ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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2.2.3 標準提供アダプター使用時の構成

ここでは,標準提供アダプターを使用する場合のアダプターグループの構成,標準提供アダプターとSDPサーバの連携形態について説明します。また,標準提供アダプターとストリームとの関係についても説明します。

<この項の構成>
(1) アダプターグループの構成
(2) 標準提供アダプターとSDPサーバとの連携形態
(3) 標準提供アダプターとストリームキュー(ストリーム)との関係

(1) アダプターグループの構成

標準提供アダプターでは,アダプターの集合のことをアダプターグループといいます。アダプターグループの構成例を次の図に示します。

図2-5 アダプターグループの構成例

[図データ]

一つのSDPサーバで実行できるアダプターグループは,一つだけです。標準提供アダプターは,アダプターグループ単位で運用します。

一つのアダプターグループでは,入力アダプターと出力アダプターをそれぞれ64個まで管理できます。アダプターグループ内では,アダプターごとにスレッドが割り当てられ,すべてのアダプターが1プロセスで動作します。

(2) 標準提供アダプターとSDPサーバとの連携形態

2.2.2(2) アダプターとSDPサーバとの連携形態」で説明したように,アダプターとSDPサーバの連携形態には,インプロセス連携とRMI連携があります。

標準提供アダプターの場合,アダプターグループ単位でSDPサーバと連携します。インプロセス連携をするアダプターグループのことをインプロセスグループ,RMI連携をするアダプターグループのことをRMIグループといいます。

なお,一つのアダプターグループ内では,インプロセス連携をするアダプターとRMI連携をするアダプターの混在はできません。例えば,入力アダプターをRMIグループ,出力アダプターをインプロセスグループという構成はできません。

インプロセスグループの構成とRMIグループの構成を次に示します。

(3) 標準提供アダプターとストリームキュー(ストリーム)との関係

標準提供アダプターの場合,入力アダプターと入力ストリームキュー(入力ストリーム)の関係は,1:nです。一つの入力アダプターでは,複数の入力ストリームキューに対してストリームデータを送信できます。入力アダプターと入力ストリームとの関係を次の図に示します。

図2-8 入力アダプターと入力ストリームとの関係

[図データ]

これに対して,出力アダプターと出力ストリームキュー(出力ストリーム)の関係は,1:1です。一つの出力アダプターでは,一つの出力ストリームキューからストリームデータを受信します。このため,出力ストリームが複数ある場合には,同じ数だけ出力アダプターを作成する必要があります。出力アダプターと出力ストリームとの関係を次の図に示します。

図2-9 出力アダプターと出力ストリームとの関係

[図データ]