ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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8.11 JavaVMオプションの一覧

ここでは,日立JavaVMのオプションについて説明します。日立JavaVMのオプションは,次のファイルで指定できます。

JavaVMオプションの一覧を次の表に示します。なお,ここで説明するJavaVMオプションのデフォルト値は,SDPサーバ用JavaVMオプションファイル(jvm_options.cfg),またはRMI連携用JavaVMオプションファイル(jvm_client_options.cfg)でJavaVMオプションを指定していない場合のデフォルト値を示します。

表8-9 JavaVMオプションの一覧

項番 分類 オプション名 説明
1 JavaVMメモリ空間のサイズや割合指定オプション -Xms<size>※1 Javaヒープの初期サイズを設定します。
-Xmx<size>※1 Javaヒープの最大サイズを設定します。
-XX:NewRatio=<value> DefNew領域に対するTenured領域の割合を設定します。<value>が2の場合は,DefNew領域とTenured領域の割合が,1:2になります。
-XX:PermSize=<size>※1 Permanent領域の初期サイズを設定します。
-XX:MaxPermSize=<size>※1 Permanent領域の最大サイズを設定します。
2 拡張スレッドダンプ機能オプション -XX:[+|-]HitachiThreadDumpToStdout 標準出力にスレッドダンプを出力するかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiThreadDumpToStdout:拡張スレッドダンプを標準出力,および日立JavaVMログファイルに出力します。
  • -XX:-HitachiThreadDumpToStdout:拡張スレッドダンプを標準出力に出力しません。日立JavaVMログファイルだけに出力します。
デフォルト値は-XX:+HitachiThreadDumpToStdoutです。
3 日立JavaVMログファイルオプション -XX:HitachiJavaLog:<文字列> ログファイル名のプレフィックスを指定します。ログファイル名は「文字列xx.log」(xxは01〜99の通し番号)で生成されます。
例えば,文字列にSampと指定するとログファイル名は「Samp01.log」となります。
文字列にはパスの指定もできます。文字列にディレクトリを指定した場合,そのディレクトリにデフォルトの名称でログファイルを作成します。
デフォルト値はjavalogです。
-XX:HitachiJavaLogFileSize=<整数値> 1ファイルの最大サイズ(単位:キロバイト)を1024〜INT_MAXバイトの整数で指定します。最大サイズを超えた場合は,そのファイルへの出力は行いません。
デフォルト値は256です。
範囲外の値が指定された場合は1024となります。
-XX:HitachiJavaLogNumberOfFile=<整数値> ログファイルの単純増加を防ぐため,作成する最大ファイル数を1〜99の整数で指定します。最大ファイル数を超えた場合は,再度,最初に作成したファイルへの出力を開始します。
デフォルト値は4です。
100以上の値が指定された場合は99となります。0以下の値が指定された場合は1となります。
4 詳細時間出力オプション -XX:[+|-]HitachiOutputMilliTime ミリ秒までの時間を出力するかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiOutputMilliTime:日立JavaVMログファイルに出力する日時に,ミリ秒まで出力します。
  • -XX:-HitachiOutputMilliTime:日立JavaVMログファイルに出力する日時に,秒まで出力します。
デフォルト値は-XX:-HitachiOutputMilliTimeです。
5 拡張verbosegc機能オプション -XX:[+|-]HitachiVerboseGC※2 ガーベージコレクションが発生した場合,拡張verbosegc情報を出力するかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiVerboseGC:ガーベージコレクションが発生した場合,拡張verbosegc情報を日立JavaVMログファイルに出力します。
    ガーベージコレクションの内部領域であるEden,Survivor,Tenured,Perm種別の情報を拡張verbosegc情報として出力します。
  • -XX:-HitachiVerboseGC:ガーベージコレクションが発生した場合,拡張verbosegc情報を日立JavaVMログファイルに出力しません。
デフォルト値は-XX:-HitachiVerboseGCです。
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintCause※3 ガーベージコレクションの要因内容を出力するかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiVerboseGCPrintCause:ガーベージコレクションの要因内容を,拡張verbosegc情報の行末に出力します。
  • -XX:-HitachiVerboseGCPrintCause:拡張verbosegc情報を通常形式で出力します。
デフォルト値は-XX:+HitachiVerboseGCPrintCauseです。
6 OutOfMemoryError発生時の拡張機能オプション -XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryStackTrace※2 OutOfMemoryError発生時のスタックトレースを出力するかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace:OutOfMemoryError発生時に,例外情報とスタックトレースを日立JavaVMログファイルに出力します。スタックトレースは1スタックごとにバッファーに格納し,コード変換したあとに出力します。スタックトレースの出力は,OutOfMemoryErrorがスローされるたびに行われるため,OutOfMemoryErrorをキャッチして再スローした場合には複数回出力されます。なお,スレッド作成時にOutOfMemoryErrorとなった場合は,スタックトレースは出力されません。
  • -XX:-HitachiOutOfMemoryStackTrace:OutOfMemoryError発生時に,スタックトレースを日立JavaVMログファイルに出力しません。
デフォルト値は-XX:-HitachiOutOfMemoryStackTraceです。
7 クラスライブラリトレース機能オプション -XX:[+|-]HitachiJavaClassLibTrace※2 クラスライブラリのスタックトレースを出力するかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiJavaClassLibTrace:クラスライブラリのスタックトレースを出力します。
  • -XX:-HitachiJavaClassLibTrace:クラスライブラリのスタックトレースを出力しません。
デフォルト値は-XX:-HitachiJavaClassLibTraceです。
-XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSize=<整数値> クラスライブラリのスタックトレースの1行の文字数(単位:バイト)を1024〜INT_MAXバイトの整数で指定します。1行の文字数が指定した文字数を超えた場合は,at以降の文字列の前半部分を削除して,指定された文字数分出力します。
デフォルト値は1024です。
範囲外の値が指定された場合は1024となります。
8 ローカル変数情報出力機能オプション -XX:[+|-]HitachiLocalsInStackTrace スレッドダンプ出力時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiLocalsInStackTrace:スレッドダンプ出力時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力します。
  • -XX:-HitachiLocalsInStackTrace:スレッドダンプ出力時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力しません。
デフォルト値は-XX:-HitachiLocalsInStackTraceです。
-XX:[+|-]HitachiLocalsSimpleFormat ローカル変数情報出力を簡易フォーマットにするかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiLocalsSimpleFormat:ローカル変数情報出力を簡易フォーマットで出力します。
  • -XX:-HitachiLocalsSimpleFormat:ローカル変数情報出力を通常フォーマットで出力します。
デフォルト値は-XX:-HitachiLocalsSimpleFormatです。
-XX:[+|-]HitachiTrueTypeInLocals ローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの実際の型名を文字列として出力するかどうかを指定します。
  • -XX:+HitachiTrueTypeInLocals:ローカル変数情報に,実際のオブジェクト型名を出力します。
  • -XX:-HitachiTrueTypeInLocals:ローカル変数情報に,実際のオブジェクト型名を出力しません。
デフォルト値は-XX:-HitachiTrueTypeInLocalsです。
注※1
<size>の単位はバイトです。
kまたはKを付記するとキロバイトで指定できます。また,mまたはMを付記するとメガバイトで指定できます。
(例)
-Xms6291456:6,291,456バイト
-Xms6144k:6,144キロバイト
-Xms6m:6メガバイト
注※2
これらのオプションを指定した場合,日立JavaVMログファイルが出力されます。
注※3
-XX:+HitachiVerboseGCオプションが指定されている場合は,このオプションも指定されます。