SNMPトランスレータは，JP1/ServerConductorが通知するアラートの分類と重要度によって，次の表で示すトラップを発行します。また，アラートの重要度，各アラートの発生回数によるトラップ発行制御は，JP1/ServerConductorのエージェントサービスの設定に従います。JP1/ServerConductorが通知するアラートの詳細については，Invent.xlsを参照してください。

関連する エラー	インフォメーション	注意	警告	障害
ドライバ関連	driverTrapInformation(102)	driverTrapNon-Critical(104)	driverTrapCritical(105)	driverTrapNon-Recoverable(106)
CI関連	ciTrapInformation(202)	ciTrapNon-Critical(204)	ciTrapCritical(205)	ciTrapNon-Recoverable(206)
SVP関連※	svpTrapInformation(302)	svpTrapNon-Critical(304)	svpTrapCritical(305)	svpTrapNon-Recoverable(306)
OS関連	osTrapInformation(402)	osTrapNon-Critical(404)	osTrapCritical(405)	osTrapNon-Recoverable(406)
筐体関連	bodyTrapInformation(502)	bodyTrapNon-Critical(504)	bodyTrapCritical(505)	bodyTrapNon-Recoverable(506)
UPS関連	powerUpsTrapInformation(602)	powerUpsTrapNon-Critical(604)	powerUpsTrapCritical(605)	powerUpsTrapNon-Recoverable(606)
システムボード関連	systemBoardTrapInformation(702)	systemBoardTrapNon-Critical(704)	systemBoardTrapCritical(705)	systemBoardTrapNon-Recoverable(706)
拡張スロット関連	extendedSlotTrapInformation(802)	extendedSlotTrapNon-Critical(804)	extendedSlotTrapCritical(805)	extendedSlotTrapNon-Recoverable(806)
SCSI関連	scsiTrapInformation(902)	scsiTrapNon-Critical(904)	scsiTrapCritical(905)	scsiTrapNon-Recoverable(906)
ディスクアレイ関連	diskArrayTrapInformation(1002)	diskArrayTrapNon-Critical(1004)	diskArrayTrapCritical(1005)	diskArrayNon-Recoverable(1006)
BIOSポスト関連	biosPostTrapInformation(1102)	biosPostTrapNon-Critical(1104)	biosPostTrapCritical(1105)	biosPostTrapNon-Recoverable(1106)
クラスタ関連	clusterTrapInformation(1202)	clusterTrapNon-Critical(1204)	clusterTrapCritical(1205)	clusterTrapNon-Recoverable(1206)
ネットワーク関連	networkTrapInformation(1302)	networkTrapNon-Critical(1304)	networkTrapCritical(1305)	networkTrapNon-Recoverable(1306)

注※

SVP関連は，Advanced AgentのSVPサービスが有効の場合に対応します。

各変数バインディングには次の情報が格納されています。

• 第1変数バインディング：イベントID（10進表現のアラートID）
• 第2変数バインディング：イベントのタイプ
• 第3変数バインディング：イベントの重要度
• 第4変数バインディング：イベントの発生システム
• 第5変数バインディング：イベントの発生サブシステム
• 第6変数バインディング：イベントに関連するMIFのグループ名
• 第7変数バインディング：イベントが発生した個所
• 第8変数バインディング：イベント発生時刻
• 第9変数バインディング：イベントに関するメッセージ（イベントの内容）

各バインディング変数は，情報が格納されない場合もあります。第2，第4，第5変数バインディングに情報がない場合は0が格納され，第6，第7変数バインディングに情報がない場合は空の文字列が格納されます。

DMI対応ハードウェアコンポーネントのイベントを検出した場合，次のトラップを発行します。

• generalTrapInformation(2)
• generalTrapNon-Critical(4)
• generalTrapCritical(5)
• generalTrapNon-Recoverable(6)

それぞれのイベントの重要度は，インフォメーション，注意，警告，障害です。各変数バインディングには次の情報が格納されています。

• 第1変数バインディング：イベント発生コンポーネント
• 第2変数バインディング：イベントのタイプ
• 第3変数バインディング：イベントの重要度
• 第4変数バインディング：イベントの発生システム
• 第5変数バインディング：イベントの発生サブシステム
• 第6変数バインディング：イベントに関連するMIFのグループ名
• 第7変数バインディング：イベントが発生した個所
• 第8変数バインディング：イベント発生時刻
• 第9変数バインディング：イベントに関するメッセージ（イベントの内容）
• 第10変数バインディング：イベントに関するメッセージ（解決方法）
• 第11変数バインディング：イベントに関する固有データ（16進データ）

なお，各変数バインディングには，情報が格納されない場合もあります。第2，第4，第5変数，第10変数バインディングに情報がない場合は0が格納され，第1，第6，第7，第9，第11変数バインディングに情報がない場合は空の文字列が格納されます。

JP1/Cm2/NNMで，トラップを受信するには，［イベントの設定］コマンドで設定する必要があります。［イベントの設定］コマンドの設定方法については，JP1/Cm2/NNMのマニュアルを参照してください。また，JP1/Cm2/NNMでの［エラーカテゴリ］は，［エラー・イベント］，［重要度］は，次のとおりに設定されることを推奨します。

項番	JP1/ServerConductorの重要度	JP1/Cm2/NNMの重要度
1	インフォメーション	正常域
2	注意	注意域
3	警告	警戒域
4	障害	危険域・重要警戒域

注意

サーバの環境や，ネットワークの状態などによっては，情報参照時に応答時間切れとなり，情報を取得できない場合があります。この場合，サーバやネットワークの環境に合わせて，JP1/Cm2/NNMのタイムアウト時間を設定してください。タイムアウト時間の設定方法については，マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」またはマニュアル「JP1 Version 9 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド」を参照してください。