ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]

11.4.2 レコードのフィルタリングのデータ処理の流れ

レコードのフィルタリングでは,レコード条件の判定,およびフィールド条件の判定を実施します。レコード条件の判定,およびフィールド条件の判定には,次の内容を指定します。

例えば,レコード名がR1,フィールド名がF1,フィールド値が100よりも大きいという条件を指定したい場合には,レコード条件のレコード名には「source="R1"」,フィールド条件には「source="F1" condition="gt" value="100"」と指定します。

レコードのフィルタリングのデータ処理の流れを次の図に示します。

図11-12 レコードのフィルタリングのデータ処理の流れ

[図データ]

  1. レコード条件の判定
    入力されたレコードのレコード名が,レコード条件に指定したレコード名と一致するかどうかを判定します。
    • レコード条件に一致したレコード
      フィールド条件の判定の処理へ進みます。
    • レコード条件に一致しなかったレコード
      一致しなかったレコードは,そのまま出力されて,次のコールバックに渡されます。
  2. フィールド条件の判定
    レコード条件に一致したレコードのフィールド値が,フィールド条件に指定したフィールド値と一致するかどうかを判定します。
    • フィールド条件に一致したレコード
      レコード条件,およびフィールド条件が成立したレコードが出力されます。出力されたレコードは,次のコールバックに渡されます。
    • フィールド条件に一致しなかったレコード
      一致しなかったレコードは,そこで破棄されます。

レコードを破棄した場合,破棄したレコード数は,アダプタートレースに出力されます。アダプタートレースについては,「6.3.3 アダプタートレースの詳細」を参照してください。