14.3.7 getposition(データの格納先の表示)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
指定したkeyまたはグループの,格納先EADsサーバを表示します。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,クラスタが次の状態のときに実行できます。
-
クラスタ稼働中(AVAILABLE)
-
クラスタ一部稼働中(PARTIALLY_AVAILABLE)
-
-
このサブコマンドは,EADsサーバが次の状態のときに実行できます。
-
初期化中(initializing)
-
初期化状態(initialized)
-
稼働状態(running)
-
閉塞中(closing)
-
閉塞状態(closed)
-
縮退状態(isolated)
-
停止中(stopping)
-
-
-lオプションまたは--localオプションを指定した場合は,クラスタおよびEADsサーバの状態に関係なく実行できます。
(3) 形式
eztool getposition <key> [-l]
(4) オプションおよび引数
(a) <key>
格納先EADsサーバを表示したいデータに関連づけられたkeyを指定します。
keyには,半角1,024文字までの,ASCIIコード「0x20」〜「0x7E」の文字が指定できます。
ただし,次の場合はエラーとなります。
-
区切り文字(:)がkeyの先頭または後尾にある場合
(例) 「:element」「group:」
-
区切り文字(:)が連続している場合
(例) 「group::element」
(b) -lまたは--local
クラスタ定義で設定したクラスタ構成で,指定したkeyまたはグループが格納されるEADsサーバを知りたい場合に指定します。
このオプションを指定すると,コマンドを実行するEADsサーバのクラスタ定義ファイルの内容を読み込みます。
次の場合は,エラーとなります。
-
コマンドを実行するEADsサーバにクラスタ定義ファイルが存在しない場合
-
クラスタ定義のeads.node.<EADsサーバID>.addressパラメタおよびeads.node.<EADsサーバID>.portパラメタが定義されていない場合
- 注意事項
-
稼働中のクラスタ構成情報で,指定したkeyまたはグループが格納されるEADsサーバを知りたい場合は,このオプションを指定しないで実行してください。
なお,このオプションを指定しない場合,ダウンしているEADsサーバの情報は表示されません。表示されるEADsサーバ数とReplicationCount(データの多重度)を比較することで,データのコピー状況を確認します。
(5) 出力例
eztool getpositionコマンドの実行結果の出力例を次に示します。
表示内容を次の表に示します。
項番 |
表示内容 |
説明 |
---|---|---|
1 |
ReplicationCount |
データの多重度 |
2 |
HashValue |
指定されたkeyまたはグループ名のハッシュ値 |
3 |
No. |
データの優先度※ 昇順で表示されます。 |
4 |
IP_Address |
EADsサーバのIPアドレス |
5 |
ClientPort |
EADsクライアントとの通信に使用するEADsサーバのポート番号 |
6 |
Position |
EADsサーバの位置(ハッシュ値) |
- 注※
-
データを多重化している場合,データの格納先EADsサーバ,データのコピー先EADsサーバの順に表示されます。
この例の場合,No.1に表示されているEADsサーバがデータの格納先,No.2以降に表示されているEADsサーバが,データのコピー先となります。
(6) リターンコード
0:成功
101:失敗
(7) 注意事項
-
出力処理中にコマンドがタイムアウトした場合,出力結果が欠落することがあります。また,出力処理が完了していても,コマンドがタイムアウトになることがあります。このような場合には,コマンドのタイムアウト時間を大きくしてから再実行してください。
-
すべてのEADsサーバが縮退状態(isolated)の場合はエラーとなります。