JP1 Version 9 JP1/Cm2/Internet Gateway Server

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igstransaddr(変換後のアドレスの表示)

形式

形式1
igstransaddr [-r] [-i]

形式2
igstransaddr [-r] [-i] {アドレス | ホスト名}

形式3
igstransaddr [-r] -h アドレスデータファイル

機能

NAT変換の結果を確認します。標準入力から入力した変換対象のIPアドレスを,環境設定の「NAT情報」に従って変換し,その結果を標準出力へ出力します。デフォルトでは,グローバルアドレスからプライベートアドレスへ変換します。-rオプションで,プライベートアドレスからグローバルアドレスへ変換することもできます。このコマンドは,コマンド実行時の形式によって動作が異なります。

形式1の場合,対話モードで動作します。IPアドレスやホスト名について,繰り返し変換したい場合に使用してください。変換結果として,変換後のアドレスが出力されます。

形式2の場合,非対話モードで動作します。指定したIPアドレスまたはホスト名を変換したい場合に使用してください。変換結果として,変換後のアドレスが出力されます。

形式3の場合,指定したファイルからIPアドレスを取り出してアドレスを変換し,グローバルアドレスとプライベートアドレスを空白文字で区切った形式の対応一覧が出力されます。

オプション

-r

アドレスの変換方向を,プライベートアドレスからグローバルアドレスへの変換に設定します。省略した場合は,グローバルアドレスからプライベートアドレスへ変換します。

-i

一対一の変換をします。対応するアドレスが複数見つかった場合は,最初に見つけたアドレスの変換結果を出力します。一つも見つからなかった場合は,入力アドレスをそのまま出力します。

なお,形式3では,常に一対一の変換をするので,このオプションの指定は不要です。

-h アドレスデータファイル

指定したファイルからアドレスを取り出してアドレスを変換し,グローバルアドレスとプライベートアドレスの対応一覧を出力します。

入力するファイルの形式は,次のとおりです。

行の先頭がアドレスの形式ではない場合には,エラーが出力され,行を読み飛ばして処理を続行します。ただし,行の先頭の空白文字は無視されます。

hosts形式のファイルを入力すると,定義されているアドレスの管理アドレスと実アドレスの対応一覧を作成できます。

-hオプションの応用例
管理側JP1/Cm2/IGSのノードで,NNMが現在監視しているノードについて,管理用アドレスと実アドレスの対応一覧を作成したい場合,次の手順で作成できます。
  1. ovtopodumpなどのコマンドを用いて,NNMのトポロジデータベースをダンプ出力する。
  2. シェルスクリプトや表計算ソフトなどで出力結果を加工して,アドレスを抽出する。
  3. 抽出したアドレスを,-hオプションの入力ファイルの形式で書き出す。
  4. -hオプションを指定して,igstransaddrコマンドを実行する。
なお,ovtopodumpコマンドの詳細については,NNMのオンラインドキュメントを参照してください。

引数

アドレスまたはホスト名

変換するアドレスまたはホスト名を指定します。指定された文字列がアドレスか,ホスト名かは,次のように判別されます。

ホスト名が入力された場合には,そのホスト名に対応するアドレスを変換対象とします。対応するアドレスがなかった場合は,警告メッセージを出力して,変換をしません。

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