14.3.25 cprfed(PRFトレース情報の編集出力)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
バッファ上に格納されているPRFトレース情報をPRFトレースファイルに出力します。PRFトレース情報はCSV形式で編集出力されます。
なお,PRFトレース情報は<サーバ定義のeads.logger.dirパラメタに指定したディレクトリ>/spool/utt/prf/REQ_PRF_ID/dcopltrc下に出力されます。
サーバ定義のeads.logger.dirパラメタを指定していない場合は,<運用ディレクトリ>/logs/spool/utt/prf/REQ_PRF_ID/dcopltrc下に出力されます。
(2) 規則
-
このサブコマンドはクラスタおよびEADsサーバの状態に関係なく実行できます。
-
Developerでこのサブコマンドを実行する場合,管理者特権でEADsサーバを起動してください。管理者特権がないと,エラーとなり実行できません。
(3) 形式
eztool cprfed [-Time <開始時刻>,<終了時刻>]
(4) オプションおよび引数
(a) -Time <開始時刻>,<終了時刻>
指定された時刻内に取得されたPRFトレース情報だけを出力したい場合に指定します。
開始時刻,終了時刻は,hhmmss[MMdd[yyyy]]形式で指定します。MMdd,yyyyは省略できます。開始時刻と終了時刻は二重引用符(")で囲みます。
- hhmmss[MMdd[yyyy]]:
-
時(hh),分(mm),秒(ss),月(MM),日(dd),年(yyyy)
MMdd,yyyyを省略すると,コマンド実行月日年が設定されます。
また,どちらかの時刻を省略できます。開始時刻を省略した場合は,PRFトレースファイルの最初から,終了時刻を省略した場合は,PRFトレースファイルの最後まで出力されます。
このオプションを省略すると,前回ファイル出力したPRFトレース情報の,次のPRFトレース情報から,コマンドが入力された時点までのPRFトレース情報が出力されます。
2012年4月1日にコマンドを実行した場合の引数の指定例とその編集範囲の例を次に示します。
引数の指定 |
編集範囲 |
---|---|
-Time "102345," |
2012年4月1日10時23分45秒からPRFトレースファイルの最後まで |
-Time ",102345" |
PRFトレースファイルの最初から2012年4月1日10時23分45秒まで |
-Time "102345,102350" |
2012年4月1日10時23分45秒から2012年4月1日10時23分50秒まで |
-Time "1023450401,1023500414" |
2012年4月1日10時23分45秒から2012年4月14日10時23分50秒まで |
-Time "10234510102011,10235001102012" |
2011年10月10日10時23分45秒から2012年1月10日10時23分50秒まで |
(5) 出力例
eztool cprfedコマンドの実行結果の出力例を次に示します。
PRF,Process,Thread(hashcode),Trace,ProcessName,Event,Date,Time,Time(msec/usec/nsec),Rc,ClientAP IP,ClientAP PID, ClientAP CommNo.,RootAP IP,RootAP PID,RootAP CommNo.,SendSCD IP,SendSCD PID,ReceiveSCD IP,ReceiveSCD PID,INT,OPR,LookupName,OPT,ASCII Rec,516,2204,10,ctmd.exe,0x1406,2004/02/05,16:46:55,576/000/000,0,XX.XXX.XX.XXX,2148,0x0000000000000107,XX.XXX.XX.XXX,2200,0x0000000000000104,XX.XXX.XX.XXX,516,****,****,com/abcd/BookShop,orderBook,BookShop,
表示内容を次の表に示します。
項番 |
表示内容 |
説明 |
---|---|---|
1 |
PRF |
PRFトレースのレコードの状態が出力されます。次のどちらかが出力されます。
|
2 |
Process |
PRFトレースを取得したプロセスのプロセスIDが出力されます。 |
3 |
Thread(hashcode) |
PRFトレースを取得したプロセスのスレッドIDが出力されます。( )内にはスレッドのハッシュ値が出力されます。 |
4 |
Trace |
保守情報です。 |
5 |
ProcessName |
保守情報です。 |
6 |
Event |
イベントID(16進数)が出力されます。出力されるイベントIDの意味については,「表13-2 出力されるイベントIDとその意味」を参照してください。 |
7 |
Date |
PRFトレースを取得した年月日が出力されます。 |
8 |
Time |
PRFトレースを取得した時刻が秒単位で出力されます。 |
9 |
Time(msec/usec/nsec) |
PRFトレースを取得した時刻がミリ秒/マイクロ秒/ナノ秒単位で出力されます。 |
10 |
Rc |
リターンコード(16進数)が出力されます。次のどちらかが出力されます。
|
11 |
ClientAP IP |
保守情報です。 |
12 |
ClientAP PID |
保守情報です。 |
13 |
ClientAP CommNo. |
保守情報です。 |
14 |
RootAP IP |
EADsクライアントまたはEADsサーバのIPアドレスが出力されます。 一連の通信処理は,RootAP IP列,RootAP PID列,およびRootAP CommNo列の値が同じになります。 |
15 |
RootAP PID |
EADsクライアントが付与する番号が出力されます。 |
16 |
RootAP CommNo. |
通信番号(16進数)が出力されます。 |
17 |
SendSCD IP |
保守情報です。 |
18 |
SendSCD PID |
保守情報です。 |
19 |
ReceiveSCD IP |
保守情報です。 |
20 |
ReceiveSCD PID |
保守情報です。 |
21 |
INT |
イベントIDごとに出力される情報が異なります。出力される情報については,「表13-2 出力されるイベントIDとその意味」を参照してください。 なお,情報が出力されないこともあります。 |
22 |
OPR |
イベントIDごとに出力される情報が異なります。出力される情報については,「表13-2 出力されるイベントIDとその意味」を参照してください。 なお,情報が出力されないこともあります。 |
23 |
LookupName |
保守情報です。 |
24 |
OPT |
保守情報です。 |
25 |
ASCII |
イベントIDごとに出力される情報が異なります。出力される情報については,「表13-2 出力されるイベントIDとその意味」を参照してください。 なお,情報が出力されないこともあります。 |
(6) リターンコード
0:eztool cprfedコマンドが正常に終了しました。
0以外:エラー
(7) 注意事項
高負荷時に排他によるボトルネックが生じないように,PRFトレース情報の出力時に排他制御を行っていません。そのため,一部のPRFトレース情報が正しく出力されない場合があります。