sdptrced ｛-file ＜トレースファイル名＞［ ＜トレースファイル名＞…］
          ［-time ［＜開始時刻＞］［,＜終了時刻＞］］
          ［-threadid ＜スレッドID＞［ ＜スレッドID＞…］］ ［-csv］｜-help｝

APIトレース情報を編集して出力します。

運用ユーザー

このコマンドの実行には，次のファイルが必要です。

• システムコンフィグプロパティファイル（system_config.properties）
• SDPサーバ用JavaVMオプションファイル（jvm_options.cfg）

＜運用ディレクトリ＞\bin\

-file ＜トレースファイル名＞［ ＜トレースファイル名＞…］

編集するトレースファイルのパス名を絶対パスで指定します。複数のトレースファイル名を指定する場合は，トレースファイル名とトレースファイル名の間を半角スペースで区切って指定します。

-time ［＜開始時刻＞］［,＜終了時刻＞］

出力したいトレース情報が取得された開始時刻と終了時刻を，次の形式で指定します。

hhmmss［MMDD［YYYY］］

hh：時（00≦hh≦23）

mm：分（00≦mm≦59）

ss：秒（00≦ss≦59）

MM：月（01≦MM≦12）

DD：日（01≦DD≦31）

YYYY：年（4けたの西暦）

• 半角英数字で指定してください。
• 開始，または終了の「年」の指定を省略した場合は，当年の指定月日時刻と見なされます。
• 「年，月，日」の指定を省略した場合，当年当月当日の指定時刻と見なされます。
• 「月，日」，「月」，または「日」だけを省略できません。省略した場合はオプションエラーになります。
• 「月」または「日」を省略したい場合は，「年」，「月」，「日」のすべてを省略してください。

開始時刻と終了時刻は，スペースを挿入しないでコンマで区切って指定します。

時刻の指定方法によって，それぞれ，次のように出力されます。

• 開始時刻を省略した場合
  終了時刻以前のトレース情報が出力されます。
  
• 終了時刻を省略した場合
  開始時刻以降のトレース情報が出力されます。
  
• 開始時刻，および終了時刻の両方を省略した場合
  すべてのトレース情報が出力されます。
  
• 開始時刻と終了時刻に同じ値を指定した場合
  指定した時刻のトレース情報が出力されます。
  
• 終了時刻よりもあとの時間を開始時刻に指定した場合
  オプションエラーになります。
  

-threadid ＜スレッドID＞［ ＜スレッドID＞…］

指定されたスレッドIDのスレッドによって出力されたトレース情報だけ出力します。

スレッドIDは，半角数字で指定します。指定できる値は，0〜9223372036854775807です。複数のスレッドIDを指定する場合は，スレッドIDとスレッドIDの間を半角スペースで区切って指定します。

-csv

トレース情報の編集結果をCSV形式で表示します。

-help

コマンドの使用方法を表示します。

このオプションが指定された場合，トレース情報の出力およびオプションの不正チェックはしないでコマンドを終了します。

• APIトレースに出力されるトレース情報は，時系列でソートされていません。
• -fileオプションで指定したトレースファイルのサイズが大きい場合，編集に時間が掛かることがあります。

値	意味
0	コマンドが正常終了しました。
1	コマンドが異常終了しました。

出力形式を次に示します。出力例については，「6.3.2　APIトレースの詳細」を参照してください。

-csvオプションを指定しない場合

Ver       Kind  File
aa-aa-aa  bbb   cc...cc
Date       Time     nSec      Current         Parent          Root            EventID
dddd/dd/dd ee:ee:ee fffffffff gg...gg-hh...hh ii...ii-jj...jj kk...kk-ll...ll 0xmmmmmmmm
Rc        Data
noo...oo  pp...pp
 

-csvオプションを指定する場合

Ver,Kind,File
aa-aa-aa,bbb,cc...cc
Date,Time,nSec,Current,Parent,Root,EventID,Rc,Data
dddd/dd/dd,ee:ee:ee,fffffffff,gg...gg-hh...hh,ii...ii-jj...jj,kk...kk-ll...ll,0xmmmmmmmm,
noo...oo,pp...pp
 

出力形式中の，各変数の意味を次に示します。

変数	意味
aa-aa-aa	トレースファイルを出力したStream Data Platform - AFのバージョン情報
bbb	トレースファイルの種別情報 次のどちらかが表示されます。 API：APIトレース None：Stream Data Platform - AFのトレースファイル以外
cc...cc	トレースファイルのパス（絶対パス）
dddd/dd/dd	トレースの出力年月日（年/月/日）
ee:ee:ee	トレースの出力時刻（時:分:秒）
fffffffff	トレース出力時刻のナノ秒の部分（9けたの10進数）
gg...gg-hh...hh	このトレースに割り当てられた通番（スレッドID（19けたの10進数）-処理通番（10けたの10進数））
ii...ii-jj...jj※	予備領域 19けたの10進数-10けたの10進数で出力されます。
kk...kk-ll...ll	トレースの起点に割り当てた通番（スレッドID（19けたの10進数）-処理通番（10けたの10進数）） トレースの起点とは，このトレースを取得した処理で扱ったタプルがクエリに入力（またはクエリ内で生成）された時点です。この通番が同じトレースは，同じタプルに対する一連の処理であることを示します。
mmmmmmmm	イベントID（8けたの16進数） 次のどちらかが表示されます。 0x00020000：クエリ処理（タプルの入力） 0x00020001：クエリ処理（タプルの出力）
noo...oo※	予備領域 nは符号部です。符号部を含めて11けたの10進数で出力されます。nには半角スペースが表示されます。
pp...pp	トレース情報を取得したクエリ名称（クエリ名称の先頭から最大32バイト）

注※

Stream Data Platform - AF 01-00では，半角スペースと10けたの0が出力されます。