14.3.27 snapshot(ログ,設定情報,ハードウェア情報,およびネットワーク情報の収集)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
次のファイルを収集し,書庫ファイルとしてアーカイブします。
ただし,拡張子が.tar,.tar.gz,または.tgzのファイルは除きます。
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EADsログ情報
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稼働中のEADsサーバのスレッドダンプ
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サーバ定義のeads.logger.dirパラメタに指定したディレクトリ下のファイル
ただし,eads_management_*ファイル(*は0文字以上の任意の文字列)は除きます。
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コマンド定義のeads.logger.dirパラメタに指定したディレクトリ直下のeads_management_*ファイル(*は0文字以上の任意の文字列)
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コマンド定義のeads.logger.dirパラメタに指定したディレクトリのmaintenanceディレクトリ直下のeads_management_*ファイル(*は0文字以上の任意の文字列)
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<運用ディレクトリ>/hs_err_pid*.log(*は0文字以上の任意の文字列)
注 JavaVMのエラーレポートファイルの出力先ファイル名です。
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EADs設定情報
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ファンクション定義ファイル(<運用ディレクトリ>/app下の定義ファイル)
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定義ファイル(<運用ディレクトリ>/conf下のファイル)
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運用ディレクトリの構成情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_ls.txt)
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キャッシュデータファイルの一覧(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/cache_file_info/eads_data_<キャッシュ名>_<キャッシュ定義ファイルの通し番号>.txt)
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キャッシュ情報ファイルの一覧(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/cache_file_info/eads_info <キャッシュ名>.txt)
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キャッシュインデックスファイルの一覧(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/cache_file_info/eads_index_<キャッシュ名>.txt)
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ハードウェア・ネットワーク情報
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OSのバージョン情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_version.txt)
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CPU情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_cpu.txt)
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メモリ情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_memory.txt)
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ディスク情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_df.txt)
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ネットワーク接続情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_netstat.txt)
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カーネルパラメタnet.core情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_netcore.txt)
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ホストとIPアドレスの対応情報(/etc/hostsファイル)
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ネットワークインタフェース情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_ifconfig.txt)
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コマンドに割り当てる資源の制限情報(<運用ディレクトリ>/logs/snapshot_info/eads_info/eads_info_ulimit.txt)
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なお,gzファイルはサーバ定義のeads.logger.dirパラメタに指定したディレクトリ下に出力されます。
サーバ定義のeads.logger.dirパラメタを指定していない場合は,<運用ディレクトリ>/logs下に出力されます。
ファイル名は,次に示す形式となります。
snapshot_[EADsサーバ名]_[YYYYMMDDhhmmss].tar.gz
- (凡例)
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[YYYYMMDDhhmmss]:コマンド実行日時
YYYY:年,MM:月,DD:日,hh:時(00〜23),mm:分,ss:秒
(2) 規則
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このサブコマンドはDeveloperでは実行できません。
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このサブコマンドはクラスタおよびEADsサーバの状態に関係なく実行できます。
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-sdまたは--safedumpオプションを指定した場合,クラスタの状態がクラスタ稼働中(AVAILABLE)またはクラスタ一部稼働中(PARTIALLY_AVAILABLE)のときは,処理対象のEADsサーバが次の状態のときに実行できます。
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初期化状態(initialized)
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稼働状態(running)
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閉塞状態(closed)
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縮退状態(isolated)
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-sdまたは--safedumpオプションを指定した場合,クラスタの状態がクラスタ動作不能(NOT_AVAILABLE)のときは,処理対象のEADsサーバが次の状態のときに実行できます。
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縮退状態(isolated)
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-fdまたは--forcedumpオプションを指定した場合は,クラスタの状態に関係なく,EADsサーバが次の状態のときに実行できます。
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初期化中(initializing)
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初期化状態(initialized)
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稼働状態(running)
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閉塞中(closing)
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閉塞状態(closed)
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縮退状態(isolated)
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停止中(stopping)
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(3) 形式
eztool snapshot [-sd|-fd]
(4) オプションおよび引数
(a) -sdまたは--safedump
eztool threaddumpコマンドを実行してから,ログと設定ファイルを収集したい場合に指定します。
次の場合はエラーとなります。
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排他の取得に失敗した場合
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EADsサーバが起動していない場合
(b) -fdまたは--forcedump
eztool threaddumpコマンドを強制的に実行してから,ログと設定ファイルを収集したい場合に指定します。
EADsサーバが起動していない場合はエラーとなります。
eztool threaddumpコマンドを強制的に実行することで,EADsサーバが縮退するおそれがあります。
(5) リターンコード
0:成功
0以外:失敗
(6) 注意事項
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このサブコマンドで作成されたgzファイルは自動的に削除されません。また,作成されるファイル数の上限もありません。定期的に実行する場合は,ディスク容量に注意してください。
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このサブコマンドの実行が終了しない場合は,ファイルシステムが壊れているおそれがあります。その場合はこのコマンドを強制終了して,ファイルシステムが壊れていないか確認してください。
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収集対象のファイルに読み取り権限がないと,アーカイブされません。
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このサブコマンドの実行中,コマンド実行時に出力されるメッセージログファイルに,次のようなログが出力されます。これらは情報収集のためにEADsが内部的に実行する処理であり,ユーザは使用できません。
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オプションを指定していない場合
snapshot, -v, -t, 60
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-fdオプションを指定した場合
snapshot, -v, -t, 60
snapshot, -s, -v, -t, 60
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-sdオプションを指定した場合
snapshot, -v, -t, 60
snapshot, -s, -v, -t, 60
snapshot, --lock, -t, 60※
snapshot, --unlock, -t, 60※
注※ EADsサーバが縮退状態(isolated)のときは出力されません。
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