JP1 Version 9 JP1/Cm2/Internet Gateway Server
NNM関連のコマンドであるigsmksnmpconfコマンドについて説明します。
igsmksnmpconf(NNMのSNMP設定の定義作成)
- 形式
- igsmksnmpconf [-o][-p ポート番号] [-h ホスト名] [-t タイムアウト] [-r 再試行回数] [-i ポーリング間隔] エージェント定義ファイル
- 機能
- NNMのSNMP設定に使用する定義ファイルを作成します。JP1/Cm2/IGSを介して通信をするエージェントのアドレスとホスト名を定義したファイル(エージェント定義ファイル)から,NNMのSNMP設定データベースの設定コマンドであるxnmsnmpconfの入力ファイル形式の定義文を,標準出力へ出力します。出力する定義文の内容を,次の表に示します。
表G-2 igsmksnmpconfの出力ファイルの内容
設定項目 設定内容 デフォルト オプション指定時 ターゲット エージェント定義ファイルのアドレス部に記述されたIPアドレス エージェント定義ファイルのホスト名に記述されたホスト名
(-oオプション指定時)Get用コミュニティ名 エージェント定義ファイルのアドレス部分に記述されたIPアドレス プロキシ 127.0.0.1 -hオプションに指定した値 タイムアウト 設定なし -tオプションに指定した値 再試行回数 設定なし -rオプションに指定した値 ポーリング間隔 設定なし -iオプションに指定した値 リモートポート サービスcm2proxysnmpのポート番号 -pオプションで指定したポート番号 Set用コミュニティ名 エージェント定義ファイルのアドレス部分に記述されたIPアドレス
- オプション
- -o《IPアドレス》
- ターゲットにホスト名を使用します。
- Hierarchical Viewer 06-00以前のバージョンは,ping抑止のためにNNMのSNMP設定にホスト名でエントリを作成していました。したがって,管理側JP1/Cm2/IGSを,Hierarchical Viewer 06-00以前のバージョンと組み合わせて使用する場合,このオプションを指定して,ターゲットにホスト名を使用するようにしてください。
- Hierarchical Viewerと組み合わせない場合や,Hierarchical Viewer 06-51以降のバージョンと組み合わせて使用する場合,このオプションを省略して,ターゲットにIPアドレスを使用するようにしてください。
- -p ポート番号《servicesファイルでcm2proxysnmpとして定義されている番号》
- SNMP設定のポートに定義するポート番号を指定します。JP1/Cm2/IGSのSNMPプロキシを経由して通信をするためには,管理側JP1/Cm2/IGSのSNMPプロキシでSNMP要求の受信に設定するポート番号を指定します。
- -h ホスト名《127.0.0.1》
- SNMP設定のプロキシに定義するホスト名を指定します。JP1/Cm2/IGSのSNMPプロキシを経由して通信をするためには,管理側JP1/Cm2/IGSの動作するホスト名を指定します。JP1/Cm2/IGSとNNMが同じマシン上で動作する場合は,ローカルループバックの127.0.0.1を使用してプロキシ通信ができます。
- JP1/Cm2/IGSとNNMが別マシンで動作する場合は,この項目は省略できません。
- -t タイムアウト
- 出力ファイルのSNMP設定定義文のタイムアウト部分に設定する値を指定します。通常は,指定する必要はありません。また省略時は,何も設定されないで,SNMP設定のデフォルト設定またはIPワイルドカード設定が適用されます。
- -r 再試行回数
- SNMP設定の再試行回数部分に設定する値を指定します。通常は,指定する必要はありません。省略時は,再試行回数部分には何も設定されないで,SNMP設定のデフォルト設定またはIPワイルドカード設定が適用されます。
- -i ポーリング間隔
- SNMP設定のステータスポーリング間隔部分に設定する値を指定します。通常は,指定する必要はありません。省略時は,何も設定されないで,SNMP設定のデフォルト設定またはIPワイルドカード設定が適用されます。
- 引数
- エージェント定義ファイル
- JP1/Cm2/IGSを介して通信するエージェントのアドレスとホスト名を,hostsファイルと同じ形式で定義したファイルです。管理側JP1/Cm2/IGSが動作するノードで使用しているhostsファイルから,JP1/Cm2/IGSを介して通信をする被管理側エージェントの定義を抽出したものを使用してください。
- NAT変換機能を適用する場合は,エージェント定義ファイルのアドレスはグローバルアドレスを使用し,ホスト名はグローバルアドレスに対応するホスト名を使用します。
- #以降はコメントとみなされます。1行の定義文のうちIPアドレスとホスト名の部分だけを読み取り,hostsファイルの別名定義の部分は無視されます。
- 注意事項
- コマンドオプションの指定について
- -t, -r, -i オプションによって,タイムアウト,再試行回数,ポーリング間隔などの設定項目に値を設定できますが,通常,これらのオプションは使用しないで,IPワイルドカードやデフォルトの定義を使って別途設定することをお勧めします。
- オプション指定値のエラーチェックについて
- オプションで指定したタイムアウト値や再試行回数などの値は,単純に文字列として扱われ,出力されます。xnmsnmpconfの入力値として正しい範囲であるかどうかなどのエラーチェックはしません。オプションに指定したタイムアウト値や再試行回数の値が適切でない場合,コマンドの実行自体は正常に終了し,その出力結果をxnmsnmpconfに入力した時点でエラーが発生します。このような場合は,xnmsnmpconfコマンドのメッセージに従い,指定する値を適切なものに変更して,再度コマンドを実行してください。
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