JP1 Version 9 JP1/Cm2/Internet Gateway Server
次のようなシステム構成での例を説明します。
- 運用例
- ネットワークAのNNMiが,ネットワークBのSNMPエージェントを管理する。
- システム構成・設定例
- NATはない。
- ファイアウォールを次のように設定している。
- TCP通信は透過する。
- SNMP通信は透過しない。
- 管理側ネットワークのNNMiと被管理側ネットワークA,BのSNMPエージェントがSNMP通信をする。
- JP1/Cm2/IGSはNNMiまたはSNMPエージェントとのインターフェースとしてSNMPプロキシを使用する。
図4-35 SNMPプロキシを使用してネットワークを監視する例
- <この項の構成>
- (1) 管理側ネットワークのJP1/Cm2/IGSでの設定
- (2) 被管理側ネットワークAのJP1/Cm2/IGSマシンでの設定
- (3) 被管理側ネットワークBのJP1/Cm2/IGSマシンBでの設定
- (4) 被管理側ネットワークのSNMPエージェントAでの設定
- (5) 被管理側ネットワークのSNMPエージェントB,Cでの設定
(1) 管理側ネットワークのJP1/Cm2/IGSでの設定
- 接続先となる被管理側JP1/Cm2/IGSマシンAを決定する。
[IGS環境設定−通信情報]画面で,JP1/Cm2/IGSマシンAの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(1) IGSコネクション情報を登録する」を参照してください。
- IGSノードアドレス:10.10.10.1
- ポート番号:22280
- 接続方式:常時接続
- IGSコネクションとSNMPエージェントAに対するAPコネクション(SNMP要求/応答)を対応付ける。
[IGS環境設定−適用情報]画面で,SNMPエージェントAの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(2) APコネクション情報を登録する」を参照してください。
- 送信先APノード:10.10.10.10
- 対象APポート:送信先
- ポート番号:8161
- 接続先となる被管理側JP1/Cm2/IGSマシンBを決定する。
[IGS環境設定−通信情報]画面で,JP1/Cm2/IGSマシンBの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(1) IGSコネクション情報を登録する」を参照してください。
- IGSノードアドレス:192.168.10.1
- ポート番号:22280
- 接続方式:常時接続
- IGSコネクションとSNMPエージェントB,Cに対するAPコネクション(SNMP要求/応答)を対応付ける。
[IGS環境設定−適用情報]画面で,SNMPエージェントAの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(2) APコネクション情報を登録する」を参照してください。
- 送信先APノード:192.168.10.*
- 対象APポート:送信先
- ポート番号:161
- SNMPプロキシの設定をする。
[IGS環境設定−SNMPプロキシ]画面の[要求応答の設定]タブで,SNMPエージェントAの情報を追加します。
詳細については「4.2.3(1) SNMP要求応答を定義する」を参照してください。
- ターゲット:10.10.10.10
- コミュニティ名:public
- 設定コミュニティ名:agent
- タイムアウト時間:任意
- リモートポート番号:8161
- 続けて,SNMPエージェントB,Cに対するSNMPプロキシを設定する。
[要求応答の追加/変更]画面で,SNMPエージェントBおよびCの情報を追加します。
- ターゲット:192.168.10.1-10
- コミュニティ名:get
- 設定コミュニティ名:set
- タイムアウト時間:任意
- リモートポート番号:161
- NNMiのプロキシを設定する。
NNMiの通信の設定の[特定ノードの設定]で,次の設定をします。
ターゲットのホスト名 読み取りコミュニティ文字列 SNMPプロキシアドレス SNMPプロキシポート 10.10.10.10 10.10.10.10 172.16.10.1 20229(プロキシに指定したJP1/Cm2/IGSマシンで,サービス名cm2proxysnmpに指定されたポート番号) 192.168.10.1 192.168.10.1 192.168.10.10 192.168.10.10
(2) 被管理側ネットワークAのJP1/Cm2/IGSマシンでの設定
- オプション定義ファイルで,NNMiとの共存設定を設定する。
詳細については「7.2 オプション定義ファイル(igsopt.conf)」を参照してください。
- cooperation:agent
- 接続先となる管理側JP1/Cm2/IGSマシンを決定する。
[IGS環境設定−通信情報]画面で,管理側JP1/Cm2/IGSマシンの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(1) IGSコネクション情報を登録する」を参照してください。
- IGSノードアドレス:172.16.10.1
- ポート番号:22280
- 接続方式:常時接続
- IGSコネクションとNNMiに対するAPコネクション(SNMPトラップ)を対応付ける。
[IGS環境設定−適用情報]画面で,管理側JP1/Cm2/IGSマシンの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(2) APコネクション情報を登録する」を参照してください。
- 送信先APノード:172.16.10.1
- 対象APポート:送信先
- ポート番号:162
- SNMPプロキシを設定する。
[IGS環境設定−SNMPプロキシ]画面の[トラップの設定]タブから[宛先追加/変更]画面を表示し,JP1/Cm2/IGSマシンAの情報を追加します。
詳細については「4.2.3(2) SNMPトラップ通知を定義する」を参照してください。
- 送信先マネージャのアドレス:172.16.10.1
(3) 被管理側ネットワークBのJP1/Cm2/IGSマシンBでの設定
- オプション定義ファイルで,NNMiとの共存設定を設定する。
詳細については「7.2 オプション定義ファイル(igsopt.conf)」を参照してください。
- cooperation:agent
- 相手先となる管理側JP1/Cm2/IGSマシンを決定する。
[IGS環境設定−通信情報]画面で,管理側JP1/Cm2/IGSマシンの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(1) IGSコネクション情報を登録する」を参照してください。
- IGSノードアドレス:172.16.10.1
- ポート番号:22280
- 接続方式:常時接続
- IGSコネクションとNNMiに対するAPコネクション(SNMPトラップ)を対応付ける。
[IGS環境設定−適用情報]画面で,管理側JP1/Cm2/IGSマシンの情報を設定します。
詳細については「4.2.2(2) APコネクション情報を登録する」を参照してください。
- 送信先APノード:172.16.10.1
- 対象APポート:送信先
- ポート番号:162
- SNMPプロキシを設定する。
[IGS環境設定−SNMPプロキシ]画面の[トラップの設定]タブから[宛先追加/変更]画面を表示し,管理側JP1/Cm2/IGSマシンの情報を追加します。
詳細については「4.2.3(2) SNMPトラップ通知を定義する」を参照してください。
- 送信先マネージャのアドレス:172.16.10.1
(4) 被管理側ネットワークのSNMPエージェントAでの設定
SNMPトラップの送信先にJP1/Cm2/IGSマシンAのプライベートアドレスを設定します。
- SNMPトラップの宛先:10.10.10.1
(5) 被管理側ネットワークのSNMPエージェントB,Cでの設定
SNMPトラップの送信先にJP1/Cm2/IGSマシンBのプライベートアドレスを設定します。
- SNMPトラップの宛先:192.168.10.1
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