JP1/Cm2/Network Element Configuration 機能・構築ガイド

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ncmconvertdb

形式

ncmconvertdb
     { -c | -v }
     [{ -d DBバックアップ先ディレクトリ名 | -nb}]

機能

JP1/Cm2/NC - Manager用コマンドです。マネージャーサーバのDBを旧バージョン形式から新バージョン形式に変換します。変換時に,現在のDBファイルのバックアップ処理を指定できます。また,現在のDBのバージョンも表示します。

注意
このコマンドはJP1/Cm2/NC - Managerをバージョンアップするときに使用します。通常の運用では使用しません。

実行権限

Administrators権限

格納場所

JP1/Cm2/NC - Managerインストール先フォルダ\bin\

引数

-c

DBの形式を変換します。このオプションを指定した場合,次に示す項目を入力するように求められます。

データベースの形式を変換します。よろしいですか(y/n)? :

変換実行の確認として,「データベースの形式を変換します。よろしいですか(y/n)? :」が表示されたあとに「Y」または「y」を入力した場合に,変換処理が実行されます。「Y」と「y」以外を入力した場合は,変換処理は実行しないでコマンドを終了します。

なお,変換処理を実行する前に,DBファイルをバックアップします。バックアップ先は,このオプションだけを指定した場合,システムで定義された一時ディレクトリ配下(C:\Tempなど)に「\jp1cm2ncm\db」ディレクトリを作成し,変換前のDBファイルをバックアップします。-dオプションを指定した場合は,-dオプションで指定したディレクトリ配下に「\jp1cm2ncm\db」ディレクトリを作成し,変換前のDBファイルをバックアップします。

-v

現在のDBのバージョンを表示します。このオプションを指定した場合,-d,-nbオプションを指定しても無効となります。

-d DBバックアップ先ディレクトリ名

DBのバックアップ先ディレクトリを指定します。ディレクトリはフルパスで指定します。このオプションで指定したディレクトリが存在しない場合,次に示す項目を入力するよう求められます。

ディレクトリを作成しますか(y/n)?:

ディレクトリ作成実行の確認として,「ディレクトリを作成しますか(y/n)?:」が表示されたあとに「Y」または「y」を入力した場合に,ディレクトリの作成処理を実行します。「Y」と「y」以外が入力された場合は,作成処理は実行しないでコマンドを終了します。

-nb

このオプションを指定した場合,DBはバックアップされません。

注意事項

このコマンドの実行時には,JP1/Cm2/NC - Managerのプロセスが停止している必要があります。

戻り値

0 正常終了。
-1 異常終了(実行エラー)。標準出力にエラーメッセージを出力します。

使用例

コマンドの使用例を次に示します。なお,オプションを誤って指定した場合,コマンドの用法が表示されます。

DBの形式を変換する場合

C:\> ncmconvertdb -c
データベースの形式を変換します。よろしいですか(y/n)? : y
データベースをバックアップ中...
データベースを変換中...
データベースの変換が完了しました。

バックアップ先を指定してDBの形式を変換する場合

C:\> ncmconvertdb -c -d C:\Temp
データベースの形式を変換します。よろしいですか(y/n)? : y
データベースをバックアップ中...
データベースを変換中...
データベースの変換が完了しました。

存在しないバックアップ先を指定してDBの形式を変換する場合

C:\> ncmconvertdb -c -d C:\Backup
ディレクトリ"C:\Backup"が存在しません。
ディレクトリを作成しますか(y/n)? : y
データベースをバックアップ中...
データベースを変換中...
データベースの変換が完了しました。

バックアップしないでDBの形式を変換する場合

C:\> ncmconvertdb -c -nb
データベースの形式を変換します。よろしいですか(y/n)? : y
データベースを変換中...
データベースの変換が完了しました。

DBのバージョンを表示する場合

C:\> ncmconvertdb -v
データベースバージョン : 0710

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