ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド
ここでは,ストリームデータ処理システムの構成要素について説明します。また,アダプターとSDPサーバとの連携形態,およびストリームデータ処理システムに配置できる構成要素の数についても説明します。
ストリームデータ処理システムの構成要素を次の図に示します。
図2-3 ストリームデータ処理システムの構成要素
図中に示した構成要素について説明します。
アダプターとSDPサーバの動作は,定義ファイルで設定します。また,アダプターとSDPサーバからは,ログやトレースなどのファイルが出力されます。ストリームデータ処理システムの構成要素と各ファイルの関係を次の図に示します。
図2-4 ストリームデータ処理システムの構成要素と各ファイルの関係
図中に示したファイルについて説明します。
アダプターとSDPサーバは,同一プロセス,または別プロセスで動作します。アダプターとSDPサーバを同一プロセスで動作させる連携形態のことをインプロセス連携,別プロセスで動作させる連携形態のことをRMI連携といいます。
それぞれの連携形態のメリットとデメリットを次の表に示します。
表2-1 アダプターとSDPサーバの連携形態のメリットとデメリット
項番 | 連携形態 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
1 | インプロセス連携 | SDPサーバとアダプターの通信コストが小さく,タプルの処理レイテンシを最も小さくできます。 | 1プロセス上で動作するため,メモリの使用量に注意が必要です。 |
2 | RMI連携 | アダプターで障害が発生したときに,ストリームデータ処理エンジンへの影響を最小限にできます。また,アダプターに多くのメモリを割り当てられます。 | プロセス間通信を行うため,インプロセス連携の場合と比較すると,通信コストが掛かります。 |
それぞれの連携形態のメリットとデメリットを考慮した上で,SDPサーバとアダプターをどのように配置するかを決定してください。
連携形態ごとのシステムの構成は,標準提供アダプターの場合とカスタムアダプターの場合で異なります。それぞれのシステムの構成については,「2.2.3 標準提供アダプター使用時の構成」,および「2.2.4 カスタムアダプター使用時の構成」を参照してください。
SDPサーバで起動できるアダプターの数や,アダプターグループで管理できるアダプターの数には,制限があります。ストリームデータ処理システムに配置できる構成要素の数は,標準提供アダプターの場合とカスタムアダプターの場合で異なります。ストリームデータ処理システムに配置できる構成要素の数を次の表に示します。
表2-2 ストリームデータ処理システムに配置できる構成要素の数
項番 | 項目 | 標準提供アダプターの場合の最大値 | カスタムアダプターの場合の最大値 |
---|---|---|---|
1 | 一つの運用ディレクトリ※1で起動できるSDPサーバの数 | 1 | 1 |
2 | 一つのSDPサーバで起動できるRMI連携アダプターの数 | − | 32※2 |
3 | 一つのSDPサーバに登録できるインプロセス連携アダプターの数 | − | 16 |
4 | 一つのSDPサーバで実行できるアダプターグループの数 | 1 | − |
5 | 一つのアダプターグループで管理できるアダプターの数 | 64※2 | − |
6 | 一つのSDPサーバで実行できるクエリグループの数 | 8 | 8 |
7 | 一つのSDPサーバに登録できるストリームの数 | 合計で1,024※3 | 合計で1,024※3 |
8 | 一つのSDPサーバに登録できるクエリの数 | ||
9 | 一つのSDPサーバに登録できる外部定義関数の数 | 1,024 | 1,024 |
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