ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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8.4 SDPサーバ用JavaVMオプションファイルjvm_options.cfg

<この節の構成>
(1) 記述形式
(2) ファイル名
(3) ファイルの格納先
(4) 説明
(5) 指定できるパラメーター
(6) 注意事項

(1) 記述形式

パラメーターは次の形式で記述します。

<パラメーター名>=<JavaVMオプション>

(2) ファイル名

jvm_options.cfg

(3) ファイルの格納先

このファイルは,必ず次のディレクトリに格納してください。

<運用ディレクトリ>\conf\

(4) 説明

sdpstartコマンドでSDPサーバを起動するとき,またはStream Data Platform - AFのコマンドを実行するときのJavaVMオプションを指定します。インプロセス連携アダプターは,SDPサーバと同じJavaVM上で動作するため,このファイルのSDP_USER_OPTパラメーターで指定したオプションで動作します。このファイルは,運用ディレクトリごとに必ず作成します。

なお,このファイルの各パラメーターで指定するJavaVMオプションは,次に示すようにjavaコマンドのコマンドラインに指定されます。

SDP_CLASS_PATHパラメーターの場合
JavaVMオプションは,セミコロン区切りで,javaコマンドの-classpathオプションに指定されます。
ほかのパラメーターの場合
JavaVMオプションは,半角スペース区切りで,javaコマンドの引数として指定されます。

(5) 指定できるパラメーター

指定できるパラメーターとデフォルト値を次の表に示します。なお,JavaVMオプションについては,「8.11 JavaVMオプションの一覧」を参照してください。

表8-2 指定できるパラメーターとデフォルト値(jvm_options.cfg)

項番 パラメーター名 内容 デフォルト値
1 SDP_CLASS_PATH インプロセス連携アダプターが使用するjarファイルを指定します。指定するファイルは,システム構成によって異なります。
複数のjarファイルを指定する場合,jarファイルごとに指定します。指定例を次に示します。
(例)
SDP_CLASS_PATH=.
SDP_CLASS_PATH=C:\\sdp\\AP
なお,jarファイルを相対パスで指定する場合は,運用ディレクトリからの相対パスを記述してください。
なし
2 SDP_CLASSLIB_TRACE クラスライブラリのスタックトレースを出力するかどうかを指定します。 -XX:-HitachiJavaClassLibTrace
3 SDP_CLASSLIB_TRACE_LINESIZE クラスライブラリのスタックトレースの1行の文字数を指定します。 -XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSize=1024
4 SDP_GC ガーベージコレクションの発生時に拡張verbosegc情報を出力するかどうかを指定します。 -XX:-HitachiVerboseGC
5 SDP_GC_PRINT_CAUSE ガーベージコレクションの要因内容を出力するかどうかを指定します。 -XX:+HitachiVerboseGCPrintCause
6 SDP_INITIAL_MEM_SIZE Javaヒープの初期サイズを指定します。
なお,このパラメーターには,「2.7.1 ストリームデータ処理エンジンに関するメモリ使用量の見積もり」,および「2.7.2 標準提供アダプターに関するメモリ使用量の見積もり」で計算した値を指定します。
-Xms2048k
7 SDP_JVM_LOG ログファイル名のプレフィックスを指定します。 -XX:HitachiJavaLog:javalog
8 SDP_JVM_LOG_FILE_SIZE ログファイルの1ファイルの最大ファイルサイズを指定します。 -XX:HitachiJavaLogFileSize=256k
9 SDP_LOCALS_IN_STACK_TRACE スレッドダンプ出力時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。 -XX:-HitachiLocalsInStackTrace
10 SDP_LOCALS_SIMPLE_FORMAT ローカル変数情報出力を簡易フォーマットにするかどうかを指定します。 -XX:-HitachiLocalsSimpleFormat
11 SDP_MAX_MEM_SIZE Javaヒープの最大サイズを指定します。
なお,このパラメーターには,「2.7.1 ストリームデータ処理エンジンに関するメモリ使用量の見積もり」,および「2.7.2 標準提供アダプターに関するメモリ使用量の見積もり」で計算した値を指定します。
-Xmx64m
12 SDP_MAX_PERM_SIZE Permanent領域の最大サイズを指定します。 -XX:MaxPermSize=64m
13 SDP_NEW_RATIO DefNew領域に対するTenured領域の割合を指定します。 -XX:NewRatio=2
14 SDP_OOM_STACK_TRACE OutOfMemoryError発生時のスタックトレースを出力するかどうかを指定します。 -XX:-HitachiOutOfMemoryStackTrace
15 SDP_OUTPUT_MILLI_TIME ミリ秒までの時間を出力するかどうかを指定します。 -XX:-HitachiOutputMilliTime
16 SDP_PERM_SIZE Permanent領域の初期サイズを指定します。 -XX:PermSize=16m
17 SDP_SYS_OPT Stream Data Platform - AFのコマンドの実行に必要なJavaVMオプションを指定します。
システム環境に依存して,コマンドでもJavaVMオプションを指定する必要がある場合に,このパラメーターを指定します。
このパラメーターの指定は,Stream Data Platform - AFのコマンドを実行する場合だけ有効です。
なし
18 SDP_THRD_DUMP 標準出力にスレッドダンプを出力するかどうかを指定します。 -XX:+HitachiThreadDumpToStdout
19 SDP_TRUE_TYPE_IN_LOCALS ローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの実際の型名を文字列として出力するかどうかを指定します。 -XX:-HitachiTrueTypeInLocals
20 SDP_USER_OPT 次のどちらかの場合に,このパラメーターでJavaVMオプションを指定します。
  • 運用ユーザーがJavaVMオプションを追加したい場合
  • インプロセス連携アダプターを実行するときのJavaVMオプションを指定したい場合
複数のJavaVMオプションを指定する場合には,オプションごとに指定します。指定例を次に示します。
(例)
SDP_USER_OPT=-Dxxx=www
SDP_USER_OPT=-Dyyy=zzz
なお,同一のオプションを複数回指定した場合は,あとで指定したオプション(ファイルの末尾に近い方のオプション)が有効になります。
なし
注※
標準提供アダプターの場合は,指定値は固定です。次の値を指定してください。
SDP_CLASS_PATH=<インストールディレクトリ>\\psb\\jaxp\\lib\\csmjaxb.jar
SDP_CLASS_PATH=<インストールディレクトリ>\\psb\\jaxp\\lib\\csmjaxp.jar
SDP_CLASS_PATH=<インストールディレクトリ>\\psb\\jaxp\\lib\\csmstax.jar
SDP_CLASS_PATH=<インストールディレクトリ>\\psb\\CC\\lib\\hitj2ee.jar

(6) 注意事項