14.3.19 listevent(ユーザイベントハンドラの実行可否の表示)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
ユーザイベントハンドラの実行可否を表示します。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,クラスタが次の状態のときに実行できます。
-
クラスタ稼働中(AVAILABLE)
-
クラスタ一部稼働中(PARTIALLY_AVAILABLE)
-
-
このサブコマンドは,クラスタへの参加状況がonlineのEADsサーバを処理対象とします。ただし,クラスタへの参加状況がstandbyのEADsサーバがクラスタ内にある場合は実行できません。クラスタへの参加状況については,eztool statusコマンドで確認できます。
-
このサブコマンドは,処理対象のEADsサーバが次の状態のときに実行できます。
-
初期化状態(initialized)
-
稼働状態(running)
-
閉塞中(closing)
-
閉塞状態(closed)
-
(3) 形式
eztool listevent [-v] [<ユーザイベントハンドラ名>]
(4) オプションおよび引数
(a) -vまたは--verbose
コマンド実行結果の詳細を表示したい場合に指定します。
(b) <ユーザイベントハンドラ名>
実行可否を表示したいユーザイベントハンドラ名を指定します。
指定したユーザイベントハンドラの情報だけを表示したい場合に指定します。
ユーザイベントハンドラ名には,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),アンダースコア(_),ピリオド(.)またはドルマーク($)が指定できます。
文字数に制限はありません。
(5) 出力例
eztool listeventコマンドの実行結果の出力例を次に示します。
(a) -vまたは--verboseオプションを指定しない場合
表示内容を次の表に示します。
項番 |
表示内容 |
説明 |
---|---|---|
1 |
EventCount |
ユーザイベントハンドラの総数 ユーザイベントハンドラ名を指定した場合は表示されません。 |
2 |
EventName |
ユーザイベントハンドラ名 ユーザイベントハンドラ名を指定した場合は,指定したユーザイベントハンドラ名だけが表示されます。 自然順序順で表示されます。 |
3 |
Enable |
ユーザイベントハンドラを実行できる状態のEADsサーバ数 |
4 |
Disable |
ユーザイベントハンドラを実行できない状態のEADsサーバ数 |
5 |
Priority |
ユーザイベントハンドラの優先度 次のどれかが表示されます。
初期化に成功しているユーザイベントハンドラ間の優先度がそろっていない場合,UNMATCHと表示されます。 全ユーザイベントハンドラが初期化に成功していない場合は,何も表示されません。 |
6 |
OperationFilter |
オペレーションタイプフィルタの内容 put,removeのうち,設定されているものが表示されます。 初期化に成功しているユーザイベントハンドラ間のオペレーションタイプフィルタの内容がそろっていない場合は,UNMATCHと表示されます。 全ユーザイベントハンドラが初期化に成功していない場合は,何も表示されません。 |
7 |
DataFilter |
データフィルタの内容 cache,group,elementのうち,設定されているものが表示されます。何も設定されていない場合はnoneが表示されます。 初期化に成功しているユーザイベントハンドラ間のデータフィルタの内容がそろっていない場合は,UNMATCHと表示されます。 全ユーザイベントハンドラが初期化に成功していない場合は,何も表示されません。 |
(b) -vまたは--verboseオプションを指定する場合
表示内容を次の表に示します。
項番 |
表示内容 |
説明 |
---|---|---|
1 |
EventCount |
ユーザイベントハンドラの総数 ユーザイベントハンドラ名を指定した場合は表示されません。 |
2 |
Server |
EADsサーバのIPアドレス,およびEADsクライアントとの通信に使用するEADsサーバのポート番号 次の形式で表示されます。 IPアドレス:ポート番号 |
3 |
EventName |
ユーザイベントハンドラ名 ユーザイベントハンドラ名を指定した場合は,指定したユーザイベントハンドラ名だけが表示されます。 |
4 |
Status |
ユーザイベントハンドラの実行可否 次のどちらかが表示されます。
ユーザイベントハンドラが存在しない場合,noneと表示されます。 |
5 |
Priority |
ユーザイベントハンドラの優先度 次のどれかが表示されます。
Statusにdisableまたはnoneと表示されるユーザイベントハンドラについては,何も表示されません。 |
6 |
OperationFilter |
オペレーションタイプフィルタの内容 put,removeのうち,設定されているものが表示されます。 Statusにdisableまたはnoneと表示されるユーザイベントハンドラについては,何も表示されません。 |
7 |
DataFilter |
データフィルタの内容 cache,group,elementのうち,設定されているものが表示されます。何も設定されていない場合はnoneが表示されます。 Statusにdisableまたはnoneと表示されるユーザイベントハンドラについては,何も表示されません。 |
- 注
-
実行結果は,次の優先順位に従って表示されます。
-
Serverの値の自然順序順に表示されます。
-
Serverの値が同じ行は,EventNameの値の自然順序順に表示されます。
-
(6) リターンコード
0:成功
101:失敗
(7) 注意事項
出力処理中にコマンドがタイムアウトした場合,出力結果が欠落することがあります。また,出力処理が完了していても,コマンドがタイムアウトになることがあります。このような場合には,コマンドのタイムアウト時間を大きくしてから再実行してください。