,データのコピー先EADsサーバがすべて縮退状態または停止状態です。 |
|
5000 |
InternalClientException |
EADsクライアントで内部エラーが発生しました。 |
クライアントライブラリ内で予期しないエラーが発生しました。 |
|
5010 |
InternalClientException |
EADsクライアント内でメモリ確保に失敗しました。 |
クライアントライブラリ内でメモリ確保に失敗しました。 |