JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)

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rdsgetコマンド(基本機能の障害情報の収集)

機能

  1. 基本機能の障害情報をcpio形式で標準出力へ出力します。
  2. rdsget -oコマンドで出力したファイルを標準入力にして,基本機能の障害情報を取り出します。取り出されたファイルは,カレントディレクトリ下に復元されます。

形式

  1. 障害情報をcpio形式で標準出力に出力
    rdsget -o 〔-f識別子〕
     
  2. -oオプションの出力結果を入力にして障害情報を出力
    rdsget -i 〔-t〕

オプション

-f識別子
-oオプションで出力する情報を指定します。障害情報を格納する媒体が小容量の場合に指定します。-fオプションを省略すると,すべての情報を出力します。

識別子
  • base
    基本機能の障害情報を取得します。
  • detail
    通信系情報以外の,baseで取得されない詳細情報を取得します。
  • tcp_ip
    TCP/IPの設定情報を取得します。

-i
rdsget -oコマンドで出力したファイルを標準入力にして,基本機能の障害情報を取り出します。取り出されたファイルは,カレントディレクトリ下に復元されます。

-o
基本機能の障害情報をcpio形式で,標準出力へ出力します。

-t
-oオプションで出力したファイルを標準入力として,ディレクトリ情報だけを出力します。

指定例

スペシャルファイル名
登録する媒体に合わせたスペシャルファイル名を/dev/から絶対パスで指定します。スペシャルファイル名の指定方法については,各OSの該当するマニュアルを参照してください。主なスペシャルファイル名を次に示します。
  • 内蔵CMTを使う場合
    /dev/cmt00
  • DATを使う場合
    /dev/datxx(xxは,接続の方法および設定方法によって異なります)
  • 内蔵フロプティカルディスクを使う場合
    /dev/rfpd00
  • CD-ROMを使う場合
    /dev/cdxx(xxは,接続の方法および設定方法によって異なります)

障害情報の取得方法

障害の種類によって,取得する障害情報の内容や取得方法が異なります。エンドステータスのコードごとに必要な障害情報,および障害情報を取得するための指定を表12-1に示します。コマンドで障害情報を取得する場合に出力先の容量に余裕があれば,識別子を指定しないで障害情報をすべて取得してください。

表12-1 障害情報の取得方法

エンドステータス 識別子の指定 障害情報を取得するUNIXマシン
コード 処理内容
1x 収集庫の初期化,収集庫のファイルの一括送信 base 中継システムまたはエンドWS
2x ファイルの収集 base ファイル収集先のWS
30 収集庫へのファイルの格納 base 中継システムまたはエンドWS
3x 配布管理システムへのファイル転送 base ファイル収集先のWS
4x 配布管理システムからグループid操作 base 中継システム
5x 中継システムでの指令ファイルの受信 base
55 tcp_ip1
6x 保管庫へのソフトウェアの登録,
グループidを指定したパッケージ配布
base
65 tcp_ip1
7x2 エンドWSまたはクライアントWSでの指令ファイルの受信 base 中継システム,エンドWSまたはクライアントWS
8x2 ゼネレータの起動 base
9x2 組み込み処理 base
952 中継システムとクライアントの間で通信エラー tcp_ip1
Ax3 PPのセットアップ処理 配布先システム
Bx システム停止時,起動時に組み込むパッケージの保管処理 base
Cx 配布管理システムからのリカバリ指令 base
Dx 配布管理システムからのバックアップ削除指令 base
Ex パッケージ状態,システム構成,システム情報収集 base 収集先のUNIXマシン
Fx グループidを指定したパッケージ配布 base 中継システム

(凡例)
x:下位4ビットのコードを示します。
−:該当しません。

注※1
配布管理システムがUNIXの場合はtcp_ipを指定してください。

注※2
中継システムとクライアントWSの構成で運用している場合,両方のUNIXマシンで障害情報を取得してください。

注※3
/NETMRDS/rdsprm/PPINS.LOGF(HP-UXの場合は/var/opt/NETMDMW/rdsprm/PPINS.LOGF)を参照してください。

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