11.1.2 EADsサーバをクラスタに追加する手順(ディスク上のキャッシュを使用する場合)
この項の内容は,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合にお読みください。
ディスクキャッシュまたは2Wayキャッシュを使用する場合に,EADsサーバをクラスタに追加する手順について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) クラスタ内の全EADsサーバを終了する
クラスタ内の全EADsサーバを終了します。
手順については,「10.6 EADsサーバを終了する(ディスク上のキャッシュを終了する場合)」を参照してください。
(2) 全EADsサーバのキャッシュファイルを移動する
全EADsサーバのキャッシュファイルを,任意のディレクトリに移動します。
EADsサーバごとに,次のディレクトリ下のすべてのファイルを移動してください(次のディレクトリ下のすべてのファイルをコピーしたあとで,コピー元のファイルを削除してください)。
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.<n>.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.info.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>(デフォルトは<運用ディレクトリ>/store/<キャッシュ名>)
移動先のディレクトリのパスは,全EADsサーバで同一になるようにしてください。
(3) 追加するEADsサーバのインストールおよびセットアップを行う
追加するEADsサーバのインストールおよびセットアップを行います。
インストールおよびセットアップの手順については,「5. インストールおよびセットアップを行う(EADsサーバ)」を参照してください。
(4) クラスタ定義を変更する
クラスタを構成するEADsサーバが増えるため,クラスタ定義を変更する必要があります。
定義内容を変更する手順については,「11.3 定義内容を変更したい」を参照してください。
(5) クラスタ内の全EADsサーバを起動する
EADsサーバを起動するホストにログインしてezstartコマンドを実行し,EADsサーバを起動します。このコマンドはEADsサーバごとに実行する必要があります。
ezstart
(6) 初期化が完了していることを確認する
EADsサーバの起動に成功すると,初期化状態に遷移します。
eztool statusコマンドを実行して,全EADsサーバの初期化が完了していることを確認します。
eztool status
コマンド実行例
初期化が完了している場合,State欄にinitializedが表示されます。
(7) データを再配置する
eztool importecfコマンドを実行して,データを再配置します。<キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルの格納先パス名>には,「11.1.2(2) 全EADsサーバのキャッシュファイルを移動する」でキャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルを移動したディレクトリを指定します。
- 注意事項
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<キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルの格納先パス名>には,次のディレクトリは指定できません。
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.<n>.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.info.dirパラメタで指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>(デフォルトは<運用ディレクトリ>/store/<キャッシュ名>)
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eztool importecf <キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルの格納先パス名>
コマンド実行例
(8) クラスタの閉塞状態を解除する
初期化状態は閉塞状態と同じく,EADsクライアントからのリクエストが受け付けられない状態です。eztool openコマンドを実行して,クラスタの閉塞状態を解除します。
eztool open
コマンド実行例
(9) 閉塞状態が解除できていることを確認する
eztool statusコマンドを実行して,全EADsサーバの閉塞状態が解除できていることを確認します。
eztool status
コマンド実行例
閉塞状態が解除できている場合,State欄にrunningが表示されます。