ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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11.4.1 レコードのフィルタリングの概要

特定のレコードだけをストリームデータ処理の対象にしたい場合,編集用コールバックとして,フィルターを使用します。

レコードのフィルタリングの概要を次の図に示します。

図11-11 レコードのフィルタリングの概要

[図データ]

レコードのフィルタリングでは,アダプター構成定義ファイルのフィルター定義で定義した内容に従って,入力されたレコードが条件に一致するかどうかを判定します。レコード形式,およびレコードに設定されているフィールド値から目的のレコードを取捨選択して出力します。レコードのフィルタリングの処理の詳細については,「11.4.2 レコードのフィルタリングのデータ処理の流れ」で説明します。

フィルターの入出力データの形式
フィルターの入出力データの形式は,共通形式レコードです。
フィルターを実施するタイミング
フィルターは,入力アダプター,または出力アダプターの編集用コールバックとして実施します。
入力アダプターの場合は,入力コネクターによるデータ入力またはフォーマット変換のあとにフィルターを実施します。出力アダプターの場合は,タプル受信後のマッピングのあとにフィルターを実施します。
編集用コールバックを実施するタイミングについては,「2.5.2 データの編集方法の検討」を参照してください。