ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド
ここでは,標準提供アダプターに関するメモリ使用量の見積もり方法について説明します。
標準提供アダプターに関するメモリ使用量は,SDPサーバ用定義ファイルのSDPサーバ用JavaVMオプションファイル(jvm_options.cfg),またはRMI連携用JavaVMオプションファイル(jvm_client_options.cfg)の次の表に示すパラメーターで指定します。
表2-9 標準提供アダプターに関するメモリ使用量を指定するパラメーター(SDPサーバ用JavaVMオプションファイル(jvm_options.cfg))
項番 | パラメーター | 説明 |
---|---|---|
1 | SDP_INITIAL_MEM_SIZE | Javaヒープの初期サイズを設定します。デフォルト値は,512メガバイトです。 |
2 | SDP_MAX_MEM_SIZE | Javaヒープの最大サイズを設定します。デフォルト値は,1,024メガバイトです。 |
表2-10 標準提供アダプターに関するメモリ使用量を指定するパラメーター(RMI連携用JavaVMオプションファイル(jvm_client_options.cfg))
項番 | パラメーター | 説明 |
---|---|---|
1 | SDP_INITIAL_MEM_SIZE | Javaヒープの初期サイズを設定します。デフォルト値は,256メガバイトです。 |
2 | SDP_MAX_MEM_SIZE | Javaヒープの最大サイズを設定します。デフォルト値は,512メガバイトです。 |
デフォルト値ではメモリ使用量が不足する場合には,各パラメーターの値を変更してください。標準提供アダプターの実行には,「2.7.1 ストリームデータ処理エンジンに関するメモリ使用量の見積もり」で見積もったメモリ使用量に加えて,以降で説明する標準提供アダプターに関するメモリ使用量が固定で必要となります。ガーベージコレクションの発生を低減させるため,ここで計算した値を基に,各パラメーターに余裕のある値を指定してください。
各ファイルのパラメーターについては,「8.4 SDPサーバ用JavaVMオプションファイル(jvm_options.cfg)」,または「8.5 RMI連携用JavaVMオプションファイル(jvm_client_options.cfg)」を参照してください。
標準提供アダプターに関するメモリ使用量について,項目ごとに説明します。
アダプターの実行に必要なメモリ使用量は,5メガバイト(固定値)です。
インプロセスグループで構成するアダプター一つ当たりに必要なメモリ使用量は,10メガバイト(固定値)です。
RMIグループで構成するアダプター一つ当たりに必要なメモリ使用量は,20メガバイト(固定値)です。
ファイル入力コネクターを使用する場合,レコードの処理に必要なメモリ使用量は,次に示す計算式で求められます。
レコードの処理に必要なメモリ使用量(単位:バイト)= (1レコードの処理に必要なメモリ使用量×一度に処理するレコード数) +(A×一度に処理するレコード数)
1レコードの処理に必要なメモリ使用量(単位:バイト)= (500×フォーマット変換定義のフィールド定義の数※) +(共通形式レコードの最大長)
一度に処理するレコード数(単位:バイト)= ファイル入力コネクターが一度に読み込むレコード数※
アダプター構成定義ファイルの定義については,「9.5 アダプター構成定義ファイル(AdaptorCompositionDefinition.xml)」を参照してください。
HTTPパケット入力コネクターを使用する場合,レコードの処理に必要なメモリ使用量は,次に示す計算式で求められます。
レコードの処理に必要なメモリ使用量(単位:バイト)= (1レコードの処理に必要なメモリ使用量×一度に処理するレコード数) +(A×一度に処理するレコード数)
1レコードの処理に必要なメモリ使用量(単位:バイト)= (500×HTTPパケット入力コネクター定義のフィールド定義の数※) +(共通形式レコードの最大長)
一度に処理するレコード数(単位:バイト)= HTTPパケット入力コネクターが一度に読み込むレコード数※
アダプター構成定義ファイルの定義については,「9.5 アダプター構成定義ファイル(AdaptorCompositionDefinition.xml)」を参照してください。
ファイル出力コネクターまたはダッシュボード出力コネクターを使用する場合,レコードの処理に必要なメモリ使用量は,次に示す計算式で求められます。
レコードの処理に必要なメモリ使用量(単位:バイト)= (1レコードの処理に必要なメモリ使用量×一度に処理するレコード数) +(A×一度に処理するレコード数)
1レコードの処理に必要なメモリ使用量(単位:バイト)= (500×マッピング定義のマッピング情報定義の数※) +(共通形式レコードの最大長)
レコード抽出またはダッシュボード出力コネクターを使用する場合,レコードの蓄積に必要なメモリ使用量は,次に示す計算式で求められます。
レコードの蓄積に必要なメモリ使用量(単位:バイト)= (1レコードの処理に必要なメモリ使用量×蓄積するレコード数)
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